まほろば日記

fujioの日常の出来事、記録等を思いつくままに書いた日記です

吊るし柿

2016-10-27 16:02:38 | 日常
平成28年10月26日
今日はこの秋一番の快晴の秋晴れでした。
我家の吊るし柿もよく色ずき食べごろとなりました。
今年は柿の出来具合も裏年でありさらに猛暑のためさらにその後の長雨、日照不足のため出来が悪いようで実も小粒でした。
今月上旬スーパーで売り出されていたものを30個ばかり購入して吊り下げていたものが食べごろになり、姉のところに一連送りました。
今年は多く作らず食べごろの時に楽しんで食べたいと思います。

食べてみましたが肉厚も少なく糖分にかけていました。
植物も太陽の恵みが大切ということでしょうか
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錫杖岳前衛壁 「左方カンテ」 を登攀する。

2016-10-24 14:27:32 | 日常
平成28年10月21日から23日
錫杖岳は穂高岳の西方。笠ヶ岳の南にある岩峰です。
当初は錫杖岳を登攀し、笠ヶ岳を縦走する計画でしたが天候不順の為、時間がないので先に笠が岳に登り、今回は左方カンテの岩登りのみの遠征になりました。このルートは一番人気のあるルートで渋滞の待ち時間が多いので登攀時間の予測が困難です。今回は休日の為、若者が多く、かなりの時間待ちもありそうです、コースによっては重複して登攀されるのでザイルが交錯することがしばしばありました。このルートランクは4級上,Ⅴ・AO、所要時間は3から5時間、標高差約300mの大岩壁です。
今回はルートも厳しいため余裕のある時間設定で計画。年寄向きの2泊3日の余裕の計画です。若ければ夜間に走り朝着の1泊2日でも可能でしょうが明るい時間帯の行動になりました。
21日、5時に広島発、福山経由して、14時、新穂高温泉着、笠ヶ岳登山道のクリヤ谷コースを登り、分岐のテント場まで下見しました。17時過ぎに下山し、今夜のキャンプ地の「平湯の森キャンプ場」にテントを設営、自炊。
22日、5時発、先行パーティもありましたがその人たちはテントを設営されたため 我々が取り付き地点の一番乗りとなりました。出発する頃には3から4組が到着されました。今日も渋滞が予想されます。
P1・2は岩溝を60m余り登り、ピクナルテラスまで、初めての為、いたるところにテラスがあり区切るところがわからず3ピッチの登攀となりました。ルートが幅広の為数パーティが同時に登攀してきます。P3はⅤ+、40m、垂直の壁を登ると直ぐにハング状の被った壁、手掛かりがなくとても登れないので左側の凹角を登り突破する。
P 4は20mのチムニー、狭いのでザックが邪魔になるが何とか抜け出る。
P 5・6は50m余りの垂直なフ ェース、この左方カンテルートはフリー化されほとんどボルトが撤去されているのでギァで支点をとらねばなりません。大きめのサイズを頻繁に使いました。
ただ垂直な壁も適当にバンドがあり快適に登れます。我々は4人で時間がかかるので2人組などが間に入るのを了解して登ってもらいました。
みんな頻繁に来ておられるようでルートの取り方の参考になりました
P 7、は40m Ⅴ+ A1 ここが核心部。出だしの小垂壁が難しい。背中の追いかぶさった壁に背中をつけて登るのだがこれが広くて難しい。
眼下には赤や黄色の美しい紅葉の樹林帯が広がり,前面には噴煙を上げる焼岳が望める。左側には焼岳から西穂高につながる稜線が広がる。珍しいロケーションだ。
ここのピッチはこのルートしかないので多くの人が順番待ちで待機している。私がラストですが時間がないのでA0でヌンチャクをつかんで乗り越える。あとは高度感のあるフェース、縦に伸びた様々なクラックをつかみ登、天空を登るようで最高に気持ち良い 。
P8 は草付のもろいフェースだが時間がないのでここまでとする。ここから「注文の多い料理店ルート」を懸垂下降する。1ピッチ下降したがザイルが回収できない。引っ張れば来ないが、戻せば引けるので、結び目が岩か何かに挟まったらしい。登っている人にはずしていただくよう依頼できたので登り返さなくてよかった。ありがとうございました。
あとは100m余りを2回懸垂下降する。大きな岩壁でした。15時完了です。今まで天が我々守ってくれていたのか降りた途端に雨となりました。
何はともあれ全員無事、無事故で終了してよかった。
ありがとうございました。
17時、登山口の新穂高温泉、槍見館裏の駐車場に到着。「平湯の森」の温泉で汗を流し、ここで食事も済ませ、キャンプ場にてテント泊。
翌朝は5時30分にテント場を出発し、明るいうちに広島に帰ることが出来ました。
楽しい充実したクライミングでした。このようなすばらしいルートに再々来れるなんて東京の人は幸せですね。
(写真は核心部の7ピッチ目を登るところ,出だしが難しく乗り越えたところです) 
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名誉ある仕事、お客様がアートコンペで最優秀賞。

