「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

2月最後の週末は

2015-02-23 21:56:11 | 民俗

「2月は逃げる」とは、よく云ったもの

忙しい、忙しいと思いながら、出来そうなのは、申告と入札申請だけ

抱えた本業は、何一つ手元から離れていません

それでも、進んだだけいいかと、前向きに考えるのだが、

雪が無くなってくると、依頼主からの催促が怖い笛吹です 笑

 

天候に関わらず、この時期になると町中の人通りが増えてきます

「遠野町家のひなまつり」

3月3日まで開催中ということで、古びな28会場、一般ギャラリー25会場が公開中とのこと

詳しくは駅前、遠野市観光協会さんのHPで

 

そして、この時期忘れてならないのが、「小友町裸参り」

 

今週末28日(土)開催

 

行列は、小友町厳流神社から午後6時30分出発となり、7時過ぎには終了

 

短時間の行事ながら、雰囲気は抜群です

遠野駅から午後5時30分発の無料送迎バスが出るので、行き帰り共安心

小友町の方々が準備してくれるであろう「甘酒」も十分堪能できるはず 笑

今年は雪も少なく、例年よりは、見やすいのでは・・・

裸参りを見た後は、遠野駅前周辺で、ちょいと一杯なんて如何でしょう?

 

 

 

 

 


臼澤で黒森神楽

2015-02-16 22:08:03 | 郷土芸能

3月、遠野郷八幡宮にて、黒森神楽巡行が予定されているのは百も承知ながら、

50年ぶり?に遠野と同じ幕踊り系しし踊りを伝承している大槌町小鎚の臼澤で舞うということで・・・

(2月1日の大槌町郷土芸能祭でも観たのですが・・・汗)

 

臼澤鹿子踊伝承館にて

臼澤地域の鎮守とも云える前回紹介済みの小鎚大明神に向かってシットギ獅子舞込みから

(詳しくあれやこれやと文章にすると3月に実際に観る際の妨げになるので、あっさりと・・・)

 

皆さん、おでこにシットギの「おまぶり」を付けてもらいます

(決して嫌だと云って逃げたりしてはいけません!)

 

会場に入ると黒森の神様に礼を正し、代表・そして主催者の挨拶

座揃えの打ち鳴らしの後、

 

清祓い

 

榊葉

現役の高校生ながら巡行に参加しているとのこと

 

新人の登竜門的舞と以前聞いたような気がします

ここで若干緊張気味に観ていたお客さんにお酒が振る舞われます

(飲む気満々の方は、車で来てはいけません)

 

八岐大蛇退治

(次回演じるとは限りません 笑)

 

松迎

 

この日は16名中?11名の参加

 

山の神舞

 

夢中で見入ってしまいます

 

この演目の途中に、またまたお酒が廻ります

(私の前方にいた方は、ごくごく飲み干す勢いでした)

 

この後、御花披露となり、恵比寿舞いを演じるようでしたが、

笛吹峠路面凍結の恐れがあり、暗くなる前にということで、帰宅

これでは、あまり雰囲気が伝わらないと思う方もいらっしゃるでしょうが、

最初に紹介したように3月7日(土)は遠野郷八幡宮にて、翌日は北上市さくらホールにて

巡行予定です

 

会場には、シットギを口にした権現様が祀られます

入場した際は、黒森の権現様に挨拶をし、できれば、心づけなど置いて頂くと

家内安全、商売繁盛間違い無しではないでしょうか  笑

 

宮古に足を運ばない限り、一年おきにしか観られない黒森神楽、

私もこの日で6回目?

3月には、ぜひ、足を運んで実際にご覧頂ければと思います。

尚、遠野巡行の整理券は遠野郷八幡宮さんにて21日から配布とのこと

私も手に入れなければ・・・笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


バレンタインデーそして骨休め

2015-02-15 19:48:36 | 地域

さて今年のバレンタインは?というと、次女ちゃんから

 

と、営業含みのチョコと、時々愛妻から靴下、義母からワイン

身内から、こんなに頂戴すると3月15日が大変!・・・今は流行らない倍返しの声がちらほら・・・笑

 

宮古毛ガニまつりに行った姫猫さんにお願いした毛ガニを食べながら

うれしいバレンタインの夜を過ごす

 

明けて本日

 

笛吹峠を越えて、こんな郷土芸能のある聖地まで

 

この地域にある神社

 

名前を見て思い当たる節があり、雪の無い七曲りの坂を登る

 

遠野でも見かける「おっけそうな」鳥居

 

基本に忠実そうな流れ造りの社

などと、はあ~はあ~息を切らしながら眺める

 

