「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

2017 小友町裸参り

2017-02-28 01:52:33 | 民俗

2月最終土曜日の夕方からは、今年で観に行くのが9回目となった小友町裸参りへ

 

これも恒例となってきた無料バスを利用(7回目)

遠野駅出発の5時30分は同じでしたが、帰りが遅くなって8時小友町発となり、

どうなのかなあと思っていましたが、案の定、利用客は少ないようでした。

なぜ、遅くしたのか全く理解できません。

 

6時、小友町着

 

これも恒例となっている甘酒を頂き、さて、豚汁は?と探したものの見つけられず・・・

 

そうこうしているうちに、裸参りの一行が地区センターからやってきました。

鷹鳥屋神楽さんが先頭です。

 

今年も遠野西中学校の男子生徒さん方が参加していました。

ありがたいことです!

校長先生も激励に来ていたようです。

 

今回、やっと気づいたのですが、下げているお守り袋の色が何種類かありましたが、

もしかして、参加回数で変るのかもしれません。(確かめてはいませんが・・・汗)

この方は連続参加の強者です!

 

お参りの先頭は一人が塩を撒いて清め、一人が大鈴を鳴らしながら歩きます。

 

いつものように神社から通りの端にある石碑まで三往復

今年は境内周辺に雪があるものの至って暖かい裸参りだったように感じました。

 

暖かいと感じるのは防寒万全の見学サイドだからで、参加者は、やはり寒いんでしょうね。

勝手な感想を記して申し訳ありません。汗

 

神社から聞こえる神楽の笛・太鼓の音と大鈴の音だけが聞こえる中、

参加者は黙々と歩くだけです。

 

神社へ参拝すると脇の清水へ回り参拝し、また石碑を目指します。

かつては、この清水と町はずれの長野川で身体を清めて三往復していたとのこと。

 

神社の中では神事も終盤となり、鷹鳥屋神楽さんの権現舞

下舞いの女性が非常にかっこ良く見えました!

 

遠野市指定民俗文化財にもなっている貴重な宝

どうにかして、もっと大勢の人に見てもらいたいものだと、行く度に思うのですが・・・

 

正味1時間ほどのお参りの為に、一生懸命に準備をし、お客さんのおもてなしをしている

小友町の方々に感謝をして帰途へ

(豚汁、食べたかったなあ~)

 

さて、2月が終わると、

 

今年は黒森神楽の巡行年ということで、3月11日(土)遠野郷八幡宮を

神楽宿として、行なわれます。

整理券は八幡様で頂けるようですよ!

 

ここで、個人的な事ですが(まあ、いつもですが)

この日程が決まったと教えられた晩の事、夢をみました。

八幡さんから黒森神楽の代表へ電話し、今年は三月第二週の土曜日では如何でしょう?と打診したところ、

代表は、いいですよ!と即答

ところが、その日が3月11日だと後から気がついた代表は、他の神楽衆から

どうしてその日を受けてしまったんだ!と責め立てられます。

大変なことになった!と困った顔をした代表の姿を見てしまった私は、そこで夢が覚めました。

事実とは全く関係ないのですが、やはり、私にもその日は特別な日。

そのような日であるのにも関わらず、遠野にお出で頂き、

尚且つ、

特別な演目をして頂けるという話を耳にしています。

今年観ないと二年後しか遠野では観られません!ぜひ、足を運んで頂ければ幸いです!

 

 

 

 

 

 

 

 


住田町の結婚式

2017-02-26 17:04:15 | 民俗

雪が積もっては融けを繰り返し2月も末。

今年の冬ぐらい、公私ともにバタバタが続く年も珍しいと感想など書くと他人事のようですが、

実は、本当に大変なんです。笑

さて、昨日は、情報を頂いていたこともあり、隣りの住田町へ

 

式の全容は判断できませんでしたが、これだけ観られればという内容がひとつあり、思いを募らせ

 

