まほろば日記

fujioの日常の出来事、記録等を思いつくままに書いた日記です

春山安全登山講習会で雪崩事故とは・・・

2017-03-28 22:38:49 | 日常
平成29年3月28日
昨日27日午前8時30分ごろ 、栃木県那須町のスキー場で雪崩が発生し栃木県高体連主催の登山講習会中の高校生達が巻き込まれ8人がなくなりました。
この講習会は7校の高校生51人、教員11名が参加し2泊3日の日程で行われていました。
安全な登山技術を習得する講習会で事故とは信じられません。
実はわたくしの孫も広島の私立高校の1年生で日本一を競う常連校の山岳部に所属しています。
小学生の時、我会の夏季キャンプにつれていったことがありました。
一人っ子でわがままでどうにもしょうがない性格で仲間ともなじめませんでした。
今の私立高校の中学部に入学し、こともあろうに山岳部に入部したがすぐに辞めるのではと案じていましたがよい仲間を得て、先輩たちにも指導、鍛えられ変身を遂げ、たくましく頼りがいもあり人間的にも大きく成長しました。
私も人間を育てる登山のすばらしさを改めて実感していたところです。
この孫と同じ世代の高校生を突然亡くした家族の嘆きは察するのあまりあります。
おそらく、孫の母親だったら愛する一人息子を亡くせば気が狂いとても立ち直ることができないのではと思います。
この登山講習会のリーダーの方はこの家族の無念さ。悲惨さ、自らの責任の重さをいかに考えておられるのでしょうか。

私が常に後輩たちに言っていることは「事故の原因は常に人間の側にある。自然は人間に活動の場を提供しているだけである。自然の与えた課題に対し細心の注意を払い困難を克服して頂上に立つ。力が及ばなければ素直に引き下がりまた学習して挑戦すればよい。安全が第一、安全はすべてに優先する。命は何物にも代えられないのだからすべてを犠牲にしても安全に帰還してこそ楽しい登山である。」

今回の事故については報道される以外にはわからないけれど自分なりに考える。

雪崩警報が発令され、新雪が30から50㎝という季節外れの大雪の直後になぜ雪崩の危険のある斜面に入ったのか。
降雪の直後、新雪の斜面は表層雪崩の危険があることは常識である。
登る前に雪質の弱層テストを行えば積雪の状態が不安定なことは明白であろうに(安全登山の講習会だから当然実施されたと思いますが)
この第二ゲレンデはスキー場の営業中でも雪崩の危険があり年に数回は閉鎖される危険地帯であった。

登山の予定が降雪のため変更になったというから、急遽ラッセル訓練になり準備不足ではなかったか。
指導者は参加者に感動を与える極限まで行動させ、それを克服した喜びを味わせたがります。
前よりも進歩、上達したことを感じれば参加者に満足感を与えます。
豪雪の斜面のラッセル。これは苦しいですよ。死に物狂いでしょう。だから強豪校の生徒が先頭に立ち犠牲になった。
この見極めが難しく安全が軽視されることになった。

全般的に言えることは初めの春山訓練の予定が天候が急変し冬山の訓練になったため事故になった。
遭難された生徒は山岳競技の常連校とのことでしたが公立高校ですから経験も浅く冬山には対応できていない。
冬山には雪崩はつきものですからその対策は考えるべきですが考えているようには思えません。
ゾンデ棒、ビーコン、スコップは冬山には必携です。
持参していましたか。
その使い方は講習されたのでしょうか。
雪崩の危険を考えれば見張り役を置くべきです。
雪崩はありますからその直後に直ちに捜索活動に入れば救助できます。今回はそれらの用具があれば埋没地点は特定できるから助けることもできたのでは。
今回はそのような行動がとられたとは聞きません。
生徒の証言で突如雪崩の襲われたとありました。風もあり、雪が舞い見通しが悪かったので雪崩の発生に気付くのが遅れ逃げられなかったのでしょう。
このような状況でなぜ登ったのでしょうか。
また「伏せろ」との指示があつたとか。
これは間違いです。伏せれば雪崩に巻き込まれます。
雪は石のように固く身動きできず窒息死します。
埋もれないように、転倒したら雪崩に巻き込まれますから上に浮き上がるように、転倒しないように保持すれば上半身が出て助かります。

