遠野郷の神楽は、大出早池峰神楽系と大迫早池峰系、そして、山伏系の三種類に分類されます。
その中でも大出早池峰系は神人神楽とも呼ばれますが、これは大出早池峯神社が妙泉寺という神仏混合の時代に、
吉田家より神職の資格を得ていた始閣家を中心に、大出の人々によって支えられてきたことに由来します。
一方、山伏系は遠野郷一円の山伏が例祭の度に集まって一座を組んでいたものが、
明治以降、其々の山伏が地域の方々に伝授したものを云います。
さて、競演会、其の二です。
小倉神楽さん 「岩戸開舞」
こちらは大出早池峰系ということになります。
小倉神楽さんは、張山しし踊りも演じます。
天児屋根命役の方、「とぴあ」でちょくちょくお見かけします。笑
飯豊神楽さん 「普勝舞」
いわゆる山伏系です。独特のリズムで舞いの要所を納めます。
同じ土淵町の似田貝神楽さんとは人的交流も盛んなので、
どの人がどちらの神楽なのか時々わからなくなることも・・・汗
今回の舞手は純粋に飯豊神楽さんのみのようです。笑
女性が多い団体ですが、近年は若い男性が増えていて、他とは逆に
男性だけの舞が見られる日も近いのではないでしょうか。
似田貝神楽さん 「八幡舞」
飯豊でふれたように、顔ぶれで入れ替わったのは手平鉦の方だけでした。
似田貝さんは師匠と同じく女性中心の神楽
こちらも、そのうち荒々しい舞に挑戦するのかもしれません。
が、個人的には、女性らしく、女舞も演じて欲しいものです。笑