綾織町の上綾織と下綾織の境、国道396号線沿いに鳥居の見える愛宕神社、
山口愛宕神社と勝手に呼んでいましたが、地図上では山口ではなく大沢になるようです。
昭和7年の綾織村郷土誌には、次のようにある。
祭日旧7月14日 石階段百余段その中間に鳥居あり、上りつむる処に神楽殿あり、更に上りて本殿あり。
南面して松樹の間より綾織平野を望む。祭典には神楽、獅子踊等を奉納し参拝者多し。
本社の創建は明らかならざれども、近村火災多く人家山野共に焼くること多し。
ここに至り里人相協りて寛治年間火災の見張所を置けり、その後一柱を建立して、
瀬織津姫を祭る、これ本社の始めなり。
ジンギスカンマラソン開催の8月25日(日)がその例祭でした。
午後1時少し前、神社登り口の国道には左右から神楽衣装の方々が合流。
左からやってきたのは山口神楽さん、右が石上神楽さん
綾織町の神楽は石上神楽だけだとお思いの方が多いでしょうが、実は山口神楽もあります。
いつから始まったのか全く不明ですが、神楽面等の諸道具が相当数残されており、
断絶状態だったものを地元石上神楽さんを師匠として、復活したものです。
現在は両方が一緒に活動しています。
山口中央公民館、かつての山口分校から行列のスタート
昭和30年奉納の鳥居から上り始め
坂道を上り、
神社紹介文にある鳥居をくぐり、
さらに神楽殿をくぐって、やっと拝殿となり、三周
続けて拝殿内にて神事
毎年同じような場所で、しばしの休憩後、芸能奉納
石上・山口神楽さんの下舞い
鳴りものが石上神楽さんで権現様を操るのは山口神楽さん
次は山口太神楽さん
現在市内に残るの大神楽は5団体
最後に綾織しし踊りさん
8月4日の石上神社例祭、そして11日の遠野ふるさと村に続き今月3回目
9月8日(日)の綾織駒形神社例祭を経て、遠野まつりに参加となるようです。
短期間でこれだけの回数をこなすのは容易ではないことでしょう。
行列に参加する地元の方々も、その辺の事情はわかっているので、やさしく見守ります。
芸能奉納が終わると、例祭終了
子供たちは休まず下を目指しますが、おじさん達は途中三度ほど上を見上げながらとなります。笑