残念なことに今回の事故により高校生には冬山は危険なものとして敬遠され、禁止になるかもしれません。
若者に挑戦する勇気 冒険する気概、困難を克服し頂点に立つ喜びが失われることは誠に残念です。
今回のリーダーの決断において「すべての責任は私が持つ」という確固たる自覚と強い責任感があればこのような安全を軽視した行動はされなかったでしょう。
無事に下山して初めて楽しい登山。安全はすべてに優先する。
前途ある亡くなった生徒たちのご無念さ、これまで育てられたご遺族の皆様方のやるせない心情、怒り、嘆きを思えば心が張り裂ける思いでかけるべき言葉もありません。
心よりご冥福をお祈りいたします。
合掌。

追記
翌日の報道によれば遭難者の位置を知らせるビーコンは持参していなかったとのこと。
それなら遭難者の位置を探索するゾンデ棒、掘り出すスコップ、スノーソ―も持参されてないでしょう。
要するに雪崩の講習、対策はされなかったということです。
責任者の会見では次のような発言がありました。
「大雪警報、雪崩警報が出ていることは知っていた。
この場所が雪崩の危険地帯であることも知っていた。
大丈夫と思ったので実施した。
事故があったのでは反省しなければならないでしょう。」
謝罪の言葉はありませんでした。
自身の単独事故なら反省しますでかたずけられますが生徒を巻き込んだ死亡事故で反省しますではあまりにも無責任ではないでしょうか。
そのようにならないよう細心の注意、予想される危険はすべて排除して行うべきではありませんか
この責任者の無知、無自覚、無責任な記者会見の対応は当事者能力の欠如をあらわすものとして後日、有罪の有力な証拠となるでしょう。

この場所はスキー営業中の2月25日から3月1日まで雪崩の危険があり閉鎖されていたとの報道がありました。
いったい何を基準に安全と判断されたのでしょう。
自分の判断ミスにより8人の仲間が亡くなったことをどのように感じておられるのでしょうか
雪崩の危険を予知しながらなぜ実行されたのでしょう。
ビーコン、ゾンデ棒、スコップの冬山の三種の神器を持っていないので事故の対応の方法がありません。
どのように対応するつもりだったのでしょうか
安全を軽視した姿勢には強い怒りを感じます。万死に値する行為です。家族の嘆きを思うなら反省ではなく死を以って償うべきです。
責任者なら先頭に立ち、困難を率先して立ち向かい状況を判断すべきではなかったか。
春山だから雪も少なく硬く締まり、天候も安定して快適な登山が出来ると安易な気持ちがあったのでは、春でも雪が降り、嵐となれば冬山となります。
恒例行事と言えどもいつも同じ条件とは限りません山は刻々と代わり同じではありません。
大量の積雪があったのだから冬山と考えそれに対応した行動をとるべきです。

私なら仲間を死なせておめおめ生き残ることなど考えられません。
北方稜線の縦走の時、雪渓横断する時万一スリップしたとき下部に断崖やクレバスがあり、命の危険があるときはためらわずザイルをだし安全を確保しました。
危険を予知しその対策を事前に考え、必要な装備等を準備し安全を図り危険な行動はとらない。
そのため時間がかかりビバークとなりましたが安全には代えられません。
無事に終われば苦労も楽しい思い出となりますが万一事故でも起こせばその山行は封印され思い出したもありません。
無事に帰還して。こそ楽しい登山です。
今回の事故は人災です。責任を取らせるべきです。そうでなければ亡くなった人に対し申し訳がありません。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京・椿山荘に竹林寺の三重塔を訪ねる。

