まほろば日記

fujioの日常の出来事、記録等を思いつくままに書いた日記です

神島遍路道一周訓練山行

2021-07-25 13:45:18 | 日常

(厄除神島大師像を拝し出発。この隣の神島公民館に駐車出来ます)
令和3年7月24日
今日は8月18日から予定している栂海新道山行の訓練山行に笠岡の神島お遍路道を歩きました。
「四国本土は及びもないがせめて行きたや神島」と詠われたこのコースは四国の88か所巡りを模したコースが作られており,距離は25キロ余り、一般のお遍路の方は外浦に宿泊、1泊2日の予定で巡られているようです。
栂海新道は朝日岳から日本海の親不知まで27キロ余り、ほぼ同様な稜線を1泊2日で歩くコースです。3000mのアルプスから降りたところが海抜ゼロmの日本海というのが魅力です。
意外にも初日の朝日岳までの標高差1400mの登りで苦労する方が多いとも聞きました。

私は長期の距離を歩く山行の前にはこのコースを歩き参加者の実力を確認しています。
今回も新人の方の参加を予定していましたが不参加の為、常連組5人の参加となりました。
コロナ禍のため十分なトレーニングはできていませんが実力はわかっているので足慣らしのつもりで途中一部省略して巡りました。
午前7時、中村口を出発、帰つて来たのが16時40分。距離21,5キロ。歩数40600歩。
とにかく33度という猛烈な暑さ、熱中症対策呼び掛けられる中、注意が肝心です。

(海岸を歩く。焼け付いた道路に熱風、照り返しが厳しい。尋常な訓練ではありません)
山中のお遍路道は樹林帯でまだ涼しくて良いのですが、海岸沿いの市街地、アスファルト道路の歩きは単調で、道路の照り返しが激しく体感温度は40度以上あり、体力を消耗しました。
日焼け止めが有効でした。頻繁に塗り直したので顔のほてりはほとんどありませんでした。

(大輪のタチアオイの様です。)



(ノウゼンカズラと言われました。)
神島は花の島です。いつ来ても多くの花々が迎えてくれるのが一番の楽しみです。
街の方からもお声をかけていただきました。お接待のこころあふれる里です

(私が一番好きな周兵衛庵前の海岸、いつまでも佇んで波の音を聞いていたい。)
周兵衛庵は今も休業中で閉鎖されていました。
静かな海岸の波音は今も変わりなく悠久の時の流れを告げています。
皆さんへの接待でスイカを持参し食していただきました。
ゴルフ場は休業中で草が生い茂り荒れていました。
終了後、万葉歌碑のある島の天神で海水浴しました。海底は泥だらけでした。
炎天下の歩行の為、水分の飲み過ぎに要注意、疲れないように、しゃりばてにならぬよう食事の工夫が求めれます。
あと1か月です。訓練に励みましょう。日本海で汗を流すのが楽しみです。
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岩谷観音・拝観ステージを設置す。

2021-07-25 12:02:37 | 日常

令和3年7月23日
今日は東京五輪の開幕日。
直前まで賛否両論、責任者解任等の問題続出、今一歩盛り上げに欠けましたが競技が始まればあとは選手が主役、コロナ禍を忘れさせるほどの激戦で大会を繰りあげてくれることでしょう。
私、昨日ウイルスワクチン2回目を接種しました。
明日は神島一周訓練山行があり、日にちがないので今日岩谷観音さんの拝観ステージ工事の仕上げをすることにしました。

(角材や、板材を担いで標高差約300m、距離1350m。キリストが十字架を背負いゴルゴタの坂を上っている姿が思い浮かびます。)

(この写真は7月14日、角材を運んだ時のものです。19時には下山しなければライトが必要になります。)
昨日まで3回柱材、板類等の荷揚げは済ませております。
今日は残りの資材、道具類を運び上げるのですが以外と重い。
毎回毎回ようやく運びあげるのですが今日はやけに足が重い。
疲れがたまっているのでしょう。
仕上げを楽しみのようやく登り、組み立て作業に入ります。
観音様側の二ヶ所は木材で固定。頂点側はクライミングボルトを岩に打ち込み、針金で固定。
その二本の角材の上に板材を4枚打ち付けて完了です。
今までは拝観スペースが50センチ余りしかなく、転落の危険がありましたが今回ステージ設置により1メートル余り広がりました。
これで安心して拝観できます。
観音様も喜んでくださることでしょう。

