「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

悟道の里山で郷土芸能

2018-09-03 15:18:52 | 郷土芸能

台風21号の進路が気になるところですが、どのルートにしろ御油断無く!

さて、

踊岡の「旧万世の里」が「悟道の里山」となって一年、その間、どのような使われ方をしていたのか知りませんが、

一周年祭で岩手の郷土芸能も出るとのことでお邪魔してみました。

 

会場に入ると昨年同様に知っている人は少なかったのですが、

その中で市内に居ながら、なかなかお目にかかれない方とバッタリ。

「万世の里」開園時の話を聞くことができました。

 

頂いたパンフレットのタイムスケジュールに従い、まずは、護摩祈祷が営まれるという敷地内のお寺さんへ

本堂前のせり出した舞台?では女性の僧侶と思われる方が、ご詠歌を唄っています。

 

パンフレットでは11時から岩手伝統芸能演舞とあり、会場周辺をうろつくと、

青笹しし踊りさんが集まり始めており、しばし、談笑

どこで、何をどうして良いか、わからない様子。

 

予定11時スタートから遅れて登場です。

 

パンフレットには「演舞」となっていましたが、遠野ではこのような云い方はしないと思います。

 

昨年、某神社の例祭に初めて奉納する伝統芸能団体が来ましたが、

その際も、どこで、どのように奉納すれば良いか指示する人も無く、右往左往する姿がありました。

たかが芸能と思うかもしれませんが、されど芸能です。

勝手のわからない状況下、地元青笹しし踊りさんは、いつものように魅せておりました。

 

附馬牛町張山しし踊りさん

シシ頭の竪物には悟道の里山の文字と、この施設の所有者の紋と思われるシシ幕

 

お披露目の意味合いだったようですが、見ている人からは、どういう意味なのかという声が聞こえました。

 

次は釜石の桜舞太鼓とありましたが、尺八による現代音楽に代わったようです。

震災後、附馬牛の神社等でも尺八の奉納をされている大久保さん

 

一周年をお祝いして郷土芸能が披露されるというイメージを勝手に思い描いていたので、

調子が狂いっぱなしでしたが、少しだけ癒されたのが大槌町の金澤神楽さん

5年前の大槌町郷土芸能祭が初見でした。

 

出番になるまでの間、参加する女の子たちが、松林で戯れる姿が印象的でした。

 

以前同様に鳥こ舞とシンガクの披露

 

黒森などの沿岸系の所作が感じられる神楽

 

初めて見た時には、手平鉦を高齢の女性が担っていましたが、今回はこの舞手のお母さんとのこと。

頭に被る兜の内側が黒というのが一般的だと思いますが、こちらは赤。

女性が舞う神楽を一層華やかにさせています。

 

文化12年頃に伝わり、昭和53年辺りからは女性も舞うようになったとのことですが、

逆に現在は、女性の神楽として有名になっている金澤神楽です。

 

お昼過ぎということもあり、出店を覘くと地元青笹の自治会が焼きそば等を販売していたので、

購入して帰宅となりました。

帰り道の踊岡の稲荷さん

悟道の里山にあるお寺さんから南に見える池が踊岡の堤ですが、ここを開墾したのが百専右衛門。

その百専右衛門が天保5年に勧請したのが上の稲荷さんとなります。

周辺の所有者は変遷すれど、その根本に歴史ありです。

 

 

 



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6 コメント

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Unknown (わたなべ)
2018-09-03 19:50:30
昨日はお世話様でした。例祭とかじゃ無かったので、
まさかお逢いするとは思いませんでした・・(^_^;)
曲がり屋の大きさと柱の太さと、半地下に岩風呂があったりと
どこまでが昔の建物なのかと興味があって
周りのスタッフの人に聞き回ったのですが
答えが判らずじまいでした・・・(^_^;)
遠野の方は、みんな話し好きで、おばちゃんたちと
色々と話しこんでたら、神楽の子たちの
スナップを撮るのに出遅れました・・w
帰りに道の駅に行ったのですが
漁師の店のカツオの刺身が新鮮だったり
産直のトマトやとうきびが安くて甘かったりと
遠野って、本当に良い所ですね(^O^)/ 
遠野で (笛吹)
2018-09-04 08:28:15
わたなべさんへ
遠出の予定が繰り上がり、時間が出来たので出撃してみました。笑
こちらこそ、あそこでお会いするとは想定外でした。笑
わたなべさんが大槌まで行っていたことにも、驚きです。

踊岡(おどろか)のあの場所は、以前、遠野に縁ある方が所有し、現在の施設を運営されていたので、
地元の人達には馴染みある場所でした。

所有者が変わった現在、一連のイベントに関わっている方々が、施設の事を御存じないので、
いろいろな事を聞いても、的を得た返事にならないようです。
あの場所にも歴史ありです。

さあ、次は、どこでお会いしましょうか~!笑
達曽部 (宿の鬼)
2018-09-06 09:58:39
はじめまして。
囃子と剣舞と祭見物をライフワークにしている小僧です。遠野に行く際は、いつもこちらのブログを拝見しております。いつも大変興味深い記事をありがとうございます。

実は、達曽部八幡の例祭に行きたく
観光案内で9月8日と出ていました。
情報が少なく今回もブログを参考にさせて頂いたところ、例年は遠野まつりと同日に開催しているとありましたので不安になっております・・・。
何かご存知ないでしょうか?

達曽部舘八幡 (笛吹)
2018-09-06 13:48:37
宿の鬼さんへ
コメントありがとうございます。
遠野市観光協会のイベント欄には9日(日)とありました。
以前、行った時の写真データを見ると日曜日開催で、
お昼頃から神社で神事となり、御旅処に行き、神社へ戻って最後の芸能奉納終了が4時過ぎにのようです。

だからといって、今年もそうだとは限らないのが例祭なので、
はずれていたらごめんなさい。笑
Unknown (宿の鬼)
2018-09-07 10:57:39
すみません、日付は見間違えていました。

お昼前には神社へ行けるようにしたいと思います。
あとは現地の流れに従います。笑
ありがとうございました!
達曽部舘八幡 (笛吹)
2018-09-07 12:23:23
宿の鬼さんへ
関係者にも確認しましたが、9日で間違いありません。

私は前日一関泊まりなので、9日は何時になるかわかりませんが、今のところ、顔を出す予定です。

私だと思う人に遭遇した際は、声をかけてみて下さい!笑

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