「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

2018 小友まつり 其の参

2018-08-30 16:07:28 | 郷土芸能

中央省庁の障害者雇用水増しや加計学園の車で内閣府職員が愛媛出張だのって

厳重注意だけで済むなら、誰も法律なんか守らなくても構わないんでしょうね!

身内に甘いんだから国民には、それ以上に甘くしてもらいたいものです。

と、柄にも無い時事問題は置いといて、小友まつりも其の参へ

 

門掛けは、まだ続いています。

外山神楽さんの下舞いは高校生、奥では保存会会員さんの子供を抱っこするお姉さん

物心つくかつかないかの辺りから、英才教育が始まっているようです。笑

 

婦人会?の手踊り姿の向こうには、店の名前の入った木製引き戸

その上の屋号もまた味わいがあります。

 

日焼けした彼も、少し前まではシシ頭を被っていましたが、今では身体が太鼓と同化しています。笑

 

 

鷹鳥屋獅子踊りの投げ草

 

午後からの行列以降、休まず続けられていた芸能披露も終盤になる頃、

今年のゲスト、綾内神楽さんの出番となりました。

 

幕にあるとおり、北上市口内町にある神楽です。

大正4年に同じ口内の水押神楽から早池峰岳流神楽を習得して始められましたが、後、中断。

昭和56年に花巻市東和町の石鳩岡神楽から再度習得して復活し、現在に至る。

という事になるようです。

遠野では平倉神楽さんが同じように石鳩岡神楽を師匠としており、兄弟神楽という関係になります。

 

普勝舞

 

激しい舞に感激したご婦人が、演目は何と云うのかと関係者に聞いていましたが、

 

バッチリでした!

 

下舞い

 

権現舞

長野獅子踊りが先日、浮牛城祭りに呼ばれたことが縁だったと聞きましたが、

小友町と奥州市江刺は、山を境にしたお隣さん

古くは、今以上に交流のある両地域だったのでしょう。

 

まだまだ、門掛けが続いていましたが、上宮守での大雨の脱輪から小友の日暮れ間近まで

体力・気力の限界が近づいてきたので、遠野ブロガーksuzさんに後は任せて撤収となりました。

今週末辺りからは、市内各地で遠野まつりに向けた祭典事務所開きや練習が始まり、

賑やかになってくる遠野

日程が把握できていませんが、綾織町駒形神社例祭や達曽部八幡神社例祭もその前にあるはずで、

遠野人が仕事に身が入らない時期になってきました。

 

 

 


2018 小友まつり 其の弐

2018-08-29 18:22:31 | 郷土芸能

8月最終日曜日の町中は、ジンギスカンマラソン

 

昨年も参加した東和町の神楽女子さん、今回やっと走っている姿を、このつぶらな瞳で確認できました!

(写真には写っていませんが 笑)

 

さて、小友まつりの其の弐です。

 

渡御が終わった後は、一本道のメインストリートのあちちらこちらで郷土芸能が始まりますが、

小友まつりと云えば、小友南部ばやし

 

今年は例年より長い時間、踊っていたように感じました。

 

外山神楽さん

 

権現様に頭をまるごとカミカミ

 

鷹鳥屋獅子踊りさん

別な場所で同じようなシーンを狙いましたが、思い通りには撮れないものですね~

 

シシも良いですが、手踊りの方々が廻るシーンも良いものです。

 

長野獅子踊りさん

 

通りに面する家を中心に軒並み門掛けして歩きます

 

小友の通りは、風情のある建物や看板が残っていて、それだけ撮っても絵になります。

 

鷹鳥屋神楽さんの門掛け

 

焼失した時にはどうなることかと思いましたが、自らが神楽人であるこの権現様の製作者さんの熱意で、

このハレの日に間に合わせることができたようです。

 

この世代も揃って、来月15、16日の遠野まつりに出演されることでしょう!

 

 

 


2018 小友まつり 其の壱

2018-08-28 14:36:11 | 地域

8月25日(土)、上宮守愛宕神社例祭を正午まで追った後は、いつものように小友町へ!

 

既に巌龍神社境内からはシシ踊りの太鼓の音が鳴り響いていました。

 

神社に到着した順に奉納となりますが、

 

長野獅子踊りさんが柱掛けの最中でした。

 

続いて、小友南部ばやし

手前の笛にピントが合いませんでしたが、明笛です。

笛吹の方から話を伺うと、郵便局の人が綾織から伝えた南部ばやしだと云う事です。

綾織南部ばやしは、昭和初期に一日市から伝えられたとのことで、

両町は、それほど時期に差が無い辺りから始まったことになりそうです。

そこで、この明笛、小友町では当初は明笛で、後に篠笛に変わったとの証言でしたが、

両町の元になる一日市では篠笛で、明笛を使うのは仲町です。

笛と踊りに伝承元の違いが生じているのでは?と思った次第です。

 

