「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

第23回遠野郷神楽共演会其の参

2016-01-26 08:24:17 | 郷土芸能

神楽共演会も終盤となりました!

 

以前も取り上げましたが、水光園芸能館の照明は九曜紋

舞台上の幕には、〇に九曜で、照明は〇無し九曜

〇に九曜は遠野南部氏(八戸氏)、〇無し九曜は盛岡南部氏の裏紋ということになります 笑

 

さて、共演会の続き

 

鷹鳥屋神楽

 

鶏舞

鷹鳥屋神楽は大正12年に同じ小友町の長野神楽から習得したようですが、

現在中断中の長野神楽は、東和町向田瀬の神楽を明治初年に伝承

小友町の神楽は全て向田瀬起源ということになるようです

 

八幡神楽・・・法螺貝の音から始まりました

 

怖い形相のお面を付けて舞う山の神が多い中、ここのは笑みが感じられます

 

テンポの速い舞です

同じ演目でも、飯豊と八幡では、舞が異なりますが、

遠野郷の山伏系神楽は例祭に山伏が集まってきて一座を組み、

神楽を舞ってきたという歴史的な背景のせいなのかもしれせん

 

鱒沢神楽

 

八幡舞

 

2月14日に恒例の鱒沢神楽初舞いが予定されています

上鱒沢船渡橋そば 「農村婦人の家」にて、いつもは10時からお昼頃までだと思います

 

塚沢神楽・・・汐汲舞

 

其の弐で、胴予定者がインフルエンザに罹ったと記しましたが、

本人もさぞかし出たかったのではないでしょうか 笑

 

7月下旬に開催される宮守町塚沢神社の夜神楽で観るこの舞は絶品です!

 

石上神楽・・・岩戸開舞

 

山伏系では最初で、早池峰系では六番目の演目ということになるのでしょうか

石上神楽は大出早池峰神楽の弟子神楽になり、遠野で云うところの神人系神楽

ここでも高校生が頑張っています(今春卒業ですが、きっと続けるものと・・・笑)

 

平倉神楽・・・四人鶏舞の予定が二人鶏舞に

 

ここでも高校生を含めた神楽女子が頑張っています!

 

平倉神楽・・・水神舞

 

最後に権現舞

 

山田君もカミカミして頂き、終了となりました 笑

この後、交流会となり、一般の見学者も参加OKだとアナウンスがありましたが、

これがリップサービスなのかどうかの判断ができず・・・ 

と云うより、交流会に参加した場合、どこの神楽の席にお邪魔するかが大問題

こういう場合は、帰宅するに限ります 笑

 

ここで、ひとつ告知

 

見学者は女性限定とは書いていないので、私も出撃したいのですが、

この辺りには、お家事情も差し迫ってくる予感

神楽をほとんど観たこともないという町場の皆さんには、ぜひ、ご覧頂きたいと勝手にPRする次第です 笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 


第23回遠野郷神楽共演会其の弐

2016-01-25 15:00:02 | 郷土芸能

今日は青空が見えるだけで暖かく感じます。

 

昨日の水光園では、芸能館の軒先に、物凄い雪?氷?がぶら下がっていましたが、

軒先が折れる前に撤去すれば良いのにと、頼まれもしない心配をしている月曜日

 

さて、神楽共演会に戻ります

 

五団体目は大出早池峰神楽

 

四人鶏舞

 

見慣れぬ方が三人舞手として参加していましたが、森林管理署(旧営林署)関係者とのこと

集落の人のみで維持するのは難しいだけに、こうして参加して頂けることはありがたいと感じた次第

 

外山神楽

 

この日は八幡舞・・・髪の長い方がリードしていたように見えました 笑

 

この神楽のある小友町外山は、江刺に隣接する沢沿いの小集落

地元の方々と共に、そこで育った方々によって継承されているようですが、

舞手の人数確保が課題かもしれません(これはどこも同じでしょうが)

 

上宮守神楽・・・ここ数年、勢いを感じます

 

遠野郷八幡宮の八幡神楽とは兄弟神楽と云われていますが、幕は鍋倉神社

 

この日は八幡舞

 

塚沢神楽

胴を務めるはずの方がインフルエンザで、師匠神楽の平倉神楽さんがピンチヒッター

 

恵比寿舞

 

沿岸部および遠野郷山伏系神楽と異なり、鯛を釣りあげる場面は無く、

天照大神が登場し、後半はお面無しでくずし舞

 

大出早池峰神楽・・・松迎舞

 

翁舞の裏舞

黒森神楽のように面をはずしたくずし舞は無く、ゆったりした舞になっています

 

大出早池峰神楽の鶏舞の時、舞台に上がったり下がったりしていたこの子

その後も、舞台の舞に合わせて踊っていました

小さい神楽衆には、大人も形無しです 笑

 

 


第23回遠野郷神楽共演会其の壱

2016-01-24 21:41:27 | 郷土芸能

奄美大島でも115年ぶりに降雪があった本日、勿論、遠野も雪

本来であれば、家の廻りと案内所周辺の雪かきをしなければならないのですが、

家人と眼を合せず、口頭にて免除申請をして出撃! 汗

向かった水光園も当然、雪降り

 

移築した蔵を再活用している芸能館は、床暖房でポカポカ

定刻少し前、今年は13団体参加で、石上神楽の打ち鳴らしで、はじまり 

 

トップは飯豊神楽 山の神舞

 

どなたが舞っているのかと思っていたら、

 

