「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

2023 遠野まつり町中編

2023-09-20 17:26:25 | 郷土芸能

遠野まつり一日目が終わり帰宅した際の体重計は微増。

19,239歩、歩いたのに・・・。そんな遠野まつり町中編です。

 

16日(土)朝8時に保管庫からスタート

全員の集合は12時に祭典事務所前ですが、午前10時30分にはオープニングで

交通規制がかかることから、その前に内ばやしの移動です。

一度帰宅し、お祭りファッションに着替え、町中へ。

 

10時30分、開会セレモニーに先立ち、仙人太鼓披露

主催者の挨拶などが終わると、

 

湧水神楽さんの猿田彦を先頭に参加団体代表が幟を持って行進。

猿田彦は、鼻が長い面を付けているので天狗などとも呼ばれ、例祭の神輿渡御などで

先頭を歩く姿を見ることができます。

 

11時30分、手踊りの最初は下郷さんさ踊りの皆さん

今年のポスターは下郷さんさの踊り手の方でした。下郷さんさ踊りは、

今度の土日開催の宮守町、砥森神社の例祭にも、きっと出ると思います。

ここまでで、私の自由時間終了

 

仲町南部ばやしは、12時から大工町、新町、砂場丁、あえりあ遠野、石倉丁、一日市と

練り歩いて、

 

14時半過ぎの駅前通りへと進みます。

 

あえりあ遠野では、少し休憩

 

運よく、似田貝神楽さんが門かけに来ました。

 

新コロで遠野まつりが中止となり、昨年は不参加、その間に笛の大師匠の

体調が崩れ、今年から姿無し。

一番古参の笛吹姉さんに絶対参加の令状を出させて頂き、何とか人数確保。

似たような状況が他団体でも起こっていたものと推察します。

 

日中の出番が終わり、仲町へ戻る途中

大きくて、立派な内ばやしの上組町南部ばやしの後ろをパチリ!

押し方の人数がこちらの倍。笑

 

山猫さんの定宿の前では綾織しし踊りさんが門かけ中

いつもは刀掛けの人もこの日は笛吹、二組に分かれて稼いでいるようでした。笑

 

同じく、門かけ中の遠野太神楽のオカメさん

 

蔵の道では山谷獅子踊りの皆さんが門かけ交渉中

いつもいるはずの太夫の顔無し。お祭り直前にお母さんが亡くなったようです。合掌

この後、一日市のとおの物語の館駐車場に内ばやしを置き、記念写真、夕食、

そして、しばしの自由時間

 

拙案内所に戻り、汗まみれの衣装を脱ぎ、パンツ一丁で弁当を食べ、

缶ビールを速攻で飲み、汗がひくのを待って、市役所前へ。 

 

この神楽共演会の会場は昨年以上のお客さんで、いっぱいでした!

土淵町の野崎神楽さんで三番叟。シンガクだけではなく、この舞台に出てきたことに拍手!

 

続いて、土淵町の飯豊神楽さんで恵比寿舞。流石でした!

 

その次は小倉神楽さんの山の神舞というところで自由時間終了

 

集合場所に向かう途中の駅前通りでは、六日町の七福神

 

そして、その六日町と県合庁の皆さんによる神明神輿

 

6時、とおの物語の館、駐車場に集合

 

この後は、南部ばやしの出番です。

 

暗くなると、日中参加していた人の中からどこかに寄り道して、戻らない人もいたり、

なんていうこともありましたが、さて、今年はどうでしょう。笑

 

南部ばやしの出番が終わり、稲荷下の保管庫に内ばやしを戻す途中、寄り道。

駅前では大出早池峰神楽さんが三番叟の群舞! 今回はこれをもってきましたか!笑

 

市役所前の神楽共演会では、外山神楽さんの鶏舞

四人鶏舞ではなく、二組の鶏舞のようでしたが、参加している人たちは誰だろう?

と少しだけ観て、保管庫へ!

そして、歩いて、帰宅。

これがこの日の19,239歩の内訳です。笑


2023 遠野郷八幡宮例大祭役じし・役神楽奉納

2023-09-19 15:19:49 | 郷土芸能

まつりが終わり、静かな日常に戻った遠野です

今日も30℃には達しませんが、まだ暑いまま。

 

18日(月)、お祭りの片付け等で駅前周辺に行くと、とぴあ前では、

紅白幕の片付け。祭りのあとの寂しさと共に。笑

 

お祭りが終わっても、撮った画像の整理をしながら、やっと、15日(金)

遠野郷八幡宮例大祭神事での役付芸能の奉納に戻ります。

 

まずは、八幡神楽さん

この方々はこの日の夜は夜神楽だったのですが、諸事情により観に行けませんでした。

この奉納、夜神楽、明けて16日は神輿渡御への随行、17日は還御随行と

一年で一番忙しかったと思います。

 

次に長野獅子踊りさん

 

長野の関係者の方がこの日、良き日を迎えたと、聞こえてきました。

 

おめでとうございました!

