「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

六神石神社例祭 門掛け編

2017-09-27 12:06:25 | 郷土芸能

六神石神社境内での郷土芸能披露も終わり、境内下の駐車場まで行くと

青笹しし踊りさんが別当さんの家で門掛けをするとのことで、撮影しようと思いましたが、

考えてみると車が無い・・・この日はシャトルバスで集落のある瀬内地区から神社へ

 

運よく、姫猫さんに拾ってもらい、下がりました。

 

車から降りると、ちょうど太鼓の音が聞こえたので導かれるように音のするお宅へ

板沢しし踊りさんが角掛けをしている最中でした。

 

市内に残る曲り家でも、かなり大きな建物ですが、今回はじめてお邪魔しました。

 

続いて、白濱虎舞さん

 

豊年舞い?豊年踊り?

 

甚句

まさかここでも観られるとは・・・得した気分でした。

その後、私より先に来ていた盛岡のまっとさんとその友人であるK村さんと、しばし雑談

この次にやってくるであろう青笹しし踊りさんを待つことに・・・

なかなか現れないので、帰ろうと何度も思ったのですが、話の流れで・・・

 

そのうちに遠くから太鼓の音が聞こえ、わざわざそのお宅へ行くと青笹しし踊りさんでした。

 

子供たちも元気そのもの

 

上郷町日出神社でもそうでしたが、盛岡チームは食べ物運が良いようで、

種ふくべさんから紹介のあった汁物とお餅を頂けることに・・・

ここで帰ると食い逃げになりそうで、またまたお付き合い

 

最初の大きな曲り家のお宅までご一緒することに・・・汗

 

日も暮れ、本業のことも気になりましたが、帰るに帰れず・・・

 

とうとう終わりまで

 

拝見させて頂き、本当の帰宅となりました。笑

 

さて、10月4日(水)には、同じ六神石神社神楽殿で、6時30分から観月祭ということで

女子神楽が演じられるそうです。

宵宮での夜神楽を見逃した方々、かなり雰囲気抜群の夜の神楽殿へ足を運んでみては如何でしょうか。

幸いにも私は行けそうにないので、安心して神楽に集中できるものと思います。笑


2017 六神石神社例祭 後編

2017-09-26 00:19:53 | 郷土芸能

さて、六神石神社へ各団体が奉納した、その後、という事になります。

 

既に神楽殿では、遠野太神楽さんと平倉神楽さんが披露済みということで、三本柳さんさ踊りさんからとなります。

さんさ踊りの歴史はというと盛岡市の三ツ石神社の悪鬼退治の話が有名ですが、

実際は、どのようにして出来た芸能か特定できていないようです。

今回出演の三本柳さんさ踊りさんはと云うと、盛岡藩11代藩主南部利敬公から、

永久に保存するようにと巻物を伝授されたという言い伝えのあるさんさ踊りであり、草分けです。

 

陣取った場所が良かったせいか、一八(いっぱち)さんが、そばまで来てくれました!

この一八は遠野では上郷町の森の下さんさ踊りに観られますが、踊りの先導役であり、踊り上手の方です。

 

三本柳さんさ踊りの名前だけは以前から知っていましたが、どのような団体なのかを知るきっかけは、

何年前かは忘れましたが、岩手県郷土芸能の笛の講習会に参加した時の先生が、ここの保存会長さんでした。

その後、その会長さんが、あまりにも有名な方だったと知り、また、県下には様々な郷土芸能があることも

その時に知ったという次第です。汗

 

カメラをいじくり回している暇に、じっくりと踊りを観たいと思いながら、

跳躍する場面では、思わずシャッターを押してしまうおバカな私。汗

ところで、盛岡の伝統さんさには、しし踊りくずしという演目もあるようで、当時演じられていたしし踊りを

さんさ踊りで表現したもののようです。

それだけ、しし踊りが盛岡周辺にも伝承されていた訳ですが、現在は、その多くが中断・廃絶ということで、

文字通り、さんさに、ししがくずされたのかもしれません。笑

遠野の場合は、ししに神楽が喰われたという感じですが・・・汗

 

この後、お楽しみ抽選会となりましたが、上郷まつり、土淵まつりと賞品をゲットした運も

既に使い果たしていたようで、持っている番号が呼ばれることはありませんでした。涙

 

