12日(土)の遠野座で上柳獅子踊関係者の方から、お盆の16日に上柳獅子踊が地域を
回ると云う話をお聞きしていたので、出向いてみました。
2時過ぎ、地域のコミセンから移動
ありました!灯篭木
どなたの家なんだろうと思いながら行ったところ、知っている方でした。
シシが代表で拝みます。
位牌、線香又は焼香、遺影、御礼などが並べられています。
踊り終わるとその家で準備していた飲物を頂き、次の家へ
私は徒歩なので、次に行く家に歩き始めます。
シシは車で。笑
ここでも同じように。
近所の人も側の道路まで来て見学していました。
最後の一軒
考えてみると、この日廻った家は皆、シシ踊り関係者でした。笑
最後は、例によりお寺に向かいます。
お盆前の大雨で、河川敷の草も皆、なぎ倒されていました。
徳昌寺着
先ほど最後の家に上柳獅子踊が着いた頃、遠くから太鼓の音が聞こえました。
おそらく、張山しし踊りさんが先にお寺に奉納していたのでしょう。
張山でも、上柳同様に初盆の家を回っていたのだと思います。
お盆にお寺さんで踊るのは、江戸時代からの習わしです。
遠野では寛永3年7月14日に鱒沢の寺で獅子踊があったという記録が最古。
祭りではなくお盆の時期に踊ったということから、当初は供養の踊りだったと思います。
享保9年の仙台藩では7月に行われる獅子躍の人数は10人を限りにすること。
とあり、踊る時期がお盆だったことがわかります。
東北のシシ踊りの原形と云われる関東の三匹獅子舞は秋祭りに行われることが多く、
雨乞い、厄払いなどの祈祷として行われたと云われ、後に仏供養も。
他地域は確認していないのでわかりませんが、遠野のシシは仏供養が先で、
後に祭りに参加するようになったと私は考えています。
以前、伺った時には上柳は地域の人だけでシシ踊りを行っているとお聞きしましたが、
流石に今は、本気になって練習から参加して頂けるのなら、どこからでも歓迎のようです。
お盆の供養の踊りを見ながら、9月の遠野まつりが気になる私。汗
新コロの縛り無しということで、参加する人も見る人も商売する人も楽しめればと。
楽しくなければ祭りじゃない!笑
お盆の附馬牛で行っていることは、昔と大きくは変わっていないと思います。
変わったとすれば、人の数が減っていることが原因のものかもしれません。
遠野はお盆が過ぎれば秋風が吹き始め、遠野まつりが終わると本当の秋といった感じですが、今年はどうなることやら。
念佛踊りの記録は無く、剣舞は元禄の頃、気仙で流行っていたものを習い覚えたと記録にあるので、シシに付属するシシ以外の踊り手の原形は、そこにあるのでは?と想像しています。