 

厳かに賞辞を奉り、暑い中、気合を入れて、八幡神楽さん同様に

翌日からこちらも一番忙しい数日となります。

 

そして、遠野太神楽さん

通り踊りに出られそうな子供が少なくなって大変なようです。

 

続いて、駒木鹿子踊りさん

 

長野獅子踊りさん同様に神輿渡御に随行したようですが、

新型コロナで休業していたぶん、門かけでは苦労もあったようです。

 

張山しし踊りさん

 

この日のしし踊り団体の中では、一番大人の人数が多かったしし踊り

サポートしてくれる人たちが多くなってきたようです。

 

最後は、板澤獅子踊さん

 

こちらは少数精鋭、回向です。

 

翌日には姉妹揃っての参加、なんかとても久しぶりに観たような気がしました。

 

それだけ、通常開催のお祭りをしばらく観ていないということになるのかも。

さあ、翌日からの遠野まつり、

参加者は新型コロナ前に近づいていますが、お客さんはどうなのかな?

そんなことを思いながら、

 

夕方5時、南部ばやしの保管庫へ集合です。

笠揃えに先立ち、お祭り期間中の安全を祈願して清めます。

 

6時、仲町では町内を踊りながら、お祭りに参加できる準備が整ったことを

報告し、また、町内の皆さんの協力に感謝して歩きます。

お祭りは、人とお金が無ければ成立しません。笑

 

 

 


2023 達曽部八幡神社例祭後半

2023-09-12 11:02:47 | 郷土芸能

今週末16日(土)は遠野駅前の町中で、17日(日)は遠野郷八幡宮で遠野まつり。

 

旧遠野町内の南部ばやしでは、最小規模の仲町、昨晩から衣装貸出が始りました。

どのポジションも人が足りない状況ですが、少ないなりに精一杯努めます!

と、関係者談。オリンピック精神かな?(参加することに意義がある)

さて、本題の達曽部八幡例祭の続きです。

 

御旅処に到着すると神事、中に入らない人たちは、ここで少しだけ休憩。笑

私も、ペットのお茶で水分補給・・・めまいがしそうです。

 

神事が続く中、暗黙の了解で芸能奉納

 

最初は舘大神楽さん

 

文化7年(1810)の獅子頭があり、その辺りから始められたと考えられるようです。

 

女の子たちの祝いの舞

 

続いて、米田大神楽さん

米田は昭和42年頃に今は廃絶となった宮守の下栃大神楽から伝授されたとのこと。

宮守にはこ他に上宮守大神楽があり、4つの大神楽があったことになります。

 

基本構成は舘大神楽と同じですが、一度両者を続けて観ただけで所作の違いがわかります。

 

達曽部の宿は、紫波と遠野を結ぶ中継地だった場所で、新しい文化は紫波方面から

入ってきたのでしょう。

 

こちらの舞は、以前は女性たちも一緒でしたが、今回はお一人。

皆さん、注目していました!

 

大神楽の次は、湯屋神楽さんのシンガク

明治初期頃に湯屋のお隣、大迫町の大償神楽の系統の法印から教えられたとのこと。

 

神楽の最後は湧水神楽さんのシンガク

こちらの神楽は16日(土)の遠野まつりでは、神楽共演会にも出演予定。

 

続いて、行山流湧水鹿踊さん

 

この湧水(わくみず)さん、遠野まつりの16日(土)は、午前11時頃から

湧水神楽さんの猿田彦が先頭で始まり、12時過ぎのお通りでは湧水神楽として出演、

15時30分からは湧水鹿踊に替わり、16時30分過ぎには湧水神楽として

神楽共演会に出演という二刀流を丸々一日こなします!

 

御旅処での最後は、子供たちのお御輿。

担ぐ子供達がワッショイ!と云えば、周りで見ていた他の芸能の子達もワッショイ!

みんな達曽部小学校の仲間です。 とてもいい感じでした!

 

御旅処から宿の通りのはずれまで歩き、

 

最後は、あの石段を上って神社へ戻ります。

 

新コロ前でも、相当決心してからでないと、あの石段の上り下り2回は大変でした。

今年は、まだ体力・気力に余裕がないので、通りはずれで撤収。

日課の散歩代わりに歩いたお祭り、いい運動になりました!笑

最後に、週末からの遠野まつり、中、高生の皆さんで、アルバイト感覚でお祭りに

参加してもいいかなあと思っている友人・部活のグループの皆さん、

仲町を筆頭に各南部ばやしでは、まだ、お手伝いできる人を募集していると思います。

相談の上、各祭典事務所に顔を出してみては如何でしょうか?


