陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

わたしの酒呑録 賀茂鶴ひやしざけ

2021年07月31日 | eau de vie

賀茂鶴の夏酒を見つけました。
涼しいラベルに思わず買いました。

賀茂鶴は広島は西条(東広島)の酒です。
広島赴任時代はよく訪問したものです。
賀茂鶴は西条では一番の全国区銘柄でしょう。
東京でよく売れている銘柄で、昔は、全国版で
よく広告を出稿してもらっていましたが
最近はとんとご無沙汰ですね。今はもう
ほとんどの日本酒メーカーで、全国的に広告を
レギュラーで出稿するところは無くなりました。
それほど市場が縮小してしまっているのです。
ましてや今のコロナ禍ではなおさらです。

個人的に広島、山口の日本酒は私好みです。
銘柄を選択することで応援しております。

美味しゅうございました。

■賀茂鶴 四杜氏四季酒 本醸造生貯 ひやしざけ

“四杜氏四季酒では、賀茂鶴の四人の杜氏が
季節に合わせた日本酒をお届けします。
ひやしざけは生のまま貯蔵し、瓶詰時にのみ
火入れをした本醸造です。爽やかな味わいは
ツバメがかけぬける青空を思い起こさせます。”
コメント

夏の色 鬼百合

2021年07月30日 | nonoka

阪急六甲の踏切の北側の植込みに鬼百合が。
いかにも夏の花という感じで咲いていた。
鬼百合は茎に零余子(むかご)をつける。
食用の零余子は山芋の方である。
たいがいうつむき加減に咲いているので
下からあおるように撮りました。

鬼百合の恥らうやうに俯けり
コメント

土用の丑

2021年07月28日 | slow gourmet

7月28日は土用の丑である。

「土用」とは立夏・立秋・立冬・立春の前の
それぞれ十八日間を言うとある。普通は
立秋の前の夏の土用を言うとある。
土用の期間に丑の日が二度ある年は
それぞれ「一の丑」「二の丑」と言うが
2021年は7月28日の一回であるのだそうだ。

これも受け売りであるが、土用の丑に鰻を食べるのは
平賀源内の鰻屋に掲げられたコピーが起源と言う。
平賀源内は讃岐の人で、さぬき市には記念館がある。
源内はエレキテルで有名だが、色々と多才で器用な方で
あったらしく、土用の丑のこの宣伝文は端的で
コピーライターとしての才能を感じさせるものだ。
一時、仕事でさぬき市に関ったことがあり
何度かさぬき市や記念館を訪れたものである。
ちなみに源内はまた俳人でもあった。

蘊蓄はこれくらいにして、さて鰻であるが
今日は私は食べない。理由は一昨日食べたから。

この頃は産地偽装もあまりなくなったが
以前、よく行くスーパーで四万十の鰻を
定期的にコーナーで売りに来ていた業者があった。
これがとても値段が安いので、何だか怪しくて
買うことはなかったが、しばらくしてこの店は
忽然と消えてしまった。四万十の天然鰻なんて
取れる量からして、関西にこんなにも出回る
ものではないだろう。少し考えるとおかしいなと
思うものであるが、やはりブランドの力は絶大
なのであろう。

さて、私が鰻で思い出深いのは
京都先斗町のいづもやの江戸前鰻
そして阪神大石駅から歩くが「山信」の鰻
名前は忘れてしまったが、かつて俳句大会で
行ったときに入った浜松の鰻屋、そして
島根は松江で食した宍道湖七珍の鰻。
福井は三方五湖の鰻、出張で部下と行った
名古屋は豊川稲荷の鰻屋などが、その時の旅や
出張の思い出と重なって印象深く残っている。

何処に行っても美味しい鰻屋があるということは
それだけ日本人にとっては身近なスタミナ源で
あったのだろうな。今は外食は控えているが
機会があればまた旅先で食べてみたいものだ。

精つけなあきまへんでと鰻喰ふ
コメント

夏の色 花カンナ

2021年07月27日 | nonoka

酷暑がつづく。
日中に手続きなどの所用であちこち歩き廻る。
スマホの万歩計は何と1万5千歩強となった。
日傘を差して歩いたとはいえ、少し
頭がボーッとしてきた。軽い熱中症だ。
身体に熱が籠っているのが解る。
体力を過信せず用心しないといけない。

日盛りの花といえば、百日紅(さるすべり)
向日葵(ひまわり)、のうぜんかづら(凌霄花)
そして何と言ってもこの花、カンナである。
あちこちで原色を咲かせている。

カンナの原産地はアジア、アフリカ
南米の熱帯地方と云う。
色々交配されて鑑賞用として植えられた。
今はあまり鑑賞用といった扱いではなく
廃線となった引込線跡や町工場の沿道なんかの
暑苦しい夏に咲いているさまが、何となく
風情を誘ってしまう。あくまで私のイメージだ。
ホトトギス歳時記では八月の候に載っている。

