「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

江刺民俗芸能フェスティバル2019

2019-12-04 11:53:33 | 郷土芸能

11月最後の金曜日は、来年予定されている高校時代の同級会の打ち合わせ会でした。

2020年11月1日(日)花巻温泉で一泊。

10年前に開催した時と同様に今後、進められていくことと思います。

さて、

今年も、とうとう12月に突入です。生で観られる郷土芸能話題も最後。(たぶん、おそらく、きっと・・・笑)

 

タイトルのとおり、場所は奥州市江刺区

奥州市は県内で最大の米どころ、遠野市の6倍近くの収穫量になるようです。

今回お邪魔したのは稲瀬地区センターの体育館。

 

3年前に続き2回目の見学となるこのイベント、トップは稲瀬小学校金津流鶴羽衣鹿踊さん

文字通り、小学生が演じました。

 

次に、大谷さんさ踊りさん

さんさ踊りの南限は大東町で、その次がこのさんさになるとの説明でした。

大正初期に現在の北上市稲瀬町の方から教わったのが始まりとのこと。

太鼓の方は輪踊りの中心に座り二人で叩き、笛と唄は輪の外側で踊り無しというスタイルでした。

 

その次は、三照太鼓さんでしたが、子供たちが多く参加しており、写真は無しです。

その時間を利用して、販売していた味噌おにぎりと豚汁を頂き、登場したのは金津流伊手獅子躍さん

 

「獅子」の字を使用するのは太鼓系では金津流が多いのでしょうか?

演目は礼庭、ちなみに稲瀬小の演目も同じでした。

 

そして、この日のゲスト、遠野市の飯豊神楽さん、御神楽(みかぐら)

少子高齢化・人口減少の中、飯豊神楽さんは、遠野市内で初めて女性の舞い手を許し、

現在は地域外から参加している人が多い神楽ということで、江刺の芸能のあり方の参考になると、

実行委員長?さんが、挨拶で述べていました。

 

奥山行山流増沢鹿踊さん

文政10年(1827)に伊手村二渡から伝えられたとのこと。

 

礼庭

 

小川原流和田神楽さん

幕の中央から扇子を出して始まりました。

 

三番叟

後から道化が出てきて、木製のいちもつを扱う所作が印象的でした。笑

 

再登場の飯豊神楽さん

飯豊さんは御神楽の後、続けて舞うつもりの人数構成で来たようで、大所帯。

 

演目は木曽舞

 

木曽義仲の妻である巴御前とその妹たちによる舞いの後、戦いとなり、旅の僧に妹たちの供養を頼み、

 

最後は出演者一同にて舞い納め

飯豊神楽さんらしい演目でした!

 

最後は金津流野手崎獅子躍さん

 

演目は雌獅子隠し

 

野手崎は昭和46年に金津流梁川獅子躍さんに入門して、同56年に相伝され、

平成23年に現在の名称に改めたということのようです。

 

老若男女が参加する遠野のしし踊りでは、新たに踊り組ができるということは考えられません。

それだけ、太鼓系しし踊りが愛されている証なのかもしれませんね!

江刺には、しし、剣舞、神楽など遠野以上に多くの伝承芸能が残っている地域という印象ですが、

今回は剣舞が無く、神楽も一団体のみということで、少しだけ残念でした。

出来れば、各団体が出演する其々の例祭等の情報がネットに上がればと思いながら、

釜石自動車道にて帰宅。

 

今朝は雪で、最高気温も一桁下方との予報

まだまだ年内にやらなければならない作業山積み、体調管理をしっかりして、乗りきりたいと思います。

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2019 石鳩岡神楽交流会 其の参

2019-11-28 17:47:09 | 郷土芸能

今日も寒い一日でした。

これからの時期、寒さに体が馴染むまでは不用の外出は控えたいものです。

これから年末までは実務に事務にと本業をこなすためにも、交流会話題は今回が最後です。

 

7番目 石鳩岡神楽さん

 

諷誦(ふうしょう)舞

 

最初は面を付け、荒々しくなる後半は面をはずし、

 

舞手は高天原の荒神である建御雷之男神(たけみかずちのおのかみ)だとも

その父、天之尾羽張神(あめのおばはりのかみ)だとも云われているそうです。

 

剣を振って一切の災難、諸処の邪悪を切り払う呪法の神舞い

 

早池峰神楽らしい荒舞です。

 

演目前に舞手の方と久しぶりにお会いした瞬間、別人かと・・・

かなり身体を絞っている感じがしたのは、この演目の為だったのでしょうか?