(以前の状況、観音像の前が狭いので前の岩に角材を2本架けました。)
13時ごろまで作業がかかりました。
この時期の炎天下の作業は尋常ではありません。
文字通り肌を刺す日射を感じます。顔や腕がかなり日焼けして赤くなりました。
長時間屋外におれば熱中症の危険があります。
因って、明日の神島、当日の必携装備持参で歩く予定をやめて、軽装で来るように変更指示を出しました。
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オキザリスの季節終わる。 

2021-07-20 22:49:59 | 日常

令和3年7月20日
梅雨末期の長雨が続いて花が開くことがなくなり、そのまま勢いが衰え終焉を迎えたようです。
どうやら湿潤が嫌いなようですね。
今年ははじめは空梅雨だったから長持ちしたのでしょうか
4月から3か月間、毎日、毎日元気な姿を、可愛い花を見せてくれ勇気づけてくれました。
3か月間も長期間咲く花なんていませんね。
本当にありがとうございました。
ご苦労様でした。
根が球根ですからしばらく休眠して秋になればまた元気な姿を見せてくれることでしょう。
今年1年はその生活ぶりをじっくりと観察しましょう。
それにしても最近の天気予報はおかしいです。
予測不能なのでしょうか
地球温暖化の顕著な表れではないでしょうか。
中国地方は7月13日に梅雨明けの発表がありましたがその後ズート雨で7月19日晴れて本格的な暑さになり梅雨晴れを実感しました。
この日四国地方の梅雨明けを最後に全国すべての地域が梅雨明けとなりました。
東京地方が3日早く16日に梅雨明けとなるのも珍しい。
平年の中国地方の梅雨明けは明日の21日ごろです。
中国地方の梅雨明け時期が13日が間違いでしたと言えば平年通りでなんの問題もないのですが気象庁はミスは認めたくなく異常気象として済ませるのでしょうね。
追伸
令和3年9月5日 黒瀬町の姉の家の庭には元気よく咲いていました。
こちらは少し気温が低い為でしょうか。
それとも土壌の違いでしょうか
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比婆山スカイランの備品を移転する。

2021-07-18 16:06:10 | 日常

(すっかり草叢に覆われたスキー場。スカイラン大会のメイン会場となります。)
令和3年7月17日
今日は比婆山スカイランの備品を保管していた建物が老朽化のため取り壊しになるので、内部に保管されていた備品をスキー場にある多目的ホールの2階に移設しました。

装備はゴールの柱、ステージ台、杭、ロープ,、飲用水用タンク等山ほどの多種多様な必要な装備です。
私の軽バンを提供しトラック等3台で3往復して運搬しました。
朝9時に開始、12時30分まで要しました。
参加メンバーは常連の役員7名。いずれもかなりの高齢者。
ですから段取り良く運搬、また取り出しやすく設置。
皆ベテランばかりですからこのように段取り良くできますがこの作業も後継者がいなければと思うと先行き不安になります。
大会自体の継続も若手の後継者がいなければいつまで可能なか不安がよぎります。
今までは1階に搬入していましたが、今後は大会終了後に2階に手作業で上げる作業が余分になります。
休業していたホテルの方は「アグリヒバゴン「が新しい経営主体となり営業を始めておられました。
駐車する車両は20台程度と少なくまだまだです。
大会のメイン会場となるスキー場は2年間使用されていないので背の高い草でおおわれています。
スキー場も再開されるので近い内には取り払われ、整備されることでしょう。
第1歩が始まりました。
来年5月、新緑の比婆山で又お目にかかりましょう。
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不思議な飲み物・驚愕の効用 血糖値を下げれる「キダチアロエ」

