まほろば日記

fujioの日常の出来事、記録等を思いつくままに書いた日記です

友人の死

2007-02-06 00:44:28 | 日常
平成19年2月3日
今日友人の奥様の葬儀がありました。
まだ64歳という若さでした。
我妻もお世話になった人ですし、よくお見舞いにも来ていただいた大切な人でした。
発病後9ヶ月あまりでなくなられました
私も同様な経験をしただけにその感情はよくわかります。

しかし、時間を経てはじめてわかったことがある
ある意味では「ガンでよかった」と感じたことである。
人間いつかは死ぬ。しかしいつ死ぬかはわからないから死という実感は持たないで
漫然と生きている。
しかし、ガンと宣告されれば死は確実に認識する。
はじめは錯乱、そして死を受け入れれば死ぬまでに何をすべきか考える。
何も持っていけない。我欲を離れすべてをこき放たれる。
充実した生を考えるときである。
自分の主張、考えを残る家族につたえ、言葉を交わし、皆に見送られて御浄土に旅立つ
古人は辞世の句や遺言で自己の意思を伝えた。、
御浄土では再び祖先や友人とも再会することでしょう。
我妻のときは入退院の繰り返しでよいときには旅行もしたり、やりたかったこともやれたし、いろいろ語りあえた。
事故や突然の死で家族に何も伝えられない死に方からすれば、まだましだという意味からである。
友人に「後の残ったのは男所帯だから料理が大変だな」と言うと
彼女は夫である友人に料理の作り方、レシピーを教えていたそうである。
彼もそれにより料理を作り彼女に食べさせていたことを聞き、ほかにもいろいろと話されたことでしょう。本当によかった。
穏やかな横顔がそれを物語っていた。
素晴らしい生涯、堂々たる最後であったと感銘を受けた。
死はいつもいかに生きてゆくべきか我に問いかける。
ご冥福をお祈りいたします。             
                 合掌
コメント (1)
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