「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

金津流丹内獅子躍 in 小友まつり

2017-08-31 00:37:31 | 郷土芸能

2017年の小友まつりのゲストは、お隣り東和町の金津流丹内獅子躍さんでした。

 

小友町内の郷土芸能団体が通りで門掛けをしている中、

巌龍神社への奉納を済ませ、本部席前へとやってきました。

 

代表の方の挨拶では江刺区梁川から伝えられたということでしたが、

おそらく金津流梁川獅子躍のことだろうと思います。

 

昭和40年に当時の東和町の無形民俗文化財に指定され、花巻市と合併後は市指定になっているようです。

 

この日は礼庭と霧返しを踊ってくれました。

 

後ろにある金津次橋の文字が目を惹きます。

奥州松山の金津村次橋、現在の宮城県志田郡松山町から江刺区に伝えられたことから、

その地名をとって付けられたもののようです。

 

ここ数年、太鼓系鹿踊の方々とも知り合いになったので、だいぶ見慣れてきました。

お祭りの係の方から、このしし踊りは何という名前なのかと聞かれましたが、

ちゃんと正しい読み方を話しておきました。笑

そうでないと「かなづりゅう」と呼びそうだったので・・・大笑

 

この丹内獅子躍の雌獅子の方は、小友町に縁があり、多くの町民がその人を知っているようでした。

この小友まつりには毎年、市外の郷土芸能が招かれるので、それを見るのもまた楽しみです。

いつの日にか、宮城県寺崎のはねこ踊りを遠野で生で観たいものだと思っていますが、

遠野まつりにでも呼んでくれないかなあ・・・

話は逸れましたが、

 

霧返し

1mほどの超至近距離で、生で観る迫力は最高です!

 

地元の皆さんも真剣に観ていました。

 

最後は、頂いたお花の御礼でしたが、幕踊り系長野・駒木と異なり、

投げ草の唄は無いようでした。

 

6時過ぎ、正式プログラムは終わりとなり、町中では、まだまだ門掛けが続いているようでしたが、

満足感と疲労をお土産に帰途へ

 

この日は、かなり久しぶりに夕焼けを見ました。

それにしても、8月31日深夜の今現在、外は雨降り。

本当に天気はどうなっているんでしょう・・・・

 

 


2017 小友まつり

2017-08-30 12:01:57 | 郷土芸能

前回に引続き、小友町からです。

いわゆる巌龍神社の例祭が終わると、メインストリートでは郷土芸能まつりになります。

 

本部席前以外のところでは、各団体が門掛け

こちらは外山神楽さん

 

もう一度、外山神楽さん

 

こちらは鷹鳥屋神楽さん

どの写真も同じ方向からになってしまいました。笑

 

山谷獅子踊りさんの投げ草

 

同じく門掛け中の山谷獅子踊りさんですが、小学生か中学生もしし頭を被っていました。

市内のしし踊りでは、中学生までは中太鼓か刀かけの踊りをさせる団体が多いのですが、

山谷では、やりたければやってみろ!という雰囲気があるのでしょう。

 

本部席前での長野獅子踊りさん

 

神輿渡御の時にはいなかったので、しし踊りを卒業したのかと思っていたら、

野球か何かの大会で遅れての参加

この子を見ずして小友まつりは終われないと思っている笛吹です。笑

 

2014年に県無形民俗文化財に指定されてからの踊りはそれ以前に比べ、

精度があがっているように見えます。

 

今年は、本部席前では40年ぶりに若い人に引き継いだ雌じし狂いが披露されました。

 

長野獅子踊りは小友町内のしし踊りの元祖

 

1時間近い演目をしっかり披露してくれました。

 

踊り終わると迷わずビールを選び、カメラを意識しておどけてみせてくれましたが、

本当に疲れていたと思います。

 

鷹鳥屋獅子踊りさんの投げ草

拙ブログでは何度も書いていますが、小友町のしし踊りは、お花を頂いた後に唄の付いた投げ草を舞います。

遠野まつりの門掛け中にも、金額次第では見られると思いますよ。笑

 

鷹鳥屋の名物ふくべ振りさんも健在でした。

 