2017-03-25 20:35:13 | 日常
平成29年3月21日
昨年秋、篁山例会登山の折、山頂にある竹林寺の境内の一角に青銅の阿弥陀像があつた。
そこにはかって室町時代に建立された三重塔があったが、今は東京の椿山荘に移築されたことが記してありました。
塔はお釈迦様の舎利(遺骨)を納める建物であり、大きな寺院は七堂伽藍と言われる門、金堂、講堂、三重塔または五重塔等が備わっています。
その寺院の中で最も大切な三重塔を売却するとは・・・
ここの三重塔は大正年間強風のため、三層目が大破し解体されていた。、ほかにも大被害があったのでしょう。
その再建費用捻出ため、大正14年椿山荘の藤田伝三郎男爵に売却され、破損個所を改修し、現在地に移築、設置された。

この地は武蔵野台地の東、神田川に面した景勝地で椿が多く自生し「つばきやま」と言われていた。
明治の元勲、山縣有朋が購入、屋敷を建て「椿山荘(ちんざんそう)」と命名した。
大正7年に藤田財閥の手に渡り、戦後は結婚式場として使用されていたが平成4年「ホテル椿山荘東京」を開業現在に至っている。
この庭園は一般公開されていますので東京に行った時にはぜひ見物したいと思っていました。
念ずれば通じる」、東京・東村山市まで行く仕事があり帰路立ち寄りました。
東京都文京区の目白通り沿いあり大きなホテルが建っているのですぐにわかります。
正面玄関のホテルマンに庭園の行き方を尋ねると地下2階に降りると庭園の入り口があるとのこと。
正面玄関は3階に当たります。
庭園は大都会とは思えない静寂な世界です。
回遊式の庭園となっており歩いて散策するようになっています。
深い渓谷があり、滝が流れ大きな池もあります。
その正面の小高い丘の頂上に竹林寺の三重塔があります。
この庭園の重鎮、目玉商品です。
篁山にないのは残念だけどここのほうが大勢の人々に見られてよいのかも・・・
この庭園には外にも日本各地から名品が取り集められています。
例えば戦国時代の武将で茶人であつた織田有楽(信長の弟)由縁の十三の塔、
鎌倉後期の逸品「般若寺式石灯籠」
京都二条城前の三井邸「五慶庵」
表千家の茶室「残月亭」を模した茶室。
歴史ある庚申塔や羅漢関石もたくさんあります。
桜をはじめ色とりどりの花々が咲いていました。
特に椿はいろいろな種類の花が咲き誇っています。

この日、東京は小雨でしたが靖国神社の桜の標準木が五輪咲いたとのことで全国で最初の「桜開花宣言」がありました。
東京が日本で一番とは不思議ですね。
帰りは山が見たくて中央道経由で帰りましたが、東京の雨が山間部では雪に変わり、秀麗な山々は白い雪をかぶっていました。
心が洗われる思いです。山はいい。こちらに来てよかった。



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一足早く「花」満開

2017-03-18 09:58:03 | 日常
平成29年3月17日
お花見は季節の風物詩ですが今日は別な花の風景を見つけました。
平和通りを走行していると平和公園の国際会議場でどこかの大学の卒業証書授与式があつたのでしょう。
いろいろな華やかな「卒業袴」姿の女子大生が満ち溢れていました。
そのハチャメチャな色彩、百花繚乱というありさまには本当に青春がはじける様が一目で読み取れます。
希望にあふれ、いざ出陣、若いというのはよいものですね。
1着の貸衣装代は5万円前後と言いますから何百着と言いますと大変な金額になりますね。
貸衣装業界にとっては最大なビジネスチャンスですね。
卒業式に参加する学生の75%は袴組、残り25パーセントがスーツ組だそうです。
卒業袴を着る理由はこれを着れるのは一生に1回この時しかないという記念すべき行事である。
両親もこの晴れ姿を見たい。多くの人が着るから・・・というのが主な理由のようです。
定番の大正ロマン調の「矢絣の羽織に、緑の袴」というのがか゚っては主流でした.
[矢絣」は明治、大正時代の学生の「日常の通学着」として愛用されました。
この「矢絣」は女性にとっては縁起の良い模様です。
矢はまっすぐに飛んで行き戻ってこない。しっかり旅立てという意味があり、嫁入り支度にも1枚持たせたそうです。
しかし正装は振袖で矢絣は普段着で式典にはふさわしくないという方もおられます。
がいまはなんでもありで、自分の好きなものを着ればよいし、普通では考えられないような奇抜な組み合わせ、これも目立っていいのでしょう。
ちなみに、宝塚音楽学校の卒業式は「黒紋付きに袴」グーとシックで格調高い衣装です。
案外この衣装の方が目立つかもしれませんが勇気がいりますね。