2021-07-17 22:27:45 | 日常
令和3年7月16日
今日はいよいよ運命の定期検診日です。
HbA1cの数値が判明する日だからです。
糖尿病治療ため3か月に一度受診しています。
尿や採血等により各種の数値から診断を受けるのですが一番肝心なHbA1cの数値が悪い。
カロリー制限、規則正しい生活、運動も適当に行い、指示された薬はまじめに服用しているが一向に改善しない。
近所の方が1か月、糖尿病治療のため入院して治療を受けられました。
その後退院され、知人に勧められて「キダチアロエ・原液100%」を飲用したところ「11」から「7」に低下し担当医師がびっくりされてとのこと。
その数値を見て、このような効果があるのならと私も試してみました。
5月31日から始めました。
最初30mL飲んだだけで体にピンときました。これはただものではないと感じました。
1日僅か30mLを服用するだけですが毎日飲用し47日目、現在500mL瓶で3本目です。
今までの診断結果は[7,8]、それがなんと「6,4」と大幅に改善していました。当然普通の血糖値も同様に改善されていました。
先生もよく頑張ったねと驚き、感心されていたので「キダチアロエ」のお陰ですと誇らしく言いました。
糖尿病診療に用いるHbA1cの数値は「「優」が「6,2未満」。「良」が「6,2から6,9」。「可(不十分)6,9から7,4)」同じく「可(不良)7.4から8,4」。「不可」が[8,4以上」とされています。
あと一歩で通常の数値「優」になります。このまま続けましょう。
毎日、毎日病院の薬を飲んでいたのに改善しない。このような安い商品がこんなに効果があるとは全くの驚きです。
しかも効用として「血糖値を下げます」とかは一切書いてありません。
「美容と健康のため毎日続けてご利用ください。」と記してあるだけです。
「血糖値が下がる効用あり」と宣伝すればもっと販売されるのでしょうが・・・・・
私の体に合っていたのでしょうかいわゆる個人的な感想ということになるのでしょう。
とはいえ数値が下がったといっても体に特別な変化かあるわけではありません。
体調は全く変わりません。
ただ数値から健康改善を実感した次第です。
ネットで調べるとキダチアロエは一般的には便秘薬として宣伝されています。
便秘解消と血糖値改善の関係は分かりません。
確かに腸の活動が活発になりお腹が緩むことがあります。
初めは飲む量を15mL程度と少なくしてお腹を慣らしてゆく必要があります。頻繁に便意を催しますからお腹の内部がすっかり空となり、軽くなり、お腹周りも7㎝減少しました。
糖質カットの効果もあり体重も7キロ余り減少し、BMLも標準体重の22になり、以前とははっきりと体形が変わりました。
今までも健康管理に努め、セサミン、ブルーべりールテイン、万田酵素、ロイヤルゼリー,クレプシー、カピスカイヨーグルト、もろみ酢等いろいろなサブリメントを試していますがこのように短時間で効果を感じるものはありません。
関心があればお試しください。
私が実際に体験したことですから必ず効果はあることでしょう。

商品名「四万十の有機栽培キダチアロエ原液100%」
販売者 ㈱式会社伸和
住所 広島市安佐南区川内1-1-45-7
電話 0120-969-553

広島市内では西村ジョイで500mL、1832円(税込み)で販売されていました。
広島市内では販売しているのはここだけとのでした。
他の地域でお求めの際は販売者に取扱店をご照会ください。


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緑井権現山(397m)から阿武山【586m)縦走する。

2021-07-11 22:04:55 | 日常

(阿武山の山頂です。森の中で展望は効きません)
令和3年7月11日(日)
本当に久しぶりの青空です。
待ち焦がれていました。
8月下旬の栂海新道遠征、来週の神島一周訓練山行の予行訓練のため予てより計画していた広島市安佐南区の阿武山を縦走してきました。
この山は市内より国道54号線を北上するときに左側に大きな山塊がまじかに見えるのですが意外と知られていません。
権現山は麓に大規模な住宅団地があるためか10名くらい散歩にきた人などにお会いしましたが阿武山まで行く人は1組、2人だけでした。
私も阿武山には初めて登りました。
登山口には毘沙門天があります。そこの参拝者用の駐車場に車を置かせていただき寺院や多宝塔を参拝しました。