次に、板沢しし踊りさんの登場です

 

出演団体数が増えたこともあり、さらっと流してくれました。笑

 

遠野郷八幡宮の役獅子も務め、このところ出ずっぱりで、皆さんお疲れのことと思います。

 

そして、白濱虎舞さん

ちょうどこの頃?、盛岡から、かりんちゃんさんが来てくれて、とらねこさんと三人で仲良く並んで見学です。笑

 

「虎はどこだ~!」と唄うもので、思わず、とらねこさんを指して、「ここだ~!」

とつぶやくと、目の前に・・・虎はとらの気持ちがわかるのでしょうね!笑

 

この後、豊年舞いと甚句が演じられました。

 

ここで餅まきです。

真新しい神楽殿から三方に撒きましたが、今回は撮影優先ということでひとつだけ頂きました。

 

そろそろ出番ですよ!

 

トリは地元、青笹しし踊りさん

 

遠野まつりでは世話役をしていたK親分も今回は太夫です。

 

遠野まつりでアップできなかったぶんのサービスカット 笑

 

人というのはげんきんなもので、抽選会・餅まきが終わると波がひくように境内が寂しくなってきましたが、

後で何を云われるかわからないので、用心の為に最後まで・・・笑

 

手の伸ばし方、目線の方向、笑顔、足の開き方とバッチリ揃ったところで終わりです。

やっと家に帰れます。笑

 

 


2017 六神石神社例祭 前編

2017-09-25 08:44:55 | 郷土芸能

9月23日秋分の日は青笹町中沢の六神石神社と松崎町の村兵稲荷神社が例祭日になっていますが、

今年は宮守町の砥森神社もこの日がお祭り。

迷うところですが、前回紹介したとおり、神楽殿が新築されたことから今年は六神石神社へ出撃してみました。

 

10時、釜石市箱崎の白濱虎舞のお出迎えを受けて御神輿が戻ってきました。

震災以降、ここの虎舞いが例祭にすっかり定着した感じがします。

 

六神石神社は、江戸時代まで六角牛山善応寺と称し、大同年中の開基。後、斉衛年中に慈覚大師より

六角牛という山号を得て山麓に新山宮を造営し、住吉大明神と号す。(早池峰山妙泉寺文書)

と云うのが由緒概略ですが、前宮司文書によると、現在の社地は元々住吉神宮で

北側を流れる斜め川向いに別に新山宮があり、そこは山火事が発生する恐れのある草地だったことから

移転を検討した結果、住吉神宮と新山宮を合祀することになったということです。

(なんか他に裏がありそうですが・・・)

ちなみにその時に廃社となった新山宮の建物が現在の村兵稲荷神社の社殿とのことで、

例祭日が一緒である所以がそこにあるのかもしれません。

 

拝殿内で神事が行われている中、外では遠野太神楽の奉納です。

 

社務所前まで板沢しし踊りさんがやってきたところで、入れ替わるように今回のゲストである盛岡市の

三本柳さんさ踊りさんが鳥居から奉納に向います。

実は、三本柳さんさ踊りさんは、大分早く到着していたのですが、勝手がわからず右往左往。

着替えを済ませ、なんとか他の芸能団体の様子から鳥居前にスタンバイしたようです。

 

整列して改めて境内へ

 

拝殿前の階段では奉納を始めた板沢のししさんが一列縦隊で待機中 

最後のししさんは新しい神楽殿に興味津々の様子。笑

 

やがて、板沢しし踊りさんが本殿・拝殿廻りを三周

 

先に奉納を済ませた遠野太神楽さんは新しい神楽殿で演目の披露をしています。

 

振り向くと、拝殿前では板沢しし踊りさんが奉納中

と、云う事で、欲張りな私は落ち着いて両方を見ることができない状況となります。笑

 

板沢しし踊りさんが終わると、ずっと待っていた三本柳さんさ踊りさんの前に白濱虎舞さんが奉納

 

笛吹師匠の今年の衣装もバッチリ!です

 

そして、やっと三本柳さんさ踊りさんの奉納

 

観たことがないと云うとらねこさんに、ぜひ観て頂きたかった伝統さんさです。笑

 