女性の方でした! ある意味で本当の山の神舞です 笑

 

続いて似田貝神楽 最初に演じた飯豊神楽の弟子神楽

 

遠野郷の山伏系神楽に属するので御神楽(みかぐら) 

早池峰神楽系では鶏舞と呼ばれます

 

順番が変わり、湧水さんの前に小倉神楽

 

大出早池峰系神楽ということで鶏舞

とは言え、山伏系と同じく三人の鶏舞となっています

 

涌水神楽 大迫町の早池峰岳神楽系の合石神楽から習い昭和7年に成立

衰退後、早池峰大償系神楽として再興ということのようです

 

昨年は女性が別な演目を舞っていましたが、今年は男性です 笑

 

山伏系に見られる苦笑いをするような所作はありません 笑

 

ここで開始から1時間経ちましたが、この共演会には休憩時間が無いので、

自発的に休憩をとる必要があり、次回へ続く という事になります 笑

 

 

 

 

 

 

 


真っ白な遠野・・・さて土日は

2016-01-22 19:32:39 | 地域

先日降ったドカ雪時の雪かきで筋肉痛となったまま、身体がいう事をきかない今週

老体に鞭打ち、青空が見えている間に少しばかり市内を徘徊

 

見ているぶんにはきれいな冬景色 笑

 

除雪された車道は雪が無いが、歩道は雪&氷で歩くのも難しい町中

 

少し足を伸ばして松崎まで、ここも一面、雪 川が凍るのはいつになるのでしょう?

で、ここで、あることが頭に浮かぶ

昨日、鱒沢の知人が来て、角鼻の話となり、何気なく、風の丘辺りなのでは?

と、話したが、その後、角鼻は別な処だったことを思い出す

 

ゲゲゲハウスと呼ばれたりするここは、猿ケ石川から分水する場所なのだが、

ここで取り入れた水は、どこに流れるのでしょう?

 

辿って行くと、水路はこの下を通ります

ここが角鼻

猿ケ石川と早瀬川、そして来内川の合流地点で、川沿いは落合と呼ばれ、

その西側の山の突端がこの角鼻となります

 

水路は、角鼻から風の丘の東側、南側を通り、

 

綾織町新里は、根岸周辺の山際を通り、綾織町中宿へと抜け、後の猿ケ石川へ

この水路が角鼻堰

 

源頼朝の奥州征伐後、遠野を領地としたのは皆さん御存知、阿曽沼氏

その阿曽沼氏の代官として遠野を治めたのは宇夫方氏と云われます

その末裔に宇夫方清左衛門広道がおり、寛永年間(1624~43)に八戸直栄(通称南部直栄)に仕え、

綾織から西側の下郷の代官となった人物

この清左衛門が計画して造ったのが、この水路で、角鼻堰(かどはなせき)と呼ばれています

この堰が出来たことで、水田約八十町歩が新たに開け、現在の綾織の農業基盤が出来たようです

 

さて、雪話題から水田の話となりましたが、ここで、今度の土日は?と、云うことで・・・笑

最初は遠野ふるさと村からで、

遠野ふるさと村では1月9日(土)から2月29日(月)までの期間限定とした写真コンテスト開催中

賞金は無いようですが、様々な賞と賞品を準備しているようです

締切は3月5日到着分 詳しく遠野ふるさと村HPにて

 

もうひとつは たかむろ水光園

 

24日(日) 10:00から第23回遠野郷神楽共演会 

市内の神楽団体から今回は14団体17演目の予定とのこと

詳しくは、遠野市観光協会HPにて

神楽の合間に、水光園のお風呂に入るのも良いかもしれません。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


どんと祭その後新年会

2016-01-17 13:39:37 | 地域

1月15日は小正月、市内各所でどんと祭が行なわれますが、私は例年通りに遠野郷八幡宮へ

 

このどんと祭に恒例となっている八幡神楽

初舞いとなるこの日は、メンバーも揃ってやって来ました

 

まずは、皆さんでお詣り

 

神事後、権現舞

 

権現様の口から火を噴き、火伏せ

 

後、参拝者の頭をカミカミして、無病息災の祈祷

 

拝殿から場所を外に移して、どんと祭

 

例年に比べ、はるかに雪も無く、気温も下がらなかったこの日は、ニット帽いらず

 

外で待っていた皆さんも、ここでカミカミして頂き、

 

お待ちかねの餅焼き

この日は盛岡の某TV取材陣、地元遠野TV、そして、遠野ブロガー諸氏の顔も見られ、

あっという間の2時間弱、穏やかに過ごすことが出来ました

 

午後6時、皆さんと別れ、民宿りんどうに移動

某職能団体恒例の新年会

若手が若干少なかったが約30名で、地元「国華の薫」を中心に、並んだお祝いをやっつけます 笑

 

乾杯!

順番に席を移動し、元の場所に戻った頃には、ほとんど飲み物無し

 

爆睡した翌日、すなわち、昨夜は、遠野通い人ブロガー「バーチー山猫」氏迎撃&新年会

 

ここでは、これをやっつけ、山猫さんお馴染みの二次会場へ移動し、後、恒例のカツ丼を食し、本日帰宅 汗

この更新が終了次第、猛烈仕事モードにシフトチェンジ

と、云う事で、しばらくは、お酒のお誘いに聞く耳を持たない予定となっております

ちなみに、家庭の事情が無い限り、次回出撃は、24日(日)開催の遠野郷神楽共演会でしょうか 笑