2016-10-19 23:02:46 | 日常
平成28年10月17日から19日
このたび若手アーテストの発掘、支援、育成を目指した学生限定のアートコンペがあり、その作品を東京まで運送する仕事がありました。そして、その方の作品が最優秀賞を受賞されるという名誉もあり、うれしくもおめでたい仕事となりました。いろいろな仕事をこなしてきましたがこんなことは初めての経験です。
その内容は東京台東区に建設されたマンション「蔵前Ⅱプロジェクト」のエントランスホールに展示する立体アート作品を全国の美術を学ぶ学生から募集するもので応募数62点の中から入賞3作品、入選9点が選ばれ、その入賞作品のうち2点をわたくしが運搬し、現地のマンションで審査会が開催されました。そこで1位の最優秀賞に輝いたのは広島市安佐南区にある広島市立大学の古川千夏さんの作品でした。その題名は「GEMME]、フランス語の「宝石」の意味です。銀箔を貼った50センチ余りの球形に特殊な七宝技法で作成した花びらをあしらったもので古川さんのコンセプトは「銀線、銀箔、釉薬がそれぞれ違った輝きを放ち、見る角度や光の加減によって、作品の表情も変化してみえます。宝石のように輝きを放ち、人と人がつながりを持つことで生活に輝きが増すように」、という思いを込めましたと話されました。2位はこれまたわたくしが運んだ和歌山大学の中尾俊祐さんの作品でした。3位は東京芸術大学の堀田さんでした。広島市立大学という名もなき地方の大学生が数多く入選された東京芸術大学、多摩美術大学、京都市立芸術大学、武蔵野美術大学等の有名大学出身者の作品を越えて1位に輝く快挙を外野席の門外漢ながら大変うれしく思います。平幕力士が横綱を破ったような大金星です。正に全国制覇、素晴らしいですね。優勝賞金は100万円と海外旅行と聞きました。審査委員長の秋元雄史氏は東京芸術大学の教授で美術館館長とのこと。有名人に認められたのですから絶好の飛躍のチャンスです。来年もまた頑張って受賞してほしいものです。
わたくしもこの場に立ち会えたことを大変喜んでおります。
作品を持ち帰った大学の工房は色々な工具、機械が並びさながら町工場のようでした。この中で深い思考力、鋭い感性が、ほこりまみれの工場での汗と努力がこのような素晴らしい作品を生んだのですね。
この快挙を多くの広島の人に知っていただき、祝福してあげたい気持です。
ご苦労様でした。
改めておめでとうございます。
このコンペの名称は「アート ミーツ アーキテクチャ コンペデション 2016」で今年が16回目の開催です。
(写真は優勝した作品と製作者の古川千夏さん)
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笠ヶ岳 (2897m ) 登山 ・・・ 鬼の笠新道を登る。

