「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

祭り前の静かさ

2008-08-30 17:12:37 | その他
 至るところで大雨の被害が出た今週後半、遠野も雨続きだったが、今日は青空を拝むことができた。24時間前の天気予報では、午後はかなりの確率で雨だったはずなのだが・・。

 

 土曜とはいえ、仕事に邁進しつつ?土渕へ。典型的な農家の納屋。

 

 中にあるのは、ほんの一時のために使用する農機具。しかし、機械がなければ、仕事を休み、他に人手を頼んで作業しなければならないのが現実。

 

 小屋の軒先に干していたのは、豆。

 

 豆。

 

 家で食べるぶんだけの農作物でも、これで結構暇がないもの。

 

 これらの作業をこなしていたのは、この方。

 

 湿度が高く、生暖かい風が吹く中、今日を除いては、しばらく床屋にもいけないと思い、でかけると仲町にあった本屋さんの建物が解体されていた。空き家になっていたはずだが、駐車場にでもなるのだろうか?少しずつ変化し続ける遠野だが、在る物が無くなるというのはさびしいものだ。 

 

 変化といえば、勇町を観光馬車が走っていた。岩手県南・宮城県北で起きた地震では、遠野の宿泊施設でかなりのキャンセルがあったと聞く。風評被害そのもの。いくら、遠野では被害が無かったと説明してもダメだったという。
 遠野は歴史的に大地震にみまわれたことがなく、周囲の山々のおだやかな地形がそれを証明している。

 

 9月14,15日のお祭りまで半月。市内では、その練習が始まったところもある。仲町南部ばやしは来週金曜から。

 

 9月はじめは、研修会、そして、期限つきの本業と忙しい月となりそうだが、頭だけはお祭りモード全開といったところ。天気がどうなるか、まだ、読めないが、時間のある方はは、どうぞ、見に来てくだしゃんせ!
 

小友まつり&土淵まつり

2008-08-26 08:05:17 | 郷土芸能
 朝から雨降りの日曜。晴れる見込み無し。土曜の疲れが若干残る中、オリンピック男子マラソンを見ながら、この日の工程を考える。土曜時点での聞き取りでは、五日市のお文殊様は10時頃から神事が行なわれるようだが、この天気では、足が進まない。昨年も午前中は雨だった。

 

 よくよく考えると、土淵の倭文神社と小友の巌龍神社の神職は同じ方なので午前中が土淵、午後が小友という順番で廻っていることになる。

 

 結果、小友へ。この日の天気を考えると山に登る神社を選択することはありえない。

 

 が、小友町メインストリートに人影なし。郷土芸能が行なわれる雰囲気は全く無し。たまたま、外に出てきた方に訪ねると、中止だべ!とのこと。

 

 あきらめきれずに、周辺を歩き続けるが、雨は強くなるばかり。しぶしぶ、撤退!

 昨年はこうだったのに・・・・。

 となると、雨でも開催されていそうな場所へ。

 

 立松和平氏の講演をメイン?に開催中の遠野物語ゼミナール参加者が、土淵まつりを見学に来るという情報を入手していたので、中止はありえないだろうと。

 伝承園・地区センター周辺は雨模様にも関わらず、大変な混みようで、車を置くのに時間がかかったが、やっていました。ちょうど、ゼミナールご一行様が外へ出たばかりで、すんなり会場入りがかなう。

 

 地元土淵町山口さんさが演じられていた。本家盛岡のさんさに比べると躍動感はないが、華がある。お昼前から既にアルコールが入っていたであろう地元の方々は、エンジン全開の様子。

 

 落ち着いて撮ろうと思っていたところ、デジカメに異変・・・結露。雨降りの中、小友から土淵へ来て、内部の熱気いっぱいの会場へ入ってすぐだったので、どうにもならない。撮っている内に、靄がかかった画像ばかりとなる。

 

 しょうがなく踊りを見ていると、私の隣では、しし踊りの方ではないと思える方が笛を吹き始める。飯豊神楽の方だった。年季の入った笛吹は、音を聞いて他の芸能の笛も真似る。そうこうするうちに、またもや私の隣でコップを放さない御仁が踊り始める。しし踊りをやってきたことが一目瞭然。いや~祭りだなあとつくづく思う。

 この日のしし踊りは、上郷町「細越しし踊り」であった。当然太鼓には六日町のオイカッパさんの息子がいる。本来であれば、柏崎しし踊りが演じるはずであるが、地域の不幸により、今年は遠野祭りにも参加しないと聞いている。思うに、一年休みは仕方ないとしても、そのままずるずる休むと、伝承できなくなる可能性があるので、何とか伝えてほしいと願う。

 

 最後は、飯豊神楽である。神楽の笛を吹くべく準備してきた、先ほどしし踊りに加勢していた方の出番はないようだ。ピンチヒッターで呼ばれたのに、吹けずに盛んに残念がっていた。
 次の祭りは、9月はじめの綾織駒形さんか?な。