熱演でした!

 

8番目は其の弐で取り上げた綾内神楽さんの天女舞となり、

9番目は引き続き石鳩岡神楽さん

 

天降りの舞

名前のとおり、天照大御神が高千穂に天降りした話が基となります。

 

降臨した際、猿田彦が道案内をしますが、神社例祭の行列の先立ちとして猿田彦が出るのも

この話によるもです。

 

後ろ姿の猿田彦に隠れて見えませんが、4人での舞い

 

今まで何となく見ているだけでしたが、よく見ていると、

この後半のくずしでは、神楽の様々な所作が盛り込まれる舞いのようです。

今年の交流会では、石鳩岡神楽の前会長が終始、手平鉦に徹している姿が印象的でもありました。

 

最後は今回の当番である平倉神楽さんによる下舞い

 

三団体揃っての権現舞

 

恒例により、胎内くぐりをして、頭カミカミで終了となりました。

終わったばかりでなんですが、来年の交流会の演目がまた、楽しみです!

来年は綾内神楽さんが当番なので会場は北上だと思います。

書き忘れていましたが、今回は無料入浴券付きのお弁当を頂き、

また、お客さんで平倉に住む方からは「がんづき」も頂きましたことを御礼申し上げます。笑

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2019 石鳩岡神楽交流会 其の弐

2019-11-27 13:38:33 | 郷土芸能

江戸時代の初め頃、遠野市小友町長野に平清水駿河在り。本姓菊池。

その系統が、遠野市上郷町に居た板沢氏、平倉氏(いずれも本姓菊池)、そして、東和町の菊池氏。

 

石鳩岡観音堂

その東和町菊池氏の中には、石鳩岡に移り住んだ人達がいたと、入内島一崇著「遠野菊池党」にあります。

 

石鳩岡神楽は菊池傳右エ門が大迫町岳神楽の小国常盤守から天保5年に許しを得て始められたとのことで、

遠野の平倉神楽さんが再興するにあたり、石鳩岡さんを師匠としたことに歴史的な縁を感じるところです。

 

さて、交流会は中盤へということで、

 

5番目 石鳩岡神楽さん

 

岩戸開き

 

アメノウヅメノミコトの舞う本開き

 

会長自身が舞っていました・・・ところで石鳩岡神楽さんの会員は何人いるんでしょう?

まだ顔がしっかり覚えきれません。汗

 

流れるような音に導かれ、舞台端から覘くと・・・流石です!

 

6番目 平倉神楽さん

 

鐘巻の舞

安珍道成寺の話で、女人禁制の寺に参詣

 

禁を犯した祟りにより、邪神になった様子を表します。

 

熊野の山伏が呪法をもって邪神にさせた大蛇との格闘シーン

 

山伏はやさしそうな方が演じていましたが、女性役は平倉さんの中で一番筋骨隆々そうな方。

メンバー間で、様々な役柄に挑戦して頂けるのも、観ていて楽しいものです。笑

 

御礼口上

 

そして、構成上、順番は前後して、

 

8番目 綾内神楽さん

 

天女の舞い

 

とりら、とりら~

 

思わず、本当の女性が舞っているのかと隅から隅まで観て、其の弐の終わりです。

 

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2019 石鳩岡神楽交流会 其の壱

2019-11-26 18:19:59 | 郷土芸能

小雨降る24日(日)は、石鳩岡神楽さんと弟子にあたる北上市の綾内神楽さんと遠野の平倉神楽さんの交流会。

 

今年は遠野市土淵町水光園の芸能館が会場でした。

 

11時 奏楽 打ち鳴らしから

 

その後、今年の会場当番である平倉神楽と石鳩岡神楽、其々の会長さんの挨拶があり、

 