(この山行中、唯一の展望所「里見の岩」 多宝塔のすぐ下にあります)
多宝塔からが唯一の展望場所でした。ここから権現山を経て阿武山までは幅2mあまりの立派な登山道が整備されています。
このコースは『権現山・阿武山・太田川ハイキングコース」と呼ばれています。
交通手段は公共交通機関を利用すれば可部線「緑井駅」を起点に、終点の「かべ亀山駅」の利用となります。
阿武山直下の直登路は急峻ですから迂回路の登山道を歩かれたほうが安全で楽です。
阿武山頂上手前には立派な休憩所があります。
この登山道、今は傷んでいますが元は「ウッドチップ舗装」されていたようです。
ところどころにその剥がれた痕跡が残っていました。
この工法はアスフアルト舗装のように、間伐材などをチップにしてそれを固めたもの登山道に敷き詰めてものです。
こんな高価な登山道は初めてです。麓に大きな住宅団地がありますからその恩恵で作られたのではないでしょうか。
この工法は浸水性もあり、足元もクッション性があり、膝にも快適で歩きやすく、自然な雰囲気があり、登山道には最適な工法です。
この山を有名にしたのは7年前の平成26年、広島土砂災害、3時間で207mmという豪雨で死者行方不明者77名あまりの大災害を発生しました。
南の権現山から阿武山を経て、534mのピークまで約4キロの稜線があります。
線状降水帯が停滞しこの山塊にふりそそぎ、東斜面の谷という谷が集中豪雨のため増水、地滑りを起こし、土石流が麓の住宅地に襲い掛かり沢山の犠牲者を出しました。
住宅地のすぐ裏側に530m余りの急峻な山がそびえ立ち、その谷川の扇状地に住宅が建っているのですから、今回のような大雨が降れば起こるべくして起きた事故と言わざるを得ません。
今までこのような前代未聞の雨量を経験していませんから安心されていたのでしょう。
この山は森が深く全く展望が効きません。
登山道も阿武山周辺と太田川橋の西詰めに下る道は急坂です。
登山道も大きな樹木で覆われ木陰の道、小鳥の声もよく聞こえ実に静かな山行が楽しめます。
谷川の上部の急峻なところで土砂崩れが発生したようで谷自体は周辺にも全く無傷で森が残っており、大きな土砂崩れの痕跡はありません。
禿山で斜面が土砂崩れを起こせば今回の何倍もの土砂が流れて今回の数倍もの被害が発生してであろう。
森の保水力がしっかりと働き、急峻な斜面を守り土砂流失は抑えられたように感じました。

(森が有効に働いているので地滑り等の崩壊はありません。川にたまった土砂が流されたのでしょう.川底は岩だらけになっていました)
今回の私のコースは9時15分に毘沙門天を出発、権現山。阿武山。534mのピーク(現地には北阿武山との標識がありました。)そのまま、北に進み、太田川まで縦走するルートもありましたが、直進すると帰路が遠くなるので、534mピークの手前から「中八木」に下りました。下山道は標識のピンクテープはありますが道は踏み跡程度で悪く滑りやすい急坂でした。

(十分の余力のある砂防ダムです。これなら安心です
下山口に立派な砂防ダムが建設されていました。
その先に「八木第2公園」がありトイレもありました。
そのまま「上八木駅」から「緑井駅」まで可部線を利用して帰るつもりでしたが訓練ですから、麓の市街地を巡り、出発地点の毘沙門天駐車場まで約6キロを歩き、15時30分帰着しました。
距離は12キロ余り、汗もじっかりとかき、新しい食糧計画も確認できました、
久々の登山のお陰で頭もすっかりリフレッシュ、血行がよくなり、回転がよくなったように感じました。
新しい登山の効用を発見した気分です。

急坂で滑りやすいので軽アイゼンがあれば有効です。

(下山の分岐地点はFの記号が付いていました)
地元の山のガイドブック「広島市の山を歩く」の記事にあるポイントがそのまま現地にマークされていたので安心して歩けました。著作者が設置されたのでしょう。
細かいお心遣いに感謝、有難うございます。ご苦労様でした。


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雨の日はトレーニングルームへ

2021-07-08 18:02:38 | 日常

令和3年7月7日
今日は七夕の日、晴れた夜空が期待されましたがこのところ、連日の雨・雨・雨の毎日。
今までは晴れ間をぬって岩屋の観音さんに登ってトレーニングしましたが、晴れていてもいつ雨になるかわからない気まぐれな天候なので久しく登っていません。
体がなまります。
会社の近所のクスノキプラザにトレーニングルームがあります。
新型コロナウイルスの緊急事態宣言長は閉鎖されていましたが解除されて今は開催されています。
久しぶりに会社を終えた後、行ってみました。
今までは利用料は半額でしたが、今回は75歳以上ということでなんと無料とのこと。
1年以上来ていないことに気が付きました。
今は利用者の人数制限があり、定員は12名。器具を使用したらその都度感染予防のため拭き取るようにペーパーが準備されていました
運動施設も少し数が減らされ余裕があり広々としています。
今日は5名しかおられません。、
2階の更衣室で着替え、3階のトレーニングルームへ移動、入口の受付けで手続きを行い体温測定して入場。
まず体を温めるためバイクに乗り汗をちょっとかき、柔軟体操、ストレッチをして6種類の運動器具で筋トレを行いました。まずは前回並み、やや軽めな負荷で体を慣らしました。最後はランニングマシンで10分余りランニングして終了。その間1時間30分余り、よい汗をかきました。
あとはシャワーを浴びさっぱりとして帰宅しました。
これからは日も短くなります。
天候に関係なく、夜間でもできますのでこれからも通いたいと思います。
(実は久しぶりで頑張りすぎたので筋肉痛となるかもね)
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大空山(呉市)の万葉歌碑。