2023 達曽部八幡神社例祭

2023-09-11 11:16:25 | 郷土芸能

9月16日(土)、17日(日)の遠野まつりまで一週間を切りました。

参加する皆さん、準備は如何でしょうか?

 

昨日の午前中、南部ばやしの山車(内囃子)の保管庫では掃除と飾り付け

 

一日市と仲町では、男衆が汗を流して作業

以前は、隣の屋内運動場の水を分けてもらって拭き掃除をしていたのですが、

今は無人の為、水持参、これも民営化の時代の流れ。

 

さて、その前日の土曜日は、例により日帰り温泉。

今回は渡り温泉、ユニホーム姿の女性たちが、バスに乗り込むところに遭遇。

第一回 女子硬式野球イーハトーブはなまき大会に出場するチームだったようです。

中の受付にある学校名のひとつに横浜隼人高校がありました。

この名前、ちょっと前に覚えたばかり。今度の遠野まつりに出演する上宮守神楽さんの

一人にこの高校でピッチャーをしていた方がいるそうです。

偶然が偶然を呼んだ感じで、お会いしたこともないのに、その高校名を見ただけで

親近感を覚える笛吹です。笑

とこで、日帰り温泉と云えば、花巻の「なごみの湯」の入浴割引券を頂きました。

800円が600円。利用期間は今月30日まで。

利用期間の関係で使いきれないので、何枚かお譲りします。

 

さて、本題の達曽部八幡神社の例祭です。

午前中の10時から境内社の護国神社の神事、12時から八幡神社の神事、1時渡御。

午前中は、お祭り準備の為、午後の御神輿渡御に合わせて出陣です。

 

流石に週末の遠野まつりを前に、あの石段の上り下りは控えさせて頂きました。笑

 

ここのお祭りも久しぶりです。

 

参加者の顔ぶれも若干代わっており、湧水神楽さんは神事の打ち鳴らしだけでなく、

シンガクでも参加するようです。

 

階段を下りてきた御神輿、お見事です!

 

湧水鹿踊では、参加者が大神楽と神楽に分散して参加しているので少数精鋭です。

皆さんとお会いするのは、1月の神楽共演会以来でしょうか?

 

湯屋神楽の皆さん、新コロ以前同様の人数に、ちょっとびっくり!

なんか気合が入っている感じです。笑

 

宿の通りに入ると舘と米田の大神楽が合流

 

私の大好きな通りを通って

 

御旅所の神社へ

この近所に住む同級生のN村君には、残念ながら会えませんでした。

 

この坂を上がれば、少し休憩できます。

私も息絶え絶え、この日も結構な気温だったと思います。

遠野まつりの最高気温も一般的な真夏並みのようなので、暑さ対策は最重要課題ですよ~!


今年はどう?遠野まつり

2023-09-05 15:21:48 | 郷土芸能

長月の9月に突入しました。エアコンが1台しか無い我が家、

寝苦しいと感じる時期は過ぎ、朝方は寒くて目が覚めるようになりました。

(サッシを少し開け、網戸で寝ているので)

 

8月の下旬と今月初めは、時々愛妻と日帰り温泉

一、二週間に一度は温泉にといった感じになっていますが、そうもしないと

身体が云う事を聞いてくれない・・・汗

 

先日は、温泉後にこちらへ

 

温泉のハシゴ?

 

然に非ず、お昼でもと云うことで・・・良い場所を見つけました!笑

 

3日の日曜は、町中のあちらこちらで遠野まつりの祭典事務所開き。

 

それぞれの通りに幟が建ち、少しづつ、お祭りの雰囲気になってきました。

 

お世話になっている仲町では、南部ばやしの準備がスタート

鼓、大胴が組み立てられ、

 

舞子さん達が持つ、花の加工・色付けが終わり、

 

月曜から、踊りと囃子の練習も始まっています。

新型コロナの影響で、3年中止となった仲町、今年は出演です!

しかしながら、この3年のブランクは大きく、参加者の顔ぶれも変わり、

準備作業も、思い出しながらです。

なにより問題なのは中学、高校の子供たちが、それぞれの地域の郷土芸能を継承しないまま

卒業しているので、繋ぐことの大変さでしょうか。

これから二週間弱で、どれぐらい参加者を増やせるか、各団体共通の悩みでしょう。