カンナ燃ゆ女はいつも恋すてふ
コメント

季題 水遊

2021年07月25日 | slow haiku

「水遊」は夏の季題。
ホトトギス新歳時記では七月の候に載る。
夏の子どもたちの水遊びを言うとある。
傍題は「水試合」「水戦(いくさ)」これは
水を掛け合って遊ぶこと。「水掛合」とも。

神戸市灘区を流れる都賀川は水遊びができる川。
私の小さい頃は水も汚くてどぶ川と呼ばれた。
そんな過去を微塵も感じない綺麗な川になった。
何年か前には悲しい水難事故があったが
普段の都賀川は子供たちがこうして楽しく
遊べる川なのである。

水遊する児の背ナに日の斑かな
コメント

真夏の吟行句会

2021年07月24日 | slow haiku

日盛をゆく吟行句会となった。
夏の季題を紹介しながら小一時間
都会のど真ん中にある公園を散策する。
この日見つけた季題は、炎天、日盛、片陰
夏草、涼し、日傘、夏帽子、木下闇、緑陰
雲の峰、水馬(あめんぼ)、夏の蝶
蟬(蟬時雨、空蝉、落蟬)、蜻蛉…etc

それにしても俳句はやはり即興にこそ妙味。
句が活き活きと躍動しているのが解る。
言葉の技術的なことはあるにしても
切り取った景そのものが躍動的なのである。

画家は絵筆とカンバスにスケッチする。
俳人は鉛筆と句帖にスケッチする。
ただそれだけの違いのことである。

やはり吟行というリアルこそ俳句の醍醐味。
それを実感する一日であった。

クレーンの先炎天を突き抜ける
コメント

季題 梅雨茸

2021年07月23日 | slow haiku

すでに梅雨が明けてしまっているが梅雨も後半
公園には梅雨茸がニョキニョキと生えていた。
立派な茸らしい容をしているではないか。
これで食べられたら申し分ないのだけれど
梅雨茸は概ね食べられないと言う。
知らずに消えてしまっている梅雨の茸たち。
これも梅雨に咲く仇花のようなものだろうか?

毒のある風情は見せず梅雨きのこ
コメント

終の場所に思うこと

2021年07月22日 | cocoro

緩和ケア病棟で身内を看取る。
今までは一般病棟で看取った経験しかなかった。
今回初めて緩和ケア病棟を経験した。
やはり一般病棟とはコンセプトが全然違う
というのがよく解る。何が一番違うと言えば
患者のみならず家族へのケアが行き届いている
ということである。医師も看護師もみな優しい。
ここでは治癒優先ではないので、いかに
クライアントの尊厳を保ちながら、そして
その家族にも配慮するということが何よりも
優先されているのである。
自分自身も最期はこういうところで迎えたいな
と正直思った。こういう高台の病棟で日々
一湾の景を望みながら、心だけは最期まで
自由に羽搏かせていたい。そう思うのである。

一湾の空の彼方へ魂送る
コメント

2021年盛夏

2021年07月21日 | slow life

7月17日に近畿地方も梅雨明けとなった。

平年より2日早く昨年よりも15日早い梅雨明けとか。
今年は梅雨入りが結構早かったので梅雨の期間も
平年より2週間ほど長くなり、過去最長の62日間
という長い梅雨であったと。

梅雨が明けたとたん空の色が変わった。
そして猛烈な暑さがやってきた。
21日には、自動車の温度計を見たら何と39℃。
一瞬、温度計が壊れているのかと思ったほどだ。
蝉時雨も勢いを増している。
大阪湾上には連峰のような雲の峰。
向日葵も元気に咲いている。
百日紅もあちこちで日に揺れている。

暑中お見舞申し上げます。
暑い夏を用心しつつ楽しみましょう。
コメント

街の面白看板 どくだみの店

2021年07月17日 | slow culture

神戸・三ノ宮駅前のダイエーから生田川へ続く東西の道。
この界隈には焼鳥屋、串カツ屋、一杯呑屋など
庶民的な店がつづく。タワーマンションなども
建っているがまだまだ昔の面影を残している通りである。

最近は句会の帰りにはこの道を歩いて帰る。
春日野道へ続く道の大安亭市場の手前あたり
日暮通にある店の看板に目が留まる。
「どくだみ堂」と大きく書かれている看板。
ここは確か以前は興味をそそるというか
何の研究をしているのかなと、不思議に思う
会社名の表札があった処である。
よく見るとその表札は今も懸かっている。
それとドクダミとどういう関連性があるのだろうか?

どうやらドクダミを使った和菓子屋さんのようだ。
生菓子・まんじゅうなどを販売するお店らしい。
ドクダミとは十薬のことである。
食べたことはないがちょっと興味をそそるなあ。
あのドクダミ特有の匂いはないのだろうと思うが…。
実際、あの匂いはないとあった。
よく売れるのだろうか?興味津々な看板である。
コメント