「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

年度末の土日は

2015-03-29 17:25:58 | 景色

年度割で仕事をしている方々には何かと忙しそうな年度末最後の土日

如何お過ごしだったでしょうか?

私のように年度も土日も大勢に影響のない商売では、週末に若干ゆっくり起きられるのが、楽しみ 笑

 

寒さも和らいで最高気温が+10℃代をキープしている遠野だが、

平地の雪が消え、暖かくなってくると、普段家族の為にだけあるガラケーも鳴るようになり、

外に出る機会も増えてきているこの頃

 

先日出かけた上郷・青笹方面から見えるのは、まだまだ雪のある霊峰早池峰山

 

六角牛山

 

石神山

遠野盆地の底はだいぶ雪が無くなったが、周囲の春は、もう少し先

 

陽気に誘われたわけではないが、ポッカリ空いた日曜の午後

奥州市羽田の火防祭に行こうかとも思ったが、祭りのパンフレットを確認すると

剣ばやしの運行には間に合いそうになく、

先日、神楽と大神楽の掛け持ち人さんに情報を頂いた大迫町へ

 

カメラの準備をし、午後の部に間に合うように会場に着いたものの

受付にて、報道関係者以外の撮影は禁止しているとのこと

やはり、早池峰神楽の聖地には縁が無いのかと思ったものの、折角来たので、カメラ無しで観賞

 

大償流神楽の後継者交流会ということで、大償の他、土沢・千刈田・星山の三団体が出演

演目は、鳥舞・鞍馬・八幡・普将・悪神退治・天降・権現舞

スピーカーの隣りの最前列で、しっかり音を聞きながら最後まで堪能した次第

会場ロビーで現在権現様製作中の東和町のあの方と神楽女子にお会いしたが、

今回もまた、声を出して挨拶ができなかった小心者です 笑


田老で虎舞

2015-03-22 22:20:28 | 郷土芸能

先週、ひとつの仕事が一区切りついたので、外飲みしてもいいかな?

と、思ったものの自分から誘えない私は電話待ち

待てど暮らせど、誰も「飲もう!」という人は現れず・・・・涙

しょうがないので土曜も仕事をし、日曜の朝一番現れた遠野おぢさんを助手にひと働き済ませると、

あろうことか、時々愛妻からTEL

田老町へのお供を仰せつかる 笑

 

世界的に有名だった防波堤をのり越えやってきた津波で、更地同然となった町

震災以前に見た時には、とても高いと感じた防波堤も嵩上げされた道路から見ると低く感じる

 

震災後、はじめて訪れた田老町だが、かなりの数の仮設があちらこちらに

 

着いたのは、かつてのグリーンピア田老

敷地内には仮設の住宅と店舗があり、ひとつの町を形成していた

 

時々愛妻と次女の目当ては、この小さな生き物

 

興味のない私は一人ぶらついていると隣接した体育館?で何やらイベント中

 

貼ってあったイベントのタイムスケジュールを見ると、間もなく、これの出番

大槌町の城山虎舞でした!

震災後は町連合で出ることが多く、単独では、かなり久しぶり

(私の目的が定まりました! 笑)

 

遊び虎

鵜住居では「矢車」と紹介されていたと記憶

 

跳ね虎

 

笹ばみ

 

手踊りの大漁唄い込み

 

最後に南部俵積み唄

 

この最後の演目辺りから笛の調子が変わったような気がし、よく見ると、皆さん笛が二本

出番終了後、訊ねると、10本調子とのこと

3,4本調子の篠笛は、結構見かけるが、10本調子は初めて

高音域の音が響き、お囃子らしい雰囲気を醸し出していました

 

思いがけず虎舞を堪能した帰り、玄関で、とある人にバッタリ

なんと盛岡在住の祭りの追っかけ「まっとさん」でした

この後出演する民謡歌手?とよさこい?を追いかけて来たようです

思いもかけない場所でお会いし、お互いにびっくり!でした 笑

 

帰りは宮古市の魚彩市場に寄り、姫猫さん同様に毛ガニは見るだけにして、

 

次女のリクエストに応え、私と時々愛妻はラーメンを食べて帰ってきたんだとさ! どんどはれ!