山谷まつり以来?顔を覚えて頂いたようで、ししと刀掛けさんが笑顔でピースをくれましたが、

ししの笑顔は写真だとわかりませんね。笑

 

この日の山谷獅子踊りさんでは現在は太鼓をやっていますが、

私が最初に見た頃はふくべ振りだった方が、久しぶりに?ふくべ振り 

「ふくべ振りはもう引退したの?」・・・「いやあ~もう歳だから・・・」と云っていた頃を思い出しました。


2017 巌龍神社例祭&小友まつり

2017-08-29 22:22:55 | 郷土芸能

26日(土)、27日(日)と青空が見えたと思ったら、昨日からまた曇り・雨。絶望的な8月です。

農業関係者の皆さんの心労をお察しいたします。

さて、天気の良かった土曜日に戻り、上宮守を後にして向かった先は、例年通りに小友町。

 

巌龍神社では既に地元の郷土芸能の奉納が始まっていました。

 

それでも、境内でお祭りを楽しんでいる企業へ門掛けをする団体を押さえ、

遠野通い人の茨城からお出での海東さんと盛岡のまっとさんと、しばし談笑。

 

同じように鷹鳥屋、外山両神楽の皆さんも世間話をしながら神事までの時間を過ごしていました。

 

午後1時、神輿渡御の始まりです。

 

先払いの神職を先頭に、猿田彦、役員、神楽、神輿、しし踊りと続きます。

 

不動橋を越えると、その後ろに小友町南部ばやし

 

後ろからは、お囃子の内ばやし

 

そして、子供みこし、婦人会の小友音頭、しし踊りが続き、通りのはずれにある上宿橋を渡り、

いつものように神輿還御となります。

余計な事ですが、今年の婦人会の平均年齢は昨年より若くなっていたように思います。笑

 

行列の鷹鳥屋神楽さん、子供たちもシンガクを踊りながらの参加

 

戸数の少ない集落の外山神楽さんは大人メインです。

 

小友町にあるしし踊り三団体は渡御の時は大勢いましたが、還御の時には其々半数ぐらいに減っており、

どうやら、町中を門掛けに廻ったようでした。

還御の行列が戻って来る間に、新遠野人となったむつご夫妻と話をしながら、出店のお好み焼きで腹ごしらえし、

還御後の長丁場に備えます。

 

ちなみに、一町でしし踊りが三団体残っているのは、ここ小友町と上郷町、附馬牛町だけになりました。

そうは云っても、しし踊りを残せば神楽が廃れ、またその逆も真なりで、

この日も長野神楽の話が出ましたが、長野地域では神楽が廃れ、しし踊りが残りました。

附馬牛町の張山しし踊り・小倉神楽さんのように両方演じるというのは、相当な努力の賜物と思います。

色彩空間遠野のksuzさんに倣って、まずは行列編でした!笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2017 上宮守愛宕神社例祭

2017-08-27 21:03:49 | 郷土芸能

8月にはもう夏は来ないのかと思っていましたが、昨日・今日は、ありがたいような好天。

そんな天気に誘われて昨日は小峠トンネルを抜けてすぐの上宮守は愛宕神社のお祭りへ行ってきました。

 

ちょうど神事が始まったところ

 

今年は参加する子供の人数も多く、賑やかな雰囲気でした。

 

神事が終わり、地域内の神輿渡御に先立ち、地元の郷土芸能奉納です。

まずは上宮守神楽さん

 

上宮守参差踊りさん

 

上宮守大神楽さん

 

奉納が終わると、いざ出発です!(車で移動ですが・・・笑)

 

御神輿が最初に廻る場所はスルーして二カ所目の西風生活改善センターにて待機 笑

地域の皆さんが今か今かと待っていました。

カメラをぶら下げた変なおじさんがやって来たものだから、「どちらから?」

「地元、遠野です」・・・都会からでも来たのかと思ったのでしょう・・・それ以上は詮索されませんでした。汗

 

隣りで神事が行われる中、郷土芸能も披露します。

 

大神楽のお囃子は、いつものベストペアチーム

 

神事・芸能奉納が終わると、つかの間のうれしい休憩です。

他団体が奉納していても、なんのその!大事なのはこれ・・・カメラは全く気にしていません。笑

 

その後二カ所廻り、

 

サンQハウスで午前の部終了となり、お昼を食べて残りを廻り、神社へ戻って終わりとなります。

私は、いつものように午後には別件があるので、ここでお別れ。汗

このお祭りに来ると私的お宝に巡り合うのですが、

鍋倉神社銘の神楽幕や勤王五世鍋倉神社と記された幟を所有してあったりと・・・

その謂れが定かでないというのも面白いところです。

 

今回は、

これです!