タイムスケジュールがインターネットに公開されている訳でもないので

祝い事は午前中という私の常識を信じて新郎の家へ行くと

建物の外壁回りに紅白の幕が付けられ、外には、それらしき人たちが大勢。

間もなく何かが始まるであろう雰囲気の処へ滑り込みました。

やがて、準備が整ったところで、仲人と新郎側の人たちが、新婦の家に出向きます。

着くとすぐ、仲人さんと新郎両親、新郎に盃

新郎をお迎えする盃事という意味のようです。

 

新婦の家に入った後は、仲人さんへ新婦をお預けする盃事

仲人、新郎両親、新婦両親という順で盃が回り、その区切り区切りで高砂、養老などの謡曲が唄われました。

新婦の家での儀式が終わると、送り酒

 

近所の方々がご覧のようにお酒を・・・

遠野では観られない内容です。

最初に記した見たいものが、これです!

 

参加されている方々の口から、「オモロー?オモリョウ?オモレイ?」という言葉が飛び交い、

どういう事かと聞いても、はっきりとはわかりませんでしたが、「御諸親様」の読みのようで、

「オモロオヤサマ」を「オモローさん」と云っているようでした。

 

場所を下有住(しもありす)から世田米の町中に移動し、ここでも例のオモローさんの盃事

ここからが迎え酒

以前、縁ある遠野人から、陸前高田に娘を嫁に出す際、新郎の家に着くまでに

何度も盃を飲み干し、えらい目に遭ったと聞いたことがあり、それがどのようなものだったのか

やっと直に観ることが叶った瞬間でした。笑

移動する際には、お立ち酒が唄われました。

この後、一行は新郎の家(今回は公民館)に向かうことになりますが、トラブル発生!

 

パンクです・・・

傍にいた社協にお勤めだという「畠山」さんに、自動車修理工場へTELして頂き、応急措置。

その間に結婚式の一行は世田米を離れており、ここまで観られただけも満足だと自分に言い聞かせ、

レンズ落下からコピー機の故障、そして、ハードディスク昇天etc

次は車では?と思っていたところに、その通りの出来事となり、肩を落とすことばかり

ですが、この車屋さんの事務所では、事務員さんから当時の結婚式の話をお聞きし、

おばあちゃんからは煎餅や飴を頂き、癒されたおじさんでした。涙

 

無理をしないスピードで真っ直ぐ遠野へ帰る途中、偶然にも式の一行が公民館へ着くところへ遭遇

世田米同様にもう一カ所で迎え酒が行なわれたようです。

 

新郎の家に見立てた公民館で結婚式

 

昔ながらの三の膳が用意され、

 

床の間飾り

 

遠野でも同様であったように、ちゅうざ(中座?)と呼ばれる方の進行により、

三々九度から両家へ盃が進められると、最初の盃事同様に謡曲が唄われ、乾杯

祝宴最初の「さんさ時雨」が終わると無礼講となり、外舘甚句が華を添えました。

数十年前に行われた同級生である新郎のお父さんの披露宴を思い出しつつ、撤収。

 

帰ると、現実が待っています。

応急措置の車を遠野おぢさん商会へ持ち込み、笑わせるには十分なこの日の出来事を話して聞かせ修理完了。

 

追記

 

結婚式の中で、ご覧のような物が席についた方々に配られていました。

御膳の残り物をこれに入れて持ち帰るための「すとっこ」と呼ばれる入れ物なそうです。

「ストック」するという言葉にも通じる「すとっこ」 

この気仙弁を覚えている人も少ないようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2017 松崎ひなまつり

2017-02-18 14:37:30 | 地域

PCのデータが無くなり、一度仕上げたものをもう一度作成する作業が続いていますが、

何とか2割ぐらいは戻ったでしょうか。

とりあえず、優先順位で、こつこつと、作業するだけです。

愚痴れば一日あっても足りませんが・・・笑

 

今日はお昼時間を利用して、一如さんから紹介のあった松崎ひなまつりへ

場所は遠野市松崎町白岩にある福祉センター(遠野北小の東向い)

 

作成者が増えたようでバージョンアップしていました。

 

若干、室内が暗いので、全体を撮ってごまかします。笑

 

釜石や陸前高田で被災された方々の吊るし雛は、数も多くなったようです。

 

昨年は気がつきませんでしたが、こんなものも

 

干支に因んだものや

 

かわいい~もの

 

遠野の民俗芸能からは「氷口御祝」が新作?

