「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

2017 塚沢神社夜神楽 続き

2017-07-31 23:07:42 | 地域

今朝は訃報2件の電話から1日が始まりました。

一人は旧市役所裏の食品店のお母さん、もう一人は大慈寺そばのお父さん、

どちらも同級生の親御さんということになります。ご冥福をお祈り申し上げます。

考えてみれば、私の世代で両親揃って健在という家のほうが少なくなっており、

それだけ自分たちも歳を重ねてきたということなのでしょう。

 

訃報の後の電話は慶事

今日、上棟式をやるって聞いてるか?・・・聞いてませんが・・・

どちらも突然の連絡でしたが、出来るならばお祝い事の方が、うれしいものです。笑

 

さて、塚沢神社夜神楽の続きへ

 

五番 尊揃舞 平倉神楽さんです

大出早池峯神社の宵宮に引続きということになります。

 

思い出して見ると1月の神楽共演会でも演じているので、

今年はこの演目を集中的に覚える年にしているのかもしれません。

 

ここでは私と同名・同年齢の彼が親子で頑張っていますが、羨ましい限りです。

 

六番 苧環舞 塚沢早池峰神楽さん

この舞の名前が読めず、お聞きしました!笑

一瞬、「いもわまい」?・・・「おだまきまい」というそうです。

 

女性は女郎で、夜は出歩くが昼には一向に姿を見せない夫をもつ。

 

その夫を不思議に思い、夫の着物の袖に糸をつけ、それを手繰りよせてみたら、なんと化け物。

 

元の姿になって現れてほしいと訴える女郎であった。

という意味の舞のようです。

 

七番 五穀舞 平倉神楽さん

降ったり止んだりしていた雨も、この頃には気にならなくなり、休憩無しで神楽続きます。

 

五穀の名前のとおり、食べ物を司る神として稲荷大明神が出てきますが、

簡単に云えば、豊年満作を祈願する舞ということなのでしょう・・・汗

 

こうして見ると、早池峰系神楽は、遠野の山伏神楽や宮古の黒森神楽と異なり、

豊漁とか商売繁盛といった恵比寿舞いを重要な演目としているようには思えません。

これは、お客さんが農林関係者か、漁業及び商業関係者がメインなのかによる違いと

廻り神楽かそうでないかの違いもあるのかもしれません。

 

 


2017 塚沢神社夜神楽

2017-07-30 23:01:15 | 郷土芸能

本日は、現在建築中の菩提寺で、御本尊を含めた諸仏の入仏式がありました。

 

9月9日には先代のご住職様のお孫さんが正式に住職となる晋山式と先代の本葬儀があり、

翌10日は本堂・庫裏等の慶祝式典、そして開闢六百年祈念式典、七回忌法要となります。

2011年の震災の春に本堂・庫裏を焼失し、先代が亡くなられてから6年、

やっと菩提寺も落ち着きを取り戻しつつあります。

 

さて、次の話題は、昨夜開催された塚沢神社の夜神楽へ

 

午後5時半過ぎ自宅を出る時には、ほとんど降っていなかった雨も、小峠トンネルを抜けると大雨。

神楽が始まっても断続的に降り続く生憎の天気となりました。

 

天気のせいもあってか、お客さんも、まばらなスタートでしたが、それでも、北上や花巻から来られた方も。

 

優しい雰囲気の塚沢早池峰神楽、伊藤保存会長の挨拶で始まりました。

 

6時30分、一番 鳥舞

 

昨年とコンビが違うのは、もしかして喪中のメンバーがいたせいかもしれません。

顔が見えないので誰が出ているのか、わからない?・・・そのとおりですね!笑

 

二番 三番叟

昨年同様に今年も平倉神楽さんと共演ということで、舞手は両神楽で一番の若手です!

 

5月の連休中に遠野座に出た時より、だいぶ落ち着いて出来たようです。

 

お母様も見に来ていたようなので、一枚はサービスカットです!笑

 

三番 八幡舞  塚沢早池峰神楽さん

 

会員の中には、神楽に興味をもったのが息子さんの方が最初だったのに、

その後、両親が嵌ってしまい、今では夫婦で出ているという方もいるようです。

 

市内の他の神楽には、夫婦で参加されている例があちらこちらにありますが、

夫婦で同じことに打ち込めるというのは、すばらしいですね!

・・・私ですか?・・・考えられません・・・汗

 

四番 岩戸開き

この日は二番目に三番叟、四番目に岩戸開きというように本来の順番とは異なった構成でしたが、

それもこれも、まだまだ人数が足りないということなのかもしれません。

 

それでも、この晩、初めて見た方が塚沢にいましたが、もしかして若手が増えたのかも・・・

 

とりあえず、ここまでで、前半の終了です。

 


上郷まつりで岩崎鬼剣舞

2017-07-28 21:38:37 | 郷土芸能

このまま穏やかに8月へ突入かと思いきや、明日からは天気もくずれ、

「なんだり・かんだり」で、忙しい月末です。

さて話題は上郷まつりへ戻りますが、このイベントのゲストがなんと「岩崎鬼剣舞」さん!