権現様は裏に、上宮守林 佐藤寅蔵63才作 とあり、寅蔵氏の子孫が現在も神楽を演じております。

次に幕ですが、

御覧のように三峰大権現 昭和61年 菊池善之 興徳寺 とあります。

古い時代のものではないのですが、これも謂れがわからないようです。

周辺には三峰神社は無く、また、興徳寺というお寺さんもありません。

地元出身?の菊池義之氏と興徳寺さんが何か縁でつながっていて、その地域の三峰神社へ上宮守神楽を

奉納させる為にこの幕を寄付したものか?などと妄想していますが、

いずれにしても手がかりになる情報を頂ければ幸いです。

 


2017 土淵まつり

2017-08-23 22:38:46 | 郷土芸能

昨日から両腕にジンマシン。

特別変った場所へ行った記憶もなく、何を食べたか思い出してみると、おそらく、冷凍していた魚か、ゆうがお。

 

ひさしぶりに青空が出ていた良き日に、体調不良でした。

それにしても、犯人は「魚か、ゆうがお」か・・・

待てよ・・・そういえば先日の日曜は土淵まつりへ行ったのですが・・・食べたの餅撒きの餅ぐらいだし・・・

と云う事で、土淵まつり話題です。笑

 

昨年は元土淵中学校が会場だったので、そちらへ行くと何の気配もなく、

伝承園隣りの地区センターが今年の会場でした。

 

午後からは地元の郷土芸能で、まずは野崎神楽さん

子供たちのシンガクと、

 

八幡舞でした。

地元の山伏、正福院が伝えたという説と附馬牛町の長学坊が伝えたという説がありますが、

同じ土淵町にある山伏系の飯豊や似田貝とは異なっているように感じます。

 

似田貝神楽さん

 

こちらも八幡舞

飯豊神楽の弟子神楽として明治33年に成立したとありながら、

地元の初代多宝坊を始祖とする山伏(後に喜楽院、多宝院)が伝授したものという言い伝えもあります。

 

似田貝神楽の師匠神楽となる飯豊神楽さん

 

三人みかぐら

山伏から飯豊に伝えられ、文化13年に飯豊神楽として成立とありますが、教えた山伏の名前が明確になっていません。

飯豊に山伏がいたという話を聞いたことがありませんが、八幡神楽と上宮守神楽は兄弟神楽だと云われています。

土淵にはその他に柏崎神楽(中断中)、本宿神楽(廃絶)があったことがわかっていますが、

どの神楽に近いものだったのか気になるところです。

 

神楽の次は、お祭りの華、山口さんさ!

 

茨城の海東さんや祭りの追っかけさんも、出向いた甲斐があったでしょう 笑

 

とっても優しい雰囲気のさんさは、9月に行われる遠野まつりでもカメラマンの一番人気です!

 

最後は土淵町では一団体となった柏崎しし踊りさん

 

バブ副会長の袢纏は以前のものより腰下が長いものになっていますが、

それでもまだ短いような気がします。成長中なのかもしれません。笑

 

そして恒例の餅撒き

不肖、私は番号の入った餅を2個を拾いましたが、賞品は缶コーヒー。

上郷まつりに続いての賞品ゲットです。笑

 

かんながらを頭に撒いた姉弟、しし頭の方はおじいちゃんかと思いましたが、

そういう関係ではないとのこと・・・笑

 

さてさて、今度の土曜は上宮守の愛宕神社例祭、附馬牛町菅原神社例祭、そして小友町の小友まつりです。

どれに行くか悩ましい数日になりそうです。笑

 

薬が効いているのか痒いジンマシン、今のところ落ち着いていますが、酒は控えるようにとのこと・・・涙