「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

ひな祭り&裸参り&七回忌

2011-02-27 17:21:54 | 民俗

2月最後の週末

遠野町家のひな祭り最初の土曜

 

何台もの観光バスが静かな通りを走る中、

 

一日市にて宝娘?の琴を聞く

 

今年、全国大会で演奏予定の曲を含め、数曲、披露

 

ひな祭りと琴、遅い春の訪れを感じる

 

そして

 

夕方6時、小友町巌龍神社へ

 

宿場町の風情を残す通りでは、小さなひな祭りが

 

地区センターでは、間もなく行なわれる伝統行事「小友町裸参り」の神事

 

真っ暗になった7時、行列が始まる

 

一行は、神社と通りはずれにある石碑との間を三回往復

 

昨年に比べ、暖かいと私は感じたが、初めて見に来た方々は、寒いと思ったようだ

 

事前情報では、とらねこさん、romiさんがバスで小友入りするとのことだったが

romiさんは家族と共にマイカーで、とらねこさんは現れず

その代わりにksuzさんが来て、プチ撮影会となる

 

お参りが行なわれる間、神社本殿の中では外山神楽が奏でられ

 

一行は黙々と歩き続ける

 

通りでは、甘酒が振舞われ、臨時そば屋が開業し、

家々の窓が開けられ、ひな祭りと裸参りを楽しむ

 

お参り自体は、30分足らずで終わるが、ここでの楽しみ方は、1時間ほど前には来て、

臨時そば屋で腹ごしらえをし、開放されている家々を覘き、甘酒を飲みながら、お参りを見る

まだ見たことのない方、裸参りそのものしか見なかった方は、ぜひ、来年、どうぞ!

 

さて、

 

神事に続き、仏事

 

同級生の七回忌

 

日中に親族にて法要が行なわれた夜

故人と親交のあった地元同級生が招かれ、彼を偲ぶ

時の流れは早いもので、彼の息子は大学生、娘は私の娘と同級生

二人とも、しっかりした子供達で、

故人と奥さんがもつ和やかな性格を受け継ぐ

夜遅くまで、飲んべい同級生を歓待して頂き、感謝

あらためて、彼に黙祷


煮詰る?

2011-02-22 21:26:36 | 景色

納まらない・・・・・

いわゆる納期の話ではなく、予想していた範囲にきちんと物が入れられない状態

 

その様子を

 

「煮詰った・・・・」

 

と表現しようと思い、

 

ネット辞書で確認すると(確認するところが笛吹らしい 笑)

 

1~討議・検討が充分なされ、結論が出る段階に近づくとある。

 

確かに、それも「煮詰る」

 

しかし、私が使いたかったのは、

2~煮詰ってしまい、いい考えが浮かばないのほうである。

 

辞書では、2は誤用で、本来は行き詰ると云うべきとのこと。

 

今日の夕焼け

 

この夕焼けを見て、「煮詰る」を連想したのだが、

 

顔を洗って出直して来い!

自分に叱咤激励?

 

ところで、「煮詰る」だが、辞書を見たのは、その「行き詰る」という意味で使用するのが

もしかして、「方言」としての言い回しかもしれない

と思った笛吹だった。(汗)

 

さあ~酒飲んで寝るぞ~!

 

 


荒川駒形神社 小正月

2011-02-19 09:56:28 | 駒形

めずらしく、雨降りとなった金曜日、予定していた外での作業が出来ず、

お昼前の

1時間ばかり時間を頂く。

 

主要道は雨で雪が融けているが、横道に入ると湿った雪で悪路そのもの

 

樹齢440年を越える遠野市指定天然記念物の杉の大木そばにある

元駒形神社の社

小正月の準備に枝払いが行なわれたようだ

 

例年であれば、附馬牛町上柳の町の入口に駒形神社の幟が立てられているはずなのだが、

今年は見えず、不安に思いながら昇っていくと、人が数人いて、ホッとする

 

神社の宮司さんの話では、年取りに雪で本殿まで上がれなかったのは初めてのことだという

 