幸せって未来を信じて生きること

2015-03-17 16:24:51 | 地域

3.11の震災の日に合わせて行っていた沿岸部 とうとう今年は叶いませんでした

側から見ればマイペースで仕事をしているように思われているが、

これがなかなかどうして・・・思うようにいかないものです 汗

今年は、遅れること二日、ちょうど区切りのついた仕事を終え、思い立って沿岸へ

 

車中、高校時代の部活の後輩から贈られたCDを聞きながら・・・

「田んぼの中を長靴を履いて歩いているような演奏だ!」と何度も云われたが、

四十年近く経って、あらためて聞くと、なかなかどうして・・・

ただ、演奏した記憶のない曲ばかり・・・私は参加したんだろうか?と疑問・・・笑

 

釜石自動車道で釜石市平田に着く時間と同程度で、こちらに到着

 

去年の3.11以来でしょうか

 

TVで見かけるベルトコンベアーによる嵩上げ

その場で見ると3階建ての高さの土盛りが、あちらこちらにあり、まさに世紀の大事業が進められている

 

途中、大船渡を眺めながら、唐丹町本郷へ

コンクリートのプラントが出来、奥では嵩上げが始まっていた

陸前高田のように広大な土地で行うものとは違うが、小さな集落でも、その変化が感じられる

 

これを見たら、ここのメカブはとびきり美味しそうに感じた

 

被災された方々は勿論のことだが、3.11に関わった多くの人は、心のどこかに苦しみを持っていると云う

(いいかげんな私が、こんなことを云うのもなんですが・・・・)

 

看板に描かれていたのは「動く七夕」

陸前高田で直接見たことがないが、震災の翌年の7月

おそらく震災後初だったと思うが、住田町の夏祭りで見たこの光景が忘れられない

 

来ない春は無い

久しぶりに落ち着いて我が家の庭を見ると福寿草

 

そして、先ほど、届けられた物

震災の時、見つからない従業員を探して何か月も安置所巡りをしていた彼

そんな彼のところにも、遅ればせながら春がやって来たようです 笑

 

 


2015 黒森神楽遠野郷八幡宮巡行後半

2015-03-09 17:19:39 | 郷土芸能

黒森神楽を楽しんだ翌日曜は、イベントと飲み会が大好きだった先輩の葬儀

当時の所属団体のみならず、居住地域のイベントにも随分と駆り出されたものです。

そんなお祭り男を思いだし、水分補給した土曜の帰り道、

なぜかしら補給したお酒が目からこぼれ落ちてしょうがありませんでした(-_-;)

 

気を取り直して、話は黒森神楽後半へ

 

山の神舞

沿岸・内陸を問わず、一番人気の舞

 

ここでも米が撒かれ、舞の途中でお神酒がお客さんにも振る舞われるが、

流石にがぶ飲みする人は、いませんでした 笑

 

激しい舞に反して、面をはずすと、やさしそうな顔立ちの方でした

(黒森の皆さんは神楽を演じない時は、総じて静かな雰囲気の方々なようです)

 

恵比寿舞

 

今年、三回目の鑑賞となります 笑

 

笠松山

この演目も遠野初登場でしょうか?

「仕組み」と呼ばれ、劇仕立てでの物語性の強い演目とのこと

鬼神が四郎三郎を騙し、殺してしまうだが、鬼神が何とも色っぽい!

 

四郎三郎の息子仙太郎が、父の亡霊の助けを受け、敵討ちをするという筋立

巡行して歩く神楽ならではということで、しっかりした舞と狂言風の舞を盛り込み、

一般のお客さんを飽きさせません

 

最後は権現様による祈祷後、

 

舞立ち

 

これにてプログラムは終了ということになるが、神楽宿関係者による直会では、御祝いが披露され

翌日も巡行が控えている黒森の皆さんは、飛んでいくように北上へ・・・笑

 

遠野に次回来るのは、二年後となります

 

 


2015 黒森神楽遠野郷八幡宮巡行

2015-03-08 23:07:43 | 地域

土曜日の午前中、バタバタしながらトイレに入ると、おしっこの色が濃い

歳のせいか疲れがとれにくくなっているので、そのせいかと思っていたが、

先ほど便利なネット検索をしてみたら、脱水ぎみだったようです 笑

さて、

健康に不安を抱えながら?いざ遠野郷八幡宮へ・・・

 

二年に一度の南回り、ジンギスカンを食べ、エネルギーを蓄えた黒森神楽がやって来た!

まずは、神社へ奉納

 

社務所前にて、シットギ獅子舞込み

 

権現舞の後、火伏祈祷、そして会場へ

 

黒森神社の御札に低頭後、座揃えの打ち鳴らし

賑やかな音と共に黒森の神が降りてくる

 

清祓

「きよはらい」だと思っていたが、「きよはらえ」が正しいようです 汗

伊邪那岐命による祓い清めの舞

米を撒くこのシーン、臼澤で観た時には、会場の方々がお守りとして撒かれた米を大事に拾っていたが、

遠野の神楽では権現舞にて米を撒くが、拾っているのを観たことがない

漁業と農業の主産業の違いからなのだろうか?

 

清水参り

遠野巡行初めての狂言舞

美女とおかめをめぐっての太夫とデク平の掛け合いが大受け!

 

ここで、休憩となります 笑