一番目は平倉神楽さん

 

稲田姫の舞

 

稲田姫の舞いと云われてもピンときませんが、八岐大蛇の話です。

その物語のどこに焦点を合わせた構成かによって舞いが違います。

出雲や九州などでは、八岐大蛇そのものをメインにしていますよね。

 

こちらでは八岐大蛇を鬼として演じます。

 

早池峰系神楽でよく観られる面をはずしての後半のくずし

 

 

二番目 石鳩岡神楽さん

 

三番叟

 

三番目 綾内神楽さん

 

小山の神舞

この小山の神は、たぶん初見だと思います。

 

出だしの雰囲気は山の神舞いのようにも感じられ、途中でお菓子が撒かれました。

勿論、拾いましたが。笑

 

その後、狂言仕立て風に・・・何と言って良いのやら・・・笑

 

これなら書けます・・・刀が鞘から抜けず、お客さんもお手伝い

その後は、きちんと舞い終えました。

流石にこの演目は手練れの方でないと、舞い難いでしょうが、前半のつかみはOK!

といったところでしょうか。笑

 

四番目 平倉神楽さんの八幡舞

 

演目前に若干の説明があり、これに関しては、二人の内、年配者は下ズボンを穿いているが、

若い方は穿いていないという説明でした!笑

 

まずは前半ということで、あっさりとスタートです。

 

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2019 板澤しし踊り納め

2019-11-25 15:35:50 | 郷土芸能

今年も市内で活動する各郷土芸能の出番が終わる時期になりました。

例年、青笹と板沢のしし踊りでは11月の勤労感謝の日辺りを踊り納めにしていますが、

青笹はこの日に出演するイベントがあり、後日、行うとの情報があり、今年は昨年に続き、板沢さんに出撃。

ネットに時間等が公表されていないので、昨年の写真データを参考するのですが、見事にはずれ!

12時のつもりで11時に行くと、踊るのは2時過ぎぐらいになるとのことで、出直しです。汗

 

保存会長の旧宅を「ししの館」として使用しており、側にはあるりんご畑。

この取り残しのりんごを見ると、今年も終わりが近いと感じます。

 

12時からの宴で、ほどよい?酔い加減の皆さんが準備し、

 

来賓が館の中で見守る中、

 

今年一年無事、踊れたことに感謝し、最後の踊りです。

雨の日、雪の日ありの踊り納め

曇り空ながら今年は至って穏やかです。

 

私的には、今年はあまり撮れなかったように思いますが、「いつも、どうも!」

と、声をかけて頂けるのが、なによりです。

 

恒例のお花口上、今年も長い時間読み上げられ、その間、花巻からお出での春日流鹿踊のFさんとも

久しぶりにお話させて頂きました。

そのFさん曰く「遠野は不思議な雰囲気のある処だなあ・・・」

 

お供えを持って、

 

新米を持って感謝の踊りです。

 

現在のふくべ振りのアイドル?的な彼の前に、同じような存在だった男の子、

今は中学生となり、しし頭を被っていました。

時の流れるのの何と早いことか・・・と感じつつ、踊り納め終了です。

 

踊りの最中に笛吹きの方々を後ろから眺めていたところ、袴を身に付けた笛吹さんがいました。

交流のある他のしし踊りの方かと思っていましたが、高校時代鬼剣舞をやっていた方でした。

今は板澤しし踊りの笛吹に参加されているとのこと。

 

鬼剣舞の道具を持ってきており、友人と二人で披露

 

一人加護

 

笛が無く、太鼓一人でも、舞手の息遣いが聞こえ、すばらしい舞いでした!

 

アンコールの声がかかり、太鼓の方が舞い、

 

舞手が笛に

 

刀の舞いでした!

今回も一粒で二度美味しい出撃。笑

近年、東北本線沿いの地域では、団体や異なる伝統芸能を伝承する若者たちの交流が盛んになっており、

その中から異なる地域の芸能にも参加する方々が出てきて、地域や芸能の違いを超えた新たな広がりに

おじさんもびっくり!しつつ、感心しきりです。笑

 

 

 

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