屋根の下には沢水が流れており、「おみたらしさん」と呼ばれ

腹の病気に効くとのこと

人間だけではなく、馬のお産にも良く、いかにも駒形さんらしい話である

 

平日の雨降りということもあり、例年に比べ参拝者が少ないが

いつものとおりに儀式は行なわれる

 

以前はこの近所に住み、現在は上郷にいる荒川高原放牧馬の仕掛け人も遅れて参加し、

滞りなく、神事が続けられる

 

七七十里から、馬を連れ立った人々が参拝に訪れ賑わった駒形信仰も、

農耕運搬用・軍事用ともに廃れた現在は、一部の馬関係者と地元の人々によって

鎌倉時代からの行事を繋ぐ

 

神社の帰り、出会った彼らのいる附馬牛町上柳周辺

江戸時代には、遠野南部家(遠野八戸氏)の領地ではなく、盛岡南部藩の一部として、

小八戸氏の領地であったといわれる地域であるが、

その範囲は?と常々妄想する

遠野物語に登場する天神の森にある神社には、小八戸氏の家臣と思われる方が奉納した道真?像があり、現在の小中学校の敷地は、その小八戸氏の屋敷地だったと云われる

 

 

 

 

 


如月

2011-02-16 18:37:42 | 民俗

2月も後半、あちこち廻る余裕も無く、過ぎ行く日々だが

 

機会があり、こんなものを常備している?お宅へ

 

遠野では、25日(金)から3月3日(木)まで

遠野 町家のひなまつり が開催される

こちらでも既に準備が済み、来客を待つばかり

 

伝統雛

 

今年は70箇所で開催されるとのこと

(詳しくは、こちら

 

吊るし雛(昨年の画像)

(とぴあ前の美容室・・・・・ここの吊るし雛の数は圧巻です)

 

場所によっては、こんな感じで話を聞くこともできる(昨年の画像)

 

女性だけでなく、男性も充分楽しめる雛めぐりになること間違いなし!

 

長~い冬の間、静かだった遠野だが、このひなまつりの他

 

今月26日には、小友の裸参り

 

詳細はこちら

 

さらには、

 

3月の黒森神楽巡行と

観る人にも撮る人にも楽しみなイベントが目白押し

 

私も、多忙中の身ながら、どれかひとつでもと思い、

仕事の鬼と化す

のでR


伝承

2011-02-12 10:10:18 | 民俗

先日、「岩手日報」一面に掲載された

 

こちらへ「お呼ばれ」

 

かや葺き屋根を施工する職人さん達の地位確立を目指し、

国内初の資格制度が遠野で誕生

 

私が高校卒業後、遠野を離れるまでは、まだ、釜石線沿いにも多くのかや葺き屋根の建物が残っていたが、

現在では、伝承園、遠野ふるさと村、千葉家を代表とする一部の建物が残るのみ

 

遠野の原風景には欠かせない「かや葺き屋根」も、地域の「結い」によって、施工されていた時代は終わり、施策による保存が頼みの綱となっている

 

東北には、何社かのかや葺き屋根専門の会社はあるものの、次世代までとなると難しい状況のようだ

 

幸いにも遠野では、宮城や津軽それぞれの技術を学ぶ機会があり、若い人たちが実際に施工に携わっている

 

一級技能士としての大工が本業の彼らには、冬場のかや葺きは辛い仕事であり、

他の大工さんのように、寒さがしのげる一般住宅の内部で働きたいのが本音であろうが、

いつかは、きっと、報われる時代が来ると確信する

 

 

いつまでも残したい永遠の日本のふるさとの風景は、こうして伝えられている

 

さて、2月も十日が過ぎたが、

 

昨晩、地区のPTA役員会で自治会館へ行くと吊るし雛が沢山飾ってあった

 

市街地では「遠野町家のひな祭り」の準備が進んでいるが、

少し離れた私の地域でも、行なわれるようだ

 

ところで、ひな祭り

女系の我が家では、ここ数年雛人形を飾らず

折角、義母が孫達の為に、盛岡に住む叔母手づくりのものを調達してくれたのだが、

飾り物より、食べ物のほうが良いらしい(笑)

 

暖冬に慣れた北国の冬は、まだまだ、続く