2016-10-05 21:47:54 | 日常
平成28年9月30日から10月2日
槍ヶ岳や穂高連峰に登るたびに西方、まじかにそびえる美しい陣笠状の山 笠ヶ岳が気になっていました。槍や穂高岳もあらゆるコースから登りつくしたので最後に残ったのは孤高の笠ヶ岳に登ることでした。
コースは新穂高温泉から左俣林道を行き途中から急登の笠新道を登り抜戸岳の稜線の出て笠ヶ岳山荘に至るコースです。
帰路はクリヤ谷に下り,月末にクライミングを予定している錫杖岳の岩峰を見て帰るつもりでしたが天候が悪く、増水した川の渡渉に不安があるため往路を引き返しました。このコースは初めて登りましたが大変厳しく健脚向きのコースです。私にとってはこれほど厳しいコースは経験したことがありません。もう最高に厳しいコースでした。世間では異説はあるが日本三大急登として甲斐駒ケ岳の黒戸尾根、谷川岳の西黒尾根、烏帽子岳のブナ立尾根があり、さらに付け加えれば北アルプス三大急登には先のブナ立尾根に加え、剱岳の早月尾根、燕岳の合戦尾根と各所の急坂が有名です。私はいずれも登りました。しかし,こちらのほうが厳しかったです。小雨交じりの天候で展望はありません。ただ辛くて、もくもくとのぼるのみ。急登でもいろいろあります。早月尾根はかっては段差が大きく6時間も7時間も下っていると膝を痛めることがありましたが今は関係者の尽力のお蔭で土嚢などでよく整備され大変歩きやすくなりました。但し早月小屋までは、黒戸尾根も危険な馬の背や長い梯子段もありますが元々は参拝者の為の道だったのでしょう。急斜面にはジグザグに道がつけられ歩き易いように配慮されています。合戦尾根も途中に名物のスイカが販売され休憩所もあり、楽しく登れました。ここは何もありません。こんなに辛いのは年齢のためかとも思いましたが他の登山者も異口同音こちらのほうが厳しいといわれました。笠新道は標高差1400mあまりですが登山口からは1700mあります。その間休憩する山小屋はありません。水場も笠新道の入り口にあるだけです。穂高岳にたとえるなら上高地から稜線上の奥穂高岳山荘まで一気の登るコースに匹敵します。いかに大変かご理解いただきましたか。

当日は午後4時に福山を出発、ひるがの高原SAで5時間余り仮眠。翌日は新穂高温泉郷にある深山荘隣の登山者用無料駐車場に車を置き8時ごろ出発。天候は雨の予想に反し曇り時々小雨というまずまずの天気。そのため展望は効きませんでした。
新道というだけあり登山者の登るための道で急勾配で岩塊や石ころだらけで歩きにくい。2500mの杓子平らが森林限界で草原となる。ここから稜線まで標高差250m。はるか遠くに感じます。岩石だらけの急坂を稜線に出ると抜戸の分岐だ。後は稜線上の中間点に抜戸岩という岩の切通しがありますが5から6か所のピークを越えると岩にペンキで「ガンバレ」と描かれたキャンプ場に到着。もうひと踏ん張りして午後6時前にやっと山荘についた。もう間もなく山小屋は冬季閉鎖されるので夕食の献立は豪華でしたが、私が小屋に到着直後に突如として胸がむかつき高山病の症状となる。熱中症の予防のためにも水分や塩分、エネルギーの補給もこまめにやったのに何故だ。ごちそうを目の前にした何たることか。ダイアモックスを服用するがいまいち改善しない。登山前に飲んでおけばこんなことにならなかったでしょうに。下山するまで食事もとれず大変でしたが仲間の援助により何とか無事に帰りつきました。ありがとうございました。本当にお疲れさまでした。
穂高から眺めた穏やかな山容の印象とは異なり、疲れた、厳しかったという印象の山行きでした。
(写真は杓子平から抜戸岳の稜線を望む)
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