社殿で神事が始まる頃には行列に参加する皆さんの顔触れも揃い、

 

宿の通りはずれまでの渡御の始まりとなります。

 

順不同ですが、山谷獅子踊りさん

 

町婦協の手踊り(男性もおりますが・・・)

 

見物するほとんどの人が知り合いなので声をかけられます。

 

長野獅子踊りの重鎮も声をかけられ、若干照れ気味

 

子供たちのお御輿

以前は保育園児がメインでした。

 

鷹鳥屋獅子踊りさん

巌龍神社の文字が目を惹きます。

 

長野川に架かる上宿橋を渡り、御旅処代わりの場所で一息入れた後、神社へ戻ると、

御神輿に附いていた芸能団体は、メインストリートで舞い・踊り、そして、門掛けに励みます。

権現様を持って神社前の不動橋を渡って来るのは鷹鳥屋神楽さん

会長宅の火災で神楽の道具等を焼失したと今年初めの神楽共演会でお聞きしていましたが、

新しい権現様が、どうにか間に合ったようです。

 


2018 上宮守愛宕神社例祭

2018-08-27 10:37:24 | 郷土芸能

8月最後の土曜日は、ここ数年出撃している上宮守愛宕神社例祭へ!

 

遠野市綾織町から盛岡方面へ向かう小峠トンネルを抜けると、雨模様

想定外の天気に面喰いましたが、神社に着く頃には小雨となり、

 

神事が始まるまでの間、何をしでかしてくれるのか楽しみな子供たちを観察

 

昨年も山形からお出でになっていたカメラマンさんと盛岡まっとさん&K村さんにも来て頂きました。

顔出しOKだと云うK村さんですが、残念ながら、子供たちしか写っていませんでした!笑

 

神事 

上宮守神楽さんの打ち鳴らし

 

写真ではわかりにくいですが、小雨の中、神楽の奉納

 

上宮守大神楽

 

上宮守参差

人口がそれほど多くない中で三種類の芸能を維持する珍しい地域です。

 

木立の中では雨も気にならず、いざ、神輿渡御の出発です。

 

雨模様の田園風景でも撮って、車列に加わろうとしていたところまでは、よかったのですが、

不覚にも道路脇の側溝に脱輪・・・涙

右往左往している内にこの日最高の大雨となり、

近くに姿を現したカメラマン盛岡二人組と地元の男性に助けられました。

 

天気と脱輪で気分ダウンとなりましたが、助けて頂いた恩義に報いるべく、

盛岡二人組さんを次の次の渡御先へご案内

 

踊る恰好の良い子や

 

いつものお二人

 

獅子の中から覘いていた彼

などなど、何人もの笑顔に救われた笛吹です!笑

 

下村の会館での神事

 

奉納

 

午前中最後のここまでお供して

 

まだ素面(しらふ)の皆さんとお別れとなりました!笑

湿度限りなく100%の蒸し暑い天気だったので、この後のお昼には、さぞかしビールも上手かったでしょう。

 

 


大出早池峰神楽 in 遠野座

2018-08-23 14:01:14 | 郷土芸能

酷暑御見舞い申し上げます。

 

お昼時、屋外に置いていた車の温度は41℃、自宅庇下の寒暖計は38℃

例年、9月の遠野まつり10日前辺りには、長袖を着てお祭りの練習をするのですが・・・。

まさかお祭りに雪が降ってこなければよいのですが。笑

 

さて、先週末は、一日市(ひといち)の遠野座で開催されている夜神楽の今年最後は、

 

附馬牛町の大出早池峰神楽さんでした。

 

鶏舞の女性の方は、初フォーカスとなります。

 

遠野に宿泊されているお客様と市民向けの45分程度ということで

この日は鶏舞に続き八幡舞

 

流石に姉妹だけあって、息もぴったり

 

お父さんも一緒に撮ってみました!笑

 

ファインダーから二人を追っていると、どちらがどちらなのかわからなくなります。

 

大出早池峯神社例祭宵宮でも同じ組み合わせだったことを考えると、

遠野まつりでも同じ演目かもしれません。

 

下舞

 

時折、アレンジが加わる大出ですが、この神楽の良さは舞の丁寧さにあるのではないかと

常々思っている笛吹です。笑

 

また、広く門戸を開放しているのも、ここの良さではないでしょうか。

 

この日はお盆が終わった後ということで、あまりお客さんが入らないのでは?

と思っていましたが、予想以上

 

最後の権現舞の頃には、見る側の緊張もほぐれ、

 

胎内くぐりと頭カミカミには、三回に分けるほどの状態となり、

 

拍手喝采で終わりとなりました。

遠野座の夜神楽公演は、ここ数年続けられていますが、今年はこれにて終了。

来年は5月連休辺りから、また行なわれるものと思います。