陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

わたしの酒呑録 獺祭

2014年07月31日 | eau de vie

獺祭(だっさい)はこのところ入手困難な酒らしい。

獺祭とは、獺の祭(おそのまつり)。
俳句では二月の季題だ。
獺(かわうそ)はこの時季、採った獲物を
すぐには食べないで岸に並べておくという。
これを獺魚を祭るといい、獺祭という。
実際そんな光景は見たこともないし
日本獺が絶滅した今、もう日本の山河では
幻の光景になってしまったのだろう。どこかで
まだ日本獺が生息しているという情報もあるが。
転じて、机の上などが散らかった状態のことを
獺祭とも言うとある。

確かに飲みやすい清冽な酒である。
女性好みの酒だろうか。

■旭酒造株式会社
岩国市周東町獺越2167-4

獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 遠心分離

“無加圧状態で、もろみから酒を分離するため、
純米大吟醸もろみの本来持つ香りやふくらみ等の
美点が崩れることなく表現されています。”
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夏の河畔

2014年07月29日 | cocoro

広島・元安川。ここから宮島行の船や
遊覧船が出ています。8月6日には
ここでいろんな催しが開かれます。
世界から多くの人が集まって来ます。
広島が世界のヒロシマとして
全世界にその平和宣言が発信されます。
鎮魂のために。平和を願うために。
この川では流灯も見られます。

被爆川じつとみつめてゐる日傘
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幸せ昼ごはん 広島お好み焼

2014年07月28日 | slow gourmet

広島駅。久しぶりに麗ちゃんへ。
駅ビルのお好み焼屋だ。
相変わらずの人気店。ここだけ列が。
八丁堀のみっちゃん本店に行きたかったのだが
あいにくこの日は定休日。そこで
福屋のみっちゃんにも向かったのだが
ここも熟年たちで満席、待っている客も。
新幹線の時間もあるので、広島駅の麗ちゃんへ
となった訳だ。品書きにはいろんなトッピングの
お好み焼きが並んでいたが、やはりここは定番の
そば入りを。結構なボリュームだ。
それも人気なのだろう。久しぶりの広島焼きだった。
広島では広島焼きとは言わないが…。
関西人だからまあいいか。

■麗ちゃん
広島市南区松原町2-37 広島駅ビル アッセ2F
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さらば 銅貨よ

2014年07月27日 | slow value

店名の由来となったレコードを
最後にマスターはかけてくれた。
“The Five Pennies”

いよいよこの日が来てしまった。
案内をもらった私は何とか間に合った。
広島の愛する店、五つの銅貨。
この店も遂に四十年の歴史に幕を閉じる。
居酒屋洋坊もすでに店を閉めた。
私の広島時代のセンチメンタル・バリューが
ひとつづつなくなってゆく。何とも寂しい。

ずっと残しておいてくれたバーボンのボトルを
ついに飲み干した今宵。
最後のワンジガー分はマスターに捧げる。
これで私の足跡も消えるのだ。私は
この店のインテリアがとても好きだった。
こんなレトロな造りの店はそうないだろう。
シャンデリアはマスターが持って帰ると云う。
しかしこのカウンターも惜しい。お気に入りの
あのビクターの犬の置物にももう逢えないのか。
これも何だか寂しいな。

セカンドライフの話も少しはも聞かせてもらった。
また逢う日まで。ご夫妻ともお元気で…。
長い間本当にお疲れさまでした。

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小いわしとイサキの炙り

2014年07月26日 | slow gourmet

久しぶりに広島を訪ねる。
広島に着き、路面電車に乗って
川を渡るとなんとなく落ち着く。
広島は大きく変わってはいないが
駅前には大きなクレーンが。
大きなタワーマンションが建つらしい。
広島の街も変貌してゆくのだ。

銀山町で降りて、ホテルにチェックインしてから
四季祭という店を行く。広島赴任時代
私のお気に入りの店のひとつだった。

やはり広島に来たからには
何といっても小いわしの刺身が食べたい。
小いわしとイサキの炙りで一献。
やはり広島の魚は美味しい。
酒処でもあるから酒も美味しい。

今日、明日と広島を楽しむ夏です。

■四季祭
広島市中区幟町12-10
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地上300メートルの景色とは

2014年07月18日 | slow life

ハルカス300へ登る。
あべのハルカスは地上300メートル。
日本一とある。エレベータを乗り継ぎ
60階の天井回廊へ。全方位が見渡せる。
まさに見晴るかすだ。さえぎるものはなにも無い。
北方向はタワーと呼ばれるビルが林立。
南と西は住宅地域が続く。高いビルは少ない。
金剛山、葛城山、二上山、高安山、生駒山
そして六甲山まで見渡せる。眼下には天王寺公園。
通天閣は上から見ると見つけにくいかな。
この景色を小一時間眺めて、大人1500円は
高いか?安いか?100万人目がつい先日誕生したから
私はおそらく99万何千何百何十何人目だったはず。
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地上28階のビアホール

2014年07月17日 | slow gourmet

“ディナーは夜景の見えるビアガーデン!”

四ツ橋本町の近くオリックスビル
地上28階のビアホールへ行く。
暑気払いを兼ねた懇親会である。
近くでありながらこんな穴場があるとは
つゆ知らなかった。前日まで予約すれば
3200円でビールなどが飲み放