2021-07-03 14:08:19 | 日常

令和3年7月2日
今朝、8時より呉市広町で資材の搬入作業の仕事がありました。
交通渋滞の常連地域でもあり6時前に出かけました.
早朝のため渋滞はなく1時間余りで着きました。
近所の呉高専の生徒たちが大空山の万葉歌碑を清掃したとの新聞記事を思い出し、折あらば行ってみたいと思っていました。
まだ早いので、呉越峠の方から車で山頂まで登りました。

大空山は標高203m、阿賀湾の北方にそびえる山です。
山頂は「軍港呉」を守る強力な高射砲陣地が置かれて有名なところで砲台跡や花崗岩の立派な弾薬庫跡等が今も残されていました。頂上には立派な3階建の展望台も建てられていました。
朝の散歩に来られていた方々に「万葉歌碑」のことを尋ねましたが誰も知らないとおっしゃる。
明治100年の記念碑や個人の句碑はありましたが探す歌碑は見つかりません。
広い公園なので再度調べてくるつもりで先小倉の方に下つてしばらくすると道の右側墓地の傍に「万葉の碑」の看板がありました。
道路から40m余り入った林の中に目指す万葉歌碑の石碑がありました。
何の変哲もない薄暗い林の中、海側には大きな電波塔施設が建てられて全く展望がありません。
なぜこのようなところに建てられたのでしょうか。誰も在る場所を知らない訳です。
かって犬養孝先生は万葉歌碑を建てる意義について「この地が万葉集の舞台となった由緒ある土地であることを認識をし、歌を詠んで万葉人のこころを理解し、景観を守り、万葉集に関心をもってほしい」といわれていました。
このような何も見えない場所にあってはその感慨は浮かんできません。
願わくは当時の情景を感じることができるところで声高らかに鑑賞したいものです。
その景観を守ることも大切です。
かってはこの地から海が見えたのでしょうか。その後に、展望を妨げる電波塔施設がもうけられたのでしょうか。
何故かわかりませんが全く残念なことです。
山頂の展望台も数年したら周囲の樹木が成長し展望が効かなくなりその役目を果たせなくなることでしょう。
景観を維持するためには手入れが必要です。関心を持ってもらうこと。景観を守ることが必要です。
かつて阿賀の町は広湾に黒瀬川が注ぎ、古くから漁業で栄えた街です。
宮島の管弦際で御座船を曳くのは広島の江波とここ阿賀の漁師という名誉ある役目を担っておられましたから力を持ち繁栄していたのでしょう。
今は松山行きのフエリーも廃止され、干拓地が広がっています。
伝統と繁栄をどのように両立してゆくのでしょうか・・・。
(万葉歌碑の場所は先小倉交差点の一つ手前「小倉新開」交差点。「ひらたデンタルクリニック』横を入り、約1200m、住宅地、墓地をぬけると左側の墓地のところに「万葉の碑」看板があります。道は舗装してありますが狭いのでご注意ください。)

       娘子らが 麻笥に垂れたる 続麻なす 長門の浦に
            朝なぎに 満ち来る潮の 夕なぎに 寄せ来る波の
       その潮の いやますますに その波の いやしくしくに
            我妹子に 恋ひつつ来れば 阿胡の海の 荒磯の上に
       浜菜摘む 海人娘子らが うなげる 領巾も照るがに
            手に巻ける 玉もゆららに 白袴の 袖振る見えつ
       相思ふらしも
                           (巻13-3243)

                反歌
         阿胡の海の 荒磯の上の さざれ波
                  我が恋ふらくは やむ時もなし
                            (巻13-3244)

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