まほろば日記

fujioの日常の出来事、記録等を思いつくままに書いた日記です

秋田駒ケ岳(1637m)・ムーミン谷(第3日目)

2024-06-21 22:33:57 | 日常
(時間5時間50分、距離 7,0㌔ 標高差 643mです。)
令和6年6月16日
秋田駒ケ岳は男女岳、男岳、女岳等多くの峰の総称です。平日は8合目まで自家用車で行けるのですが土日曜は交通規制され、歩くかバスでしか行けません。
1便が6時発で大勢の人が並ぶので乳頭温泉を5時に出てバス停の「アルパこまくさ」の駐車場で朝食をとりながら待つことにしました。
レンタカーの横で食事していると左後輪のタイヤの空気圧が変であるのに気が付きました。パンクしたのだ。この10分間走ったばかりなのにパンクしたとは。パンクなんて何年ぶりのこと。今の車はスペアタイヤは初めからありません。今でよかった。帰りに発見していれば対応に時間を要し帰れないところでした。
色々ありましたが結局下山した時には代車が用意され、パンクした車両はレッカー車で持ち帰られました。大変なことになりましたが我々には事なきを得てよかった。これも観音様のお陰でしょう。
(駐車場の目の前に異様な上げ山が現れました。
何かな ・・・旧硫黄鉱山跡です。)
35分余りで標高1300mの8合目駐車場に到着。
この辺りの山は九重山の様な草原状で大きな樹木はありません・
男女岳を中心に反時計回りに歩く。山裾を回ってゆくのだから傾斜も緩やかで周囲の景色も変わってゆく。
(田沢湖が眼下に見えました。
(ムラサキヤシオツツジ

(イワテハタザオ、イワテと名前があり駒ケ岳の固有種かな)
田沢湖は周囲20キロ余りの小さな湖だが水深が430mの日本一の深さがあり湖面の色が鮮やかです。
(木道を歩く。前方は男岳)

(阿弥陀池です。左が頂上、右側が焼森です。)
その間もズーとお花が続きます。ほぼ一周して阿弥陀池の手前より「馬場の小道」(通称ムーミン谷)に下る。標高差100m以上ある深い谷です。岩だらけの急な道を落石に注意しながら下る、下につき木道をしばらく歩き谷の中央部分に来ると白いチングルマの咲き乱れる桃源郷のような美しい草原が現れた。
(極楽の花園でした。連れてきていただき有難うございました。)
この風景は見たことがある。この前、夢に見た極楽の花園の風景ではないか。
お金も、家庭も、仕事も全く心配ごともなく自由に空中を飛び交う状態、まさに心無罣礙の悟りの心境を体験した時の夢の風景そのものでした。
何たる幸せなことではないか。
いつも観音様の慈愛に包まれ、守られている安心感、幸せを感じた。
このために来させていただいたのだ。
この山行で一番感動した光景でした。
本当にありがとうございました。
観音様のお力を得て急坂も一気に上り返しました。
(コマクサです.お久しぶりです。
男女岳に登り360度の展望を楽しみ,横岳を経て黒い火山礫の焼森では多くのコマクサに出会いました。懐かしい花です。まだ株は小さいけれドたくさんありましたから先が楽しみです。
(ハクサンチドリ  普通はこのような色です。)

(白い色は稀です。)
最後に駐車場の近くで普通は赤色なのですが白色の珍しいハクサンチドリに出会いました。
最後まで幸運に恵まれました。
花に包まれた3日間でした。
全く花に興味になかった私ですが美しい花々を見て楽しくなりました。
何百という名前を教えていただきましたがほとんど頭に残っていません。
それでも教えていただき有難うございました。
一番印象に残ったことは高山に咲く花々の美しいこと。厳しい自然環境にありながら自力で美しい花を咲かせる生命力の輝きのすごさ。人間の助けも得ずこのように美しい花を咲く力はどこから来るのか。
人間が干渉しないこと、立ち入らないよう自然環境が守られているからでしょうか。
花々はこの日のために1年かけて準備し最高の花を咲かせてくれるる逞しさ。
「美しい花」ではなく、正しい名前で呼んであげなければそのご苦労に報いられない気がしてきました。
地元の方がチングルマは先週が咲きはじめ、今週が最盛期、次週には衰えてゆき、その次にはまた違う花が咲き始める。
毎週見に来られるとは羨ましい限りです。
次から次えと咲く花の本当の名前で呼んであげなければお花に申し訳ないように思いました。
くるたびに新しい花に会えるとは本当に楽しいでしょうね。
この山は素晴らしいですね。
新しい楽しみ方を知った山行でした。
皆さんありがとうございました。
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