戻ってきて、「御領分社堂」を確認すると

小鎚村 小鎚大明神 俗別当六右衛門

天長六年八月之頃、慈覚大師帰朝之後 衆生済度之ため日本廻国之砌

神国たりといへとも、海辺之衆生佛神信仰無之、依て閉伊郡七社之明神建立被成候由申伝候、

本地十一面観世音菩薩と御座候、古来より御田地名寄帳ニも明神袮宜と被成下候

と、由緒が掲載されていた

 

眼下に見えるのは遠野市土淵町と宮古市小国そして大槌町との境をなす

白見山から流れる小鎚川沿いの仮設と一般住宅

 

会場に戻ると、ちょうど「しっとぎ」の準備もOK

 

 


2015 鱒沢神楽初舞 後半

2015-02-09 18:53:34 | 郷土芸能

お昼、神楽を見ているだけでも、お腹は空くものです

 

私の前では出された物に箸をつけながら、盛り上がっています

これから神楽は後半、ここで何か食べておかないと持ちません

と、云うことでおにぎりを頂きました! 笑

 

八幡舞に引き続き、鱒沢神楽

 

龍殿

この方々が踊れるうちに、引き継いでくれる若者が現れることを願いながら観賞

 

涌水神楽

 

山の神舞

 

東和町合石神楽を師匠神楽として昭和7年成立

初舞に参加している団体では、ここだけが大迫早池峰神楽(嶽流?)ということになります

 

どちらかというと静かな大出系に比べ、舞手の力量もあり迫力満点でした!

 

鱒沢神楽

 

岩戸開き

 

涌水神楽・・・龍殿

 

最後に鱒沢神楽の権現舞にて終了

後片付けをして交流会となるようでした

 

この日参加した神楽

向って左から鱒沢、大出、小倉、石上、湧水

同じものがひとつもありませんでした

 

2月は郷土芸能を演じる場面は少なく、28日の小友町巌龍神社での裸参り神事ぐらいか?

お蔭様で、本業の集中月となる

申告、役所への申請書類、講習会、本業と月末まで猪突猛進

飲み会含みの夜の集まりは硬く辞退させて頂きます 汗

 

 

 

 


2015 鱒沢神楽初舞

2015-02-08 23:03:37 | 地域

2月も第二週、そろそろ確定申告に向けた作業も大詰

それらを委託している時々愛妻の様子を伺いつつ、バカ旦那は鱒沢へ 笑

 

昨年は試験運転中のSL銀河を追いかけていたので、二年ぶり

主催の鱒沢神楽の打ち鳴らしから

 

鳥舞

 

昨年の白山神社宵宮の時と同じメンバーのようです

 

平成16年度作成「遠野郷の郷土芸能」には、大出早池峰神楽の流れをくみ、神道流神人派と称す。

鱒沢への伝播時期は約190年以上前と記されている。

所持している幕のひとつには、「遠野郷鱒澤早池峰神楽 文化七庚午年大出流神人神楽直傳」

とあり、この年が初年なのかもしれません

当時、妙泉寺と云われた現大出早池峰神社には、文化年中に仁王門が再建されているので、

その事業に何か関係があったのかもしれません

 

石上神楽

 

明治初年頃、鈴木林之丞が大出早池峰神楽を習得し舞うようになったのが始まり

後、中断し、昭和50年代に現会長が馬場イゾウに教えられ復活

遠野三山のひとつ綾織町砂子沢の石上山の里宮である現石上神社の附属神楽となっているが、

江戸時代の石上権現と呼ばれていた頃の祭祀には、どこの神楽が演じられていたのか興味のあるところ

 

大出早池峰神楽

1月の神楽共演会同様に普勝舞

 

遠野では神楽に神人派と山伏派という区別をつけて呼ぶことがあるが、大出は神人派に属す

なぜそのような呼び方をするのか承知していないが、大出早池峰神社(妙泉寺)は

江戸時代に神道吉田家より免許を頂いている神主が祭祀していたことに起因するのでは?

個人的には考えている

神仏習合の時代、神社が山伏によって管理され、その集団によって神楽が演じられていた中では

特異な存在だったのかもしれない

 

小倉神楽

 

先の大出早池峰神楽が昭和24年に当時の庭元の火災により神楽道具が焼失した際、

道具を貸したのが、弟子神楽であるこの小倉神楽

ちなみに石上・小倉の両会長はしし踊りも演じる

 

鱒沢神楽・・・八幡舞

 

最近はこの二人がペアです 笑

 

そろそろお昼時、会場内には地域のお母さん方が作ったお煮しめやおにぎりが配られ始めました

今までは遠慮していたが、今回はどうしたものか・・・