「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

2023 大出早池峯神社例祭

2023-07-24 09:29:20 | 郷土芸能

梅雨明け後の北東北、今週は最高気温がずっと30℃を超えそうな遠野。

話題は、まだ梅雨真っただ中の大出早池峯神社例祭です。

昨年の例祭では、御神輿を出さずに川までは行きましたが、

さて、今年はどうなんでしょう・・・。

雨マークだった18日、あまり強くなるようだったら、途中でも帰ろうと決め、出発です。

 

神社についても、案の定、傘が必要な降り方

10時ぐらいに集まる郷土芸能の姿が、神楽の他に見当たりません。

 

その10時に拝殿で神事が始まった頃、鳥居のあたりから太鼓の音。

張山しし踊りさんがやっと現れました。

神事が始まる前に境内到着であれば、格好良かったのに。笑

 

まあ、この日奉納するシシはここだけだどわかっていたんでしょうから、

行列前にスタンバイできれば、問題ないのでしょうが。

と、云うことで、上柳しし踊りさんはこの日無しでした。

土日月の連休明けての火曜日は流石に勤め人は休めないとのこと。

 

11時近く、御神輿はそのままで行列だけが進みます。

 

境内にある駒形神社への渡御だけは行うと云うことのようです。

私は、雨模様でここを上り下りすると、また余計な仕事を増やしてもいけないので、

下で待機です。笑

 

今年は下の川へ行ってのお祓いは無しでした。

雨で増水した川に子供たちまで付いて行くのは危険と判断したからなようでした。

 

こうなると残りは拝殿廻りを廻るだけとなり、

 

いつもより参加団体が少ない分、正面に来ると長めにシンガク

 

前日の宵宮でもそうでしたが、この日も子供たちの人数が相当数いました。

もしかして、市外の子どもたちも大勢いたのではないでしょうか?

確証はありませんが。汗

 

参加者が少ないこともあり、すぐに三周も終わります。

 

この短めのコースを一番、喜んでいたのは御神輿を担ぐ人達だったのかもしれません。

 

御神輿の還御

 

最後のシンガク

 

そして、下舞

 

廻りの緑とこの苔が、赤い衣装に映えます。

 

早池峯は三峰立ちて国見れば、国土は広し世界明らか~

なんて唄っているんでしょうか?

 

張山しし踊りさんも伸び伸びと踊って、

 

最後の礼踊りが終わると、

 

餅撒き

これこそ、今年は行わないのかと思っていたので、私も真剣に拾いました。笑

この後、社務所前で神楽やしし踊りがあるのはわかっていましたが、

前日からの疲れが抜けていないので、撤収。

帰ると、眼鏡がありません・・・考えられるのは餅拾いの時以外には考えられず、

また大出まで引き返し、拾い物に中に自分の眼鏡を見つけ、帰宅。

この辺からして、自分の体調が本物でない証拠です。

と云うことで、その日からしばらくは休養日となりました。汗

連続出撃できるほど、身体は若くないということなのでしょう。笑


2023 大出早池峯神社宵宮 其の四

2023-07-23 10:56:28 | 郷土芸能

今年も4回と引っ張りました。

 

十四番目 五穀舞

 

保食の神に稲荷大明神と官位をとらせ、狐はその士卒として五穀を守るようした。

と云うことです。

 

この前段の天熊人命が舞うシーンですが、

もしかして、胴のリズムを失った時期があるのでは?と感じています。

これは私の直感です。

 

十五番目 八岐大蛇

 

とらねこさんが観たいと云っていた演目です。

 

市内山伏系の神楽と違い、あまりアドリブをつけず、淡々と進みます。

 

大蛇を退治した素戔嗚尊が稲田姫と一緒になる謂れを表す舞とでもいいましょうか。

 

くずし

 

あら、女性の役は女性だったんですね~!笑

 

10時40分過ぎ、下舞

 

5時半スタートで既に5時間経過

 

とらねこさんが途中で帰る気持ちがよくわかります。

休憩なしですから・・・・笑

なので、時々愛妻には、絶対一緒に行こう!とは云いません。

 

十六番目 権現舞

 

今年は久しぶりにお客さんの頭をカミカミ。

残っていた相当数のお客さんが列を作り、私も後半あたりに

お腹をカミカミして頂きました。私腹を肥やす意味ではありませんので・・・笑

終了後、千葉さんが時間を確認していたのですが、その時が11時10分。

予想どおりだったようです。


2023 大出早池峯神社宵宮 其の参

2023-07-22 11:50:53 | 郷土芸能

拙ブログ、郷土芸能話題に特化していますが、その割に芸能話題ではない時の方が、

アクセス数が多くなるのは、なぜなんでしょう。?