神社のあるここ青笹町中沢でも、一時、さんさ踊りが演じられた時期があったようです。

 

多くの人はジャンプに驚いていましたが、手足の先々まで素晴らしい踊りです。

 

下の神楽殿では昨夜に続き、神事の打ち鳴らしを終えた平倉神楽さんの披露が始まりました。

 

山の神舞です

本当は静かな時間帯にじっくりと観て頂きたい演目です。

 

その後、権現舞となり、

 

拝殿前では地元青笹しし踊りさんが奉納

 

やっと役者が揃ったところで、前編の終わりです。

 


六神石神社宵宮祭 夜神楽

2017-09-24 14:45:52 | 郷土芸能

22日(金)は六神石(ろっこうし)神社の宵宮でした。

今年、神楽殿が新築されたことから神楽の奉納が行なわれるということで、出撃です。

 

神楽の時間までには相当早めに着き、じっくりと建物見学です。噂どおりの見事さにびっくりしました!

 

6時30分、千葉宮司さん、そして、今回招聘された東和町の石鳩岡神楽さんの会長挨拶で幕開け。

外からもライトアップされた神楽殿は、幻想的な雰囲気です。

 

鶏舞

千葉宮司の奥さんが東和町縁の人ということで、出演が決まった旨のお話がありましたが、

六神石神社例祭神事にて打ち慣らしを務める平倉神楽さんの師匠神楽でもあります。

 

多くの皆さんは神楽殿正面から観ていましたが、両脇も解放されており、何百人でも収容できそうです。笑

 

八幡舞

まず二幕を石鳩岡神楽さんが勤め、

 

恵比寿舞

土淵町の飯豊神楽さんにバトンタッチ

 

遠野の山伏神楽らしく景気の良い演目を選んだようです。

 

そして、四人八幡舞

 

次に登場は、上郷町の平倉神楽さんで、五穀舞

 

ここしばらく、神事での打ち鳴らしと例祭の神楽奉納を務めてきた平倉神楽さん、

もしかして今後は、この宵宮がメインステージになるのではないでしょうか?

 

石鳩岡神楽さんに戻って、天女舞

 

同系の平倉・塚沢神楽さんとは着物の色が異なりますが、両者に訊ねると、単に着物が無いだけだとのこと。

失礼なことお聞きしたようです。汗

 

天降り舞

 

神社の神楽殿新築らしく、天孫降臨の舞です。

 

最後は、下舞い、そして、祈祷権現舞

着ている服で、どれぐらい寒かったか想像できるでしょうが、流石の私も二度重ね着をしました。笑

 

その後、正面の柱のお祓いをし、新築神楽殿での最初の宵宮夜神楽の終了となりました。

神社のある青笹町中沢には、古くは神楽が演じられていたようですが、今は廃絶となり、

こうして夜神楽を観るという風習が残っていないため、地元のお客さんが少ないように思いましたが、

この神楽殿新築を契機に、宵宮祭が益々隆盛されることを期待して、終わりとします。

おめでとうございました!

 

 


2017 遠野まつり  その後

2017-09-21 00:08:01 | 郷土芸能

連続となりましたが、遠野まつりも遂に終わりです。

 

各団体が出番となるのを見送り、そろそろ仲町も出番が近づいてきました。

 

お昼の水分補給も済み、

 

お昼寝もして、

 

あちっこっちとほっつき歩き、いざ出陣!

昨年は雨で居残り部隊に廻ったため、境内には来られなかった笛吹ですが、

今年は雨もなんとか我慢してもらい、気持ち良く吹いて終了。

また来年も終わる頃に鳴るんでしょう・・・(-_-;)

 

その雨が本降りになる前に地元仲町まで駆け戻り、

 

無事終えたことを地域の方々に報告し、

 

今年の納め

 

翌日、無事、起きられるか心配しながら、まずは、お疲れ様でした!

 

着替えた後は笠こわし

 

金田一さんから学生たちに当矢と的がプレゼントされました!

 

午後9時、学生たちが帰る時間です。

地元の方々や今回参加してくれた中・高校生たちがアーチでお見送り。

 

感激し涙する大学生を見て、こちらも一青窈状態です・・・もらい泣き

そんな感動をお土産に、今年の遠野まつりの終わりとなりました!笑