ともあれ一足早いお花見を楽しませていただきました。
元気さに若さをもらいました。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

煙石博さん無罪判決報告会

2017-03-14 23:04:02 | 日常
平成29年3月14日
今日15時から中区の広島弁護士会館3階において60名余りが参加して開催されました。
私も煙石さん夫婦としっかり手を握り無罪獲得を喜び合いました。
RCC,広島テレビ等5台のテレビカメラが並び多くの新聞記者などのマスコミ関係者も参加し関心の高さを表しています。

煙石博さんは冒頭次のように挨拶されました。
正義と真実な判決をいただきほっとしています。
逮捕以来4年5か月、挫折、苦悩、暗黒の日々でした。
私のことを口コミで広げ、署名活動に尽力していただいた皆様に御礼申し上げます。
必死なあまり、ご無理と、ご迷惑をかけたことお許しください。
逮捕されれば99%が有罪という有罪率には驚きです。冤罪大国になりつつあることを心配しております。(100%の国は中国、、北朝鮮で怖い国です。弁護士はそばに立つているだけです。)

そのあとで久保豊年弁護士から事故の経過、最高裁弁論の要旨の説明がありました。
久保弁護士は開廷の時、鬼丸裁判長の柔和な顔をを見て、無罪を確信したといわれました。
最高裁判所はその判決の中で今回の下級審の審理のやり方は間違っている。
手法のやり方は常識に反する、反省しなさいと厳しき指摘されました。
それは無罪推定で捜査すべきで、疑わしきは被告に有利にという法則があるにもかかわらず下級審は原則に反し、有罪推定で捜査している。そのため被告に有利な証拠を軽視している。
お金を入れたとの証言が正しいことを前提にしてその立証はなされていない。
盗んだとされる映像は存在しないのに推定で犯人に仕立てている。
その行動も常識的にはあり得ないのに実証せずに推定で決めている。
まったく論理的にはあり得ない下級審の判決であると断定されました。
検察官も独立した機関で、事実を検証すべき立場であるにもかかわらず、警察のストーリの追認機関になっている。
警察のストーリに合わない事実、証拠は採用されない。そのような事実が判明すれば捜査方針を変更すべきだが上意下達でなされない。
久保弁護士は無罪となった理由には煙石さんか一貫して無罪を訴えてきたことである。
警察の強引な取り調べ、暴力的な取り調べ、、28日間の長期間の拘留のストレス、検察官の示談しなさいとの誘惑に屈して心にもなく一度でも罪を認めていれば今回の無罪判決はなかったと言われました。
久保弁護士も29年間弁護士をする中、数十件の冤罪ではと思われる事件があったが、精神的な重圧、経済的な負担等で追い詰められて力尽きた被告が多くありました。
煙石博さんは本当によく、不屈の精神で頑張ってこられました。
私も煙石博さんのような立場になったとき果たして自分の無実の主張を続けることができるか自信がありません
本当によく戦われました。
最後に新聞に報道されてからは犯人扱いで町内でも挨拶する人が減りましたが無罪になってからは昔のように挨拶してくれます。見知らぬ人からも「頑張ってください」と声をかけられほっとしています。
ご支援していただいた皆様、署名していただいたみなさまにお礼すべきですが失礼をお許しください。
よろしくお伝えください。
本当にありがとうございました。