 

恒例の「南部ばやし」や「しし踊り」もあり、

 

思わず、唸ってしまいました!

 

町中では24日から3月5日まで、「町家のひなまつり」も始まり、春が近づいてきている感じがします。

が、春が、あまり早くやって来ると、本業が大変なことになるので、

もうしばらく、寒いままで・・・と願うこの頃です。汗


2017 鱒沢神楽初舞い 最終章

2017-02-15 23:20:17 | 郷土芸能

お風呂のボイラーの件は解決しました。(*^_^*)

但し、内蔵ハードディスクは、未解決のまま明日戻ってくることに・・・大泣

次は相当、高額出費が予想される業者さんに持ち込むことになります。(-_-;)

(それでも、データがコピーできれば、いいんですが)

ちなみに、今度は2台のデスプレイの1台が映らなくなってしまいました。泣

人一倍、神社仏閣へは足しげく通っているつもりですが、何が足りないのでしょう?

 

から元気を振り絞って、初舞いの最終章です。笑

 

石上神楽さんの松迎え舞

この日唯一、式舞以外の舞となりました。

 

撮った画像がおかしいと思っていたら、プロテクトのかかっているデータをサイズダウンしていました。

撮る前にカメラの設定を確認しないのがいけないのですが・・・

邪念があるようです!

 

鱒沢神楽さんの岩戸舞

 

面をはずして、くずしになったところで舞手をアップ!

 

鱒沢神楽さんの神楽レディーズ

 

最終盤、これでもかといった感じで大出早池峰神楽さんの四人鳥舞

 

1月の神楽共演会の時も感じましたが、随分、練習しているのでは・・・

(その共演会の写真も、あのハードディスクの中です)

 

この日一番の神楽人は大出早池峰神楽のシンガクに出たこの子

きっと7月の大出早池峯神社例祭にも出ると思います!

 

権現舞の前に、地元、鱒沢神楽さんの下舞い

 

そして権現舞にて終了となりました。

帰り際、鱒沢神楽さんの女性の方から交流会(直会)にも、ぜひ出席をと促されましたが、

PCの事が気がかりで、帰宅。

 

明日は、PCに接続しているプリンター業者さんにスキャンの再設定をして頂き、

午後は最初に記したとおり、問題ハードディスクを持って四号線方面へ出張。

いつになったら本当の意味での本業に勤しむことができるのやら・・・

関係各位の皆様には、大変ご迷惑をおかけしております。

 

 

 

 

 


2017 鱒沢神楽初舞い 続き

2017-02-14 18:25:53 | 郷土芸能

いことは続くものです。今度はお風呂のボイラーからメッセージ

設備屋さんから教えて頂き、自分で操作したところ、水浸し・・・

誰かに、あたりたい気分です。汗

 

気を取り直せないまま、初舞いの続き

 

附馬牛町の小倉神楽さんです

 

岩戸開きのくずし

 

今回は三団体が岩戸開きでしたが、お客さんのためというより、同系神楽として、お互いの勉強にもなるのでしょう。

 

小倉神楽さんには、姉妹の他、中学生男子が参加していましたが、県外の高校へ行くということで

彼の舞は、しばらく見られないかもしれません。

 

大出早池峰神楽さん

 

翁舞

 

続けて岩戸開き

 

経験の少ない方々ですが、相当練習しているんだろうと想像に難くない舞

 

できるなら、東禅寺辺りの集落から神楽に挑戦される若者が現れればと思います。

とは云っても、その東禅寺周辺には大萩神楽があったのですが・・・。

 

鱒沢神楽さんの八幡舞

 

最近は「ミニ八幡コンビ」と、勝手に呼ぶ組み合わせが、見られないのが残念です。笑

 

それにしても、この日の写真はみな粗い。

古くなってきた蛍光灯のせいにしておこう・・・笑