 

国指定の重要無形民俗文化財となっている団体です。

 

この日の演目は一番庭、一人加護、膳舞、狂いという説明がありました。

 

一番庭とか加護などと云う演目の呼び名は遠野地域には無いので新鮮です!笑

 

膳舞は神楽にもあるので親しみやすいのですが、それでもシシ踊りしか見たことのない遠野人には、

これまた新鮮な演目に見えるようです。笑

この舞い手さんは、体型に似合わず柔軟な動きで、びっくりしました。

 

元々は岩崎念仏剣舞と称していたようですが、明治期に伝承が出来かねる状況となり、

奥州市胆沢区の南下幅念仏剣舞さんの指導により、つないできたということのようです。

いつ頃から「鬼剣舞」と名乗るようになったのかはわかりませんが、

現在では、相当数の「鬼剣舞」が北上には出来、元祖がこの岩崎ということになります。

 

岩崎に教えた南下幅念仏剣舞ですが、現在保存会長を中心に女性や子供たちが頑張っているようです。

 

高校での活動に郷土芸能があるのは、この北上市と奥州市江刺区、雫石町、岩泉町などですが、

遠野にもシシ踊りと神楽の両方を演じる部活又は委員会があっても面白いのではないでしょうか。

岩崎鬼剣舞さんが演目を終わって帰る後姿、お尻を隠すように青い大口の上に子供用の振袖?、

脱垂(ぬぎたれ)と云うそうですが、元々はこの衣装を着て舞っていた名残りなのでは?と

変なところに興味津々でした。笑

 

さてさて、

 

明日29日(土)、お隣りの住田町では夜に夏祭りがあり、手踊りや鹿踊、

そして、五葉山鉄砲隊が出演します。

 

同じ日、遠野市宮守町では塚沢神社夜神楽があります。

が、先ほどから強く雨が降ってきました・・・

 明日の天気は、夕方まで雨が降るようですが、その後、曇りとなる予報・・・

夕ご飯の辺りからシンデレラが家に帰るまでの時間は、なんとか降らないでほしいものです。

 

 

 

 


第21回上郷まつり後半

2017-07-26 15:29:51 | 郷土芸能

雨模様が続いた後は、またまた暑い日々。ここ数日は菩提寺関係で用足し続きです。

さて、上郷まつりの後半へ

 

細越獅子踊りさんからです。

 

会場の受付をしていた種ふくべさんですが、他のお祭りと違ってエンジンがかからないのか、

やりきった感が無い様子でした。笑

 

暮坪虎舞保存会さん

 

もう出れないかもしれないと云って、既に数年経っていますが、梯子虎舞は健在です!

 

芳柳流寿々霞会さん・・・なんと読むのか聞きそびれました。

 

森の下さんさ踊り保存会さん

一八役の黄色い半纏の方もそうですが、紅一点?男性に目が点。

化粧もして愛嬌のある顔をファインダー越しに追ってしまいました。笑

 

郷土芸能の最後は板沢しし踊りさん

 

こちらは、人数を揃えての参加でしたが、会長といつもの種ふくべさんの顔が見えませんでした。

 

出演当初は抱っこされていたこの子も、今では板沢の顔です。

最後は上手にお辞儀もできるようになりました。

 

出演団体が一通り終わると、お楽しみ抽選会

なんとなく、何か当たるような気がして最後まで居たのですが、毛布をゲット!

家に持ち帰ると、娘用にするという時々愛妻・・・主、不在の我が家です。涙

 

遠野人の大好きな餅まきをして終わりとなりました。


第21回上郷まつり

2017-07-25 21:52:43 | 郷土芸能

「柏木平リバーサイドまつり」も「スポーツやぶさめ」も雨で中止になった23日(日)

中止にならない屋内開催の上郷まつりへ出撃してみました。

(それにしても、遠野は人口が少ない割には、イベントが多い町です。笑)

 

前回までは春の町民運動会終了後に引続き開催していましたが、不都合もあったようで、

綾織町や土淵町と同じように独立開催にしたようです。

オープニングは東中学校の吹奏楽部の演奏から

 

施設内では、飲み物・食べ物が販売されており、町外から行った私も安心して見ることが出来ました。笑

上郷小唄保存会さんのこのメロディー、仙人くだれば汽車待つ煙~♪

毎年、日出神社例祭でも見ているので、素直に耳に入ります。笑

 

上郷保育園こどもしし踊り&佐比内鹿踊り保存会さんのコラボ

 

平野原伝統民俗芸能保存会さんの平野原田植踊り

 

プログラムの平野原伝統民俗芸能保存会という仰々しい名前にびっくり!です。

 

宮田社中さんの歌謡民舞

うちのおふくろも他の地域で似たようなことをしていますが、まず、家にいません!(-_-;)

 

遠野仙人太鼓さん

 

演目も若い人も増え、充実してきている印象です。

 

次はゲストでしたが、構成の都合上、飛ばして、

 

平倉神楽保存会さんの天降り舞

 

ステージと客席の距離がかなりあり、折角の舞の良さが伝わりにくかったように思います。

やはり、息遣いや床板を踏みつける振動が伝わる距離で見る神楽は最高です!

 

告知 其の壱

今週末の29日(土)午後6時30分から

遠野市宮守町の塚澤神社拝殿にて、塚沢神楽さんと平倉神楽さんの神楽の奉納があります。

場所の確認は「遠野市宮守町下宮守6地割」でネット検索すると「塚澤社」と出てきます。

去年の様子はこちらで。

ぜひ、お花を持って見に来て頂ければと、関係者の方が云っておりました。笑

(本物の花を持って行ってはダメだよ~!たぶん)

 

告知 其の弐

遠野ぶれんど各位の皆様宛てとなりますが、

8月4日(金)午後6時30分から「魚っこや」さんで、山猫氏来遠迎撃の会があります。