私も328筆もの署名をしていただいた方々にはお会いして御礼のご挨拶をすべきですがそれが叶いませんことお許しください。
本当にありがとうございました。

ただ残念なことは検察出身の判事は反対の意見を述べられたとのこと。
冤罪事件としては明らかな事実があるにもかかわらずどのような理由で有罪とされたのか知りたいものです。
今回の有罪推定という捜査方法の誤りに対して反省がなければ、また冤罪事件が繰り返されると思えてなりません。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

煙石博さんついに無罪判決を勝ち取る

2017-03-10 19:43:05 | 日常
平成29年3月10日
今日は煙石博さんの最高裁判所での判決が出る日です。
15時、開廷される。
NHKテレビの前で待機するがニュースには載らない。
速報で表示されるのを期待してみていると15時3分長女より「お父さん、煙石さん無罪よ、良かったね」と電話が入る。
ついにやったか。思わず涙があふれる。
RCC中国放送のワイド番組「いまナマ」にチャンネルを切り替えると、最高裁判決について番組で取り上げていました。
さすがRCCですね。煙石博さんの元の職場ですから 意気込みが違います。
第二小法廷、鬼丸かおる裁判長はその判決で次の様に述べ。られました。
被告人に有利な証拠を不当に軽視している。
被告人が盗んだと推定するには合理的な疑いがある。
原告のお金を入れたとする証言は疑問がある。
明白な証拠があるのに差し戻して判決を先送りすることは被告に苦痛を与える。」
有罪とした下級審の判決を破棄し無罪判決を言い渡されました。
まさに我々が望んだとおりの判決でした。
罪なき人を罰しない」という弁護士出身の鬼丸かおる裁判長の面目躍如たる判決でした。
本当にありがとうございました。
判決は4人の判事のうち3人が無罪、検察官出身の判事は反対意見を出されたとのこと。
判決直後の記者会見で煙石博さんは次のように言われました。
「嬉しいというより、濡れ衣が晴れてほっとしています。
平凡な生活に、元の煙石博に戻れることを一日も早くできるよう頑張りたい。」
先月17日の弁論で無罪は確信していましたが、今日、晴れて無罪の判決を頂き安堵されてことでしょう。
最高裁判所での判決は普通は下級審に差し戻し、再度裁判所で審査を行い無罪となるのが通常ですが今回のように下級審の判決を破棄し、最高裁判所自らがが無罪を言い渡すのは極めて稀なことです。
過去10年間で11人しか前例がないとのことでした。
最近3年間では上告数5878件のうち今回のように無罪判決が出たのは2件のみ、確率は0,03%正に奇跡に近い数字です。

多くの人に後援していただいたのも煙石博さんの人柄でしょう。
皆さん、煙石博さんがそのようなことをするはずがないと信じておられました.
私はかって煙石博さんが司会をされていたラジオ番組、RCCの「なんでもジョッキー」のフアンでした。
その番組の中でわたくしが投稿した「大山遭難事故」の原稿を読んでいただいたのがご縁でした。
昨年12月、「煙石博さんの無罪を勝ち取る会」の活動を知り仲間に入れていただき、以来3か月、署名運動に励み仲間の協力を得て328筆の賛同を得ました。
全体としては目標の1万筆には足らないけれど9397筆を3月1日に最高裁判所に届けたとのこと。

署名活動に協力していただいた会社の皆様、取引先の皆様、町内会の皆様、赤帽組合の仲間達、広島、福山の山仲間の皆様、それに繋がり署名協力していただいた多くの皆様本当にありがとうございました。
皆様のお蔭で無罪を勝ち取ることが出来ました。ありがとうございました。

今回の裁判で明らかになったことは今や400万台500万台と言われる防犯カメラの取り扱いでした。
今回の場合も同様ですがその映像を取扱い判断するのが専門の鑑定士ではなく、素人同然の捜査員に判断が任されているという現状です。
そのため映像の人物と似ているというので逮捕され、多くの冤罪事件が起こっています。
防犯カメラはその場にいたという証明にはなりますが則犯人ではありません。
灰色の疑いがたくさんあるから黒の犯人と決め付け、判断するのは冤罪の素であることを示しています。