皆さんにとって、郷土芸能は身近な話題ではないということなんでしょうね~(;^_^A

 

十一番目 三番叟

 

鞍馬天狗とこの三番は、二人の定番

 

この年齢で良い味を出しています。

 

同じように二人と云えば、十二番目 八幡舞

 

舞う前からこの舞は上手いという声が聞こえました。

 

私も同感です。

 

十三番目 岩戸開き

 

やっとここまで来たかという感想が出る頃です。

 

境内もすっかり静かになり、この舞の間に少しだけ廻りを散策

 

出店は、あと少しで閉店

 

遠野市内の神楽の内、八幡神楽さんのような山伏系神楽では岩戸開きは

最初の舞ですが、早池峰系神楽では六番目の舞となります。

 

大出の神楽に参加する方々の多くは、市外の方だと思いますが、

どうのような仕組で練習と本番のスケジュールを立てているのか気になります。

 

相当、自主練をしているものと推察します。


2023 大出早池峯神社宵宮 其の弐

2023-07-21 11:50:34 | 郷土芸能

こうして、早池峰系神楽の多くが大出宵宮に出るのは4年ぶりです。

 

令和元年には松迎えと恵比寿舞だった平倉神楽さん

 

今年は、八番目で、汐汲み舞

 

胴のすぐ後ろの席一列目には、目の肥えたお客さんが陣取り

 

舞手を励ましたり、囃子方を冷やかしたり

 

そして九番目 龍殿の舞

 

所謂、くぐりっこですが、鱒沢神楽さんもよく演じます。

 

こういう決めのシーンで、上手に拍手できれば立派なものです。

 

私はカメラから手を離せないので、いつまでたっても、拍手のコツがつかめません。笑

 

すこし静かになってきたところで、十番目に山の神舞 

 

これ以降は大出早池峰神楽さんです。

 

10年以上も前は、どうにかして赤い面の山の神を撮ろうと必死でした。

 

大出の千葉さんに暗くて撮れないと何度か云ったこともあります。

 

毎年通う内に一回で良い絵が撮れたら、翌年は来ないので、きっと今のままで良いのかも。

と思ったりもしますが、でも明るい方が撮りやすいですよね。笑

 

いつか遠野座で山の神舞を撮りたいと思っています。

 

さて、舞も面をはずして後半です。

 

千葉さんもだいぶ良い歳になってきたので大丈夫かな?と心配しながら

 

余計なお世話ですね!笑

 

舞も佳境です。

 

幣立つるここも高天原 集まり給え 八百の神々


2023 大出早池峯神社宵宮 其の壱

2023-07-20 09:13:20 | 郷土芸能

疲労困憊のままで、雨模様の大出夜神楽へ出向いた私は、案の定、風邪気味です。

ここのお祭りは梅雨時開催なので、何年かに一度は似たような症状になっているような・・・汗

そう云えば、6年ぶり?にいらした横浜のKさんも、風邪気味になったらしく、

予定をキャンセルして帰られたようです。お土産ありがとうございます。笑

さて、宵宮の夜神楽の始まり

 

いつもだったら、6時開始だったような気がしますが、今年は5時30分。

その前にとらねこさんと腹ごしらえしようと地域の方々が運営する出店に行くも、

焼き鳥しかなかったので、その焼き鳥と懐かしいファンタで乾杯しました。笑

因みに私が食べたかったのは、寒かったので豚汁です。汗

神楽は子供たちのシンガクから。

 

弐番目 鶏舞 大出早池峰神楽さん

 

四人鶏舞

この四人は伊邪那岐命、伊邪那美命と、その子である素戔嗚命とその后宮稲田姫。

 

家内安全、夫婦和合、子孫繁栄、家運長久のありがたい舞で、

神楽の基本と良く言われます。

今回は出だしから、予想もしていなかった人との再会です。

 

三番目 鞍馬天狗 大出早池峰神楽さん

 

上手い!の声がかかります。

 

そりゃ、そうでしょう。キャリアが違います。笑

 

四番目 翁舞 大出早池峰神楽さん

 

類家本によると大出ではこの翁を天常立尊としており、これは大償と同じようです。

 

五番目 八幡舞 鱒沢神楽さん

ここから数演目は大出及び早池峰神楽の系統の舞となります。

 

8日の鞍迫観音白山神社の宵宮とは舞手の組み合わせが変わっていました。

 

六番目 鶏舞 小倉神楽さん

ここは三人鶏舞。

二人の時は伊邪那岐命、伊邪那美命、四人は二番目で紹介したとおり。

では三人はというと伊邪那岐命、伊邪那美命とその子素戔嗚命ということかもしれません。

 

七番目 同じく小倉神楽さんで山の神舞 女性でした。

 

以前に一度、見た記憶がありますが、その時より進化していました。

 

これから舞のテンポを通常バージョンに近くなるよう

 

精進されれば、きっと、二人目の女性山の神に認定です!

 

それにしても、この演目に挑戦するということに脱帽です。