秋の味覚

2008-08-24 17:34:33 | その他
 何とも冴えない天気が続く週末、祭りで知り合ったご夫妻宅に祭り仲間と伺う。

 

 本日のメインは秋刀魚。

 

 夕方から降り始めた雨が本格的になり、来る途中通った上組町の駒形さんでも宵宮だったようだが、足早に帰る人たちが多かった。

 

 これでは、各地で行なわれる日曜の祭りはダメだなあと思いながら、

 

 しっかりと天気祭りをさせて頂く。



 9月14、15日の遠野まつり&遠野郷八幡宮例大祭では、飲んでいられるだけの時間も体力的な余裕もないので、この日が、来月ぶんの飲み貯めとなる。

 そして、本日。予報どおりの天気。

 

気忙しい

2008-08-22 18:27:48 | 景色
 お盆休みが終わった今週は、何かと忙しく、出たり入ったりで過ぎていった感じがする。とはいえ、更新を怠るとずるずるいきそうなので・・・・。

 

 あまり良くない天気の中、昨日訪れた遠野職業訓練校。

 萱葺き技術の訓練のために敷地に建てられた建物。(雨天のため、訓練は休み)実際の建物で技術を研鑽することが本当は良いのであろうが、そうもいかず、このような形で研鑽を積む。

 

 つかの間の晴れ間に立ち寄ったいつもの場所。四方から屋根のてっぺんに勾配が上がる寄棟造り方形(ほうぎょう)のお堂。かつてのお堂はみなこのような萱葺きだった・・・ヨウダ。

 

 お日様が少しでも照れば、青空が見えるのだが、その時間はわずか。

 

 最近少なくなった和風の建物。ところで、「和風」って何を指して、そう呼ぶのだろうか?洋風に対する和風・・・・漠然とした呼び名。

 

 お盆が過ぎれば秋を感じるのは、いつものことだが、こうして栗を見ると実感。

 この栗、附馬牛は、東禅寺と大出の分かれにあるT商店前のものだが、写真を撮るのに廻りを確認しないでいたら、足元で2頭の犬が吠え始め、びっくりした私は5mもジャンプしてしまった。車のドアの前に陣取ったワンくん達が動かず、助手席から乗り込む始末。くれぐれも、周りを確認してから撮りましょう。

 


 

2008 お盆の終わり

2008-08-18 18:42:42 | 民俗
 本当に大人しく過ごしたお盆。その休みの最終日は、花巻まで。

 

 知人のお見舞いに志戸平温泉そばの病院まで。リハビリが思うように進まず、気を落としている方を嫁さんと義母と一緒に励ましに。
 ここには何回か伺っていながら、今回気がついた「遠野しし踊り」のレプリカが玄関に飾ってあった。おそらく、この病院にお世話になった遠野の方が、その御礼に置いて行ったものなのだろう。

 

 その帰りに、こちらへ。

 

 宮沢賢治のお墓のあるお寺さん。ここに、嫁方の親戚が眠っている。

 

 賢治がメインのお寺さんということしか知らなかったで、遠野南部氏に縁があると知り、思いを新たにする。

 

 鎌倉時代の南部氏と日蓮とは深い関係にありながら、そのつながりを示す遺物等が少なく、現在の私達の意識からは遠いものとなっているが、こうして、文章で説明して頂き、南部氏の菩提を弔う石碑を見ると遠い時代に思いが馳せる。

 

 そして、これが、宮沢賢治の墓石。遠野物語を知る人にとって、佐々木喜善と宮沢賢治の交流は知るところである。お二人とも、同じ昭和8年に亡くなっている。

 

 生前、宮沢賢治がよく食べに行った「やぶ屋」へ。

 

 これが、そのてんぷらそば。さすがにサイダーは頼まなかった。

 

 我が娘は、かつ丼。飲んべい親父のしめの一品を知ってか知らずか、先を越される。他の食べ物は省略。(冷南蛮、ざるそばetc)

 こんな平凡なお盆休みは、昨夜TV放映された「河童のクゥと夏休み」を娘達とともに見ながら、終わりとなった。末娘は、遠野での試写会で一度見ているが、私と上の娘ははじめてということもあり、素直に感動した。(子供の頃に親父と夜遅くまでお盆休みにこのTVを見たという記憶が残るのだろうか・・・などと思いながら)

 最後に

 

 お盆休みが終わったばかりですが、今度の土日は例祭がわんさか。

 

 他にも、達曽部中斎駒形神社、附馬牛の菅原神社、綾織の愛宕神社、上郷赤羽根稲荷神社(上郷は神事のみ)と集中しそうな気配。いずれの例祭に顔を出すかは未定ながら、写真メインの方には、たまらない構図が待っていることだろう。