今回の事件から学んだもう一つ大事なことは、いざ事故、事件に巻き込まれたとき相談できる弁護士を持つこと。
初動の対応に弁護士が介入してもらえば警察は強引な捜査はしない、できないと思います。
このような冤罪事件を起こさせないためには警察、検察官、裁判官に反省をしてもらい、なぜこのようなことになったか検証してもらうことが再発防止には必要なことです。当然、抗議をするとともの謝罪を求めること。
それが再発防止になると思います。

煙石博さん 本当に長い間の苦労が報われて良かったですね。
本当にお疲れ様でした。
心よりおめでとうございます。
ご支援いただいた皆様、本当に、本当にご協力ありがとうございました。

3月14日に報告会が開催される予定です。
無罪の喜びを共有したいと思います。
(写真は「いまナマ」より転写、左側の人物が煙石博さんです。)





コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

通信販売大繁盛時代

2017-03-09 21:51:08 | 日常
平成29年3月9日
今はまさに通信販売が大繁盛しています。
ありとあらゆる商品がその通信販売の対象となっています。
私も送られてきたカタログを見てCDや健康サブリメント等を注文しています。
先日もアマゾンで新刊の書籍をインターネットで注文すると翌日には送料無料で配達されました。
本屋に行けばすぐに手に入るのでしょうがゆく手間が省け便利です。
カタログ等で内容が確認でき購入できるものは通販で購入すれば安く手にいられます。
通販は無店舗販売ですから家賃や人件費等の多額な経費が掛からず、その分莫大な利益を上げることができますから運賃を負担しても、値引き販売をしても十分採算が取れます。
資金の潤沢なことはテレビのコマーシャルを見れば多くの通販会社が数多く登場しています。

最近聞いた話では若い人は店舗に行き、試着してサイズ、着心地を確認して帰り、安い通販で購入するというから驚きです。
また大きなショッピングモールでは顧客が多く、出入りの交通渋滞等で時間がかかるため,行かないで食品等も通販で購入する方もあると聞きます。確かに買い物弱者の高齢者にはとっては有益です。
店舗を構えている方にとっては通販業者は最強のライバルでしょう。
現在通販のお売り上げは14兆円と言われ、ここ5年間で1,8倍にもなり、ますます売り上げを増やしています。
なお最大手の1位のアマゾンはその売り上げが1兆円にも達しようとしています。
1000億円以上の企業も十数社あります。
その通販を支えるのが宅配業者です。30億個と言われる商品を日夜配達しております。
今まではとにかく多くの商品を獲得して利益を上げることに尽力してきたがここにきて風向きが変わりました。
単価が安いのでいくら配達しても経費が掛かりもうからない。
最近は電通の過労死のこともあり残業時間に厳しい目が向けられます。
ヤマト運輸の配達員は年末には夜11時ごろにも配達に来たことがありました。
案の状、近頃では勤務時間や未払い残業代が問題となり会社も多大な残業時間を隠そうと必死の有様です。
ヤマト運輸はまだよい。ヤマト運輸はその多くの宅配を自社の社員が配達していますから宅配品質は優秀です。
しかしその残業代を会社が負担するので経費が掛かり業績悪化につながります。
他方宅配を下請け業者に委託している業者は再配達してもその料金は支払いされません。残業時間の問題は生じません。
配達完了しての単価ですから、残業分の費用はすべて下請け業者が負担します。だからその負担は大変です。
先だって佐川急便の配達員が宅配荷物を投げ散らかしているさまがユーツーブで放映され大変な問題となり、佐川急便の信頼が失墜いたしました。
壱社員の心無い行為により多くのまじめな配達員の心情はあまりあるものがあるが、何回も何回も再配達に伺っても配達が完了しないので頭に来たのでしょう。
運送業界は規制緩和により業者数が大幅に増え過当競争の時代です。
低賃金、長時間労働で新人が入ってきません。若い人はいませんし続きません。
仕事があっても消化できない時代になりました。
正当な価格をもらわねば継続的な運営ができない時代になっています。
事実日本の運賃レベルはアメリカの6割程度と言われます。
この際この時期を好機ととらえ業界全体が一体となり値上げを求めるべきです。
最近は「何時間以内に配達します」ということがセールスポイントになっています。
顧客にとって早い方がよいのはわかりますが果たしてその必要があるのでしょうか。
急ぐメリットを求めるなら当然その対価は支払うべきです。
サービス、無料、低価格ということき誰がその費用を負担するのでしょうか。
通販により商売のやり方が変わってきたことを十分に考える必要があります。

いろいろ調べてみるとアマゾンは顧客にとって便利な企業だけども問題のある企業である。
第一、その利益はすべて米国に持ち帰り、日本には全く1円の税金すら支払われない。
その経営思想は利益第一主義で労働者を酷使しロボットのごとく扱い、出先の各国においても納税を回避し、国際労働組合組織からは「世界最悪のの経営者」と呼ばれているいわばブラック企業です。
先般、株式会社から合同会社に組織変更された。
最近このような合同会社が増えてきたが合同会社は設立が簡単、有限責任で、信頼度が低い。その一方、出資者則経営者で迅速な運営、方針転換ができる。監査役不在で財務状況も公表する必要がない。利益分配も自由という会社です。
この事実は十分認識していただきたいものです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

道路を走る高速鉄道車両」を見物する

2017-03-05 20:17:18 | 日常
平成29年3月5日
今日 下松市において英国向け高速鉄道の車両の陸送を昼間にやるというので見物に行ってきました。
14時に日立製作所笠度事業所を出発し県道を通り、14時40分に下松第2埠頭まで約4キロを陸送するものです。
ここから船に積み込まれ、50日かけて英国まで運ばれます。
平素は交通量の少ない夜間に陸送しているのですが今回は初めて「ものづくりのまち下松」をPRするため企画されました。
下松市も宣伝に力を入れチラシや看板を立てて盛り上げていました。
私は駐車場のこともあり1時間30分前の12時30分には到着しましたがなんと600台置ける臨時駐車場は満杯でした。到着地点の第2埠頭前に設置された観覧エリアはすでに大勢の観客で埋まっていました。
お年寄りから子供までこの日の観衆は3万人と言いますからすごい人数で、とにかくあらゆる階層の人々が集まっていました。皆さん椅子を持参したり毛布とか寒さ対策を万全にしてからの見物です。
鉄道フアンばかりでなくみなさんカメラを持参されていました。とにかく関心の高さに驚きました。
輸送される車両は先頭部分の車両1台でしたが、鉄道は発祥の地、英国へここ下松から送り出すというのでその雄姿たるや意気軒高たるものがありました。
日立製作所ではロンドンから主要都市間を結ぶ高速鉄道の車両866台を受注し、そのうち76両を下松で残りの790台は英国の工場で製造されますが、車両のボデイ、台車などの核となる部品は笠戸工場で製造されるそうです。
寒くて震えていましたが観客の熱気、盛り上がりは大変なものでした。
現地の英国で走る姿を見たいものです。
でも本音を言えばこれだけの大観客数、県道を通行止めにしてのイベントですから1台だけではあっけなく、もう数台がパレードする輸送を見たかったですね
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

棕櫚の木を切る

2017-03-04 23:23:14 | 日常
平成29年3月4日
今日の午後から時間があったのでかねてより懸案の棕櫚の木を上部三分の一ほど切断しました。
ここに家をたった時に植えたのですがもう40年近くなりますが高さが12mあまりになり、上部が大きく茂り、風に揺られて何時か倒れるのではと心配でした。
一度に切ると住宅に倒れ掛かってはいけないので三分の二に切り詰めました。
万一、長梯子が倒れてはいけないので両側からザイルで支え、切り込みを入れて折れる方向を決め、木の頭にザイルを結んで引っ張りました。直径30センチ余りですが意外と簡単に倒すことができました。
グラグラと揺れますが木の頭にザイルを回してセルフビレーを取り安全第一にやりました。
山の知識が役立ちました。
これで一安心です。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芸術文化は豊かな社会の象徴である。

2017-03-01 22:55:37 | 日常
平成29年3月1日
芸術文化は豊かな社会の象徴である。
貧乏で日々の生活に窮する状態からは生まれない。お金があり、余裕のある経済状態でなければ育たないと感じます。
今月、3月7日、広島の多くの芸術家から支持されていた「ギャラリーてんぐスクエア」が閉店します。
創業398年という超老舗ですが宝石業の傍ら平成5年から貸会場を開設されていました。
地元広島の絵画、彫刻、生け花等多くの作家の発表会や展示会の会場として重宝されていました。
先週には私のお得意様のステンドグラスの教室の発表会があり生徒の作品を多数運送させていただきしました。
その場所は広島の中心部、本通り商店街にあり、1階で人通りも多く一元の方も多く来場され、さらに奥には広いテラスデッキがありパーティもでき最適な展示場であったと閉鎖を残念がっておられました。
百貨店の催場は高額ですし、かってはホテルにも展示スペースがあったが今は採算の合う売店に模様替えされたとのこと。
展示場は減るばかりで文化の灯が消えるようで寂しい限りです。
今後は創業400年を記念して、収益の上がるテナントビルが建てられるようです。
金儲けも大いに結構ですがその利益の一部を社会に還元することは出来ないのでしょうか。
広島の経営者は金儲け本位で文化に対する関心が低いのでは・・・建物の一部にこのような展示スペースを設けて人々が楽しめる、文化豊かな社会を実感できるような施設を併設して社会に貢献することも考えるべきではないでしょうか。

昨年秋、私が東京に運んだ美術学生対象コンペの作品は賃貸マンションのロビーに展示する作品でした。
優勝賞金が100万円で副賞は海外旅行でした。65点もの美術大生の応募があり開催には多大な経費が掛かったことでしょう。
この作品を賃貸マンションの一階ロビーに広いスペースを確保し展示する。
広島では分譲マンションでもロビーを開放し美術作品を展示しているのは稀でしょう。
東京と広島の文化、芸術に対する認識の差でしょう。
東京は豊かで、ゆとりがある証明でしょう。

広島駅南口の再開発事業により駅前は一変し中四国、九州エリアで最高の高さ197m(52階建)のビルが建ち、都会らしい景観になりました。
その駅前の一角に大正15年に作られた猿猴橋があります。
竣工当時は日本一美しい橋と言われていたが戦争中の昭和18年、金属回収令により装飾品の金属が供出されみすぼらしい姿になっていた。
昨年秋、昔の姿に復元され昔の美しい橋がよみがえりました。
大理石の親柱の上には球状の模型の上に鷲が羽ばたく勇壮な姿が再現され、欄干には二匹の猿が桃を支えあう姿があります。
この橋を工事された方が私財をつぎ込んで作られたとのこと。
美しいものを後世に残したいとの情熱が伝わってきます。
それに比べ最近の橋の欄干はなんと味気ないことでしょうか。
転落防止の役割さえ果たせればよいとの考えでしょうかパイプやフエンㇲの様なものが大多数です。
要は美を楽しむゆとりがないのです。お金がないのです。心も貧乏なのです。

今、問題になっているサッカー場の建設問題。サンフレッチェの久保オーナー。宇品地区にできても使用しないと駄々をこねる。
ならば気に入らないのなら自分がお金を出し自分がつくりたい場所に理想のサッカー場を作ればよいのに・・・
要はお金もないし、覚悟もない。
広島の経済人はこの程度のものでしょう。
とても文化都市広島建設という理想には遠く及びません。
(写真は猿猴橋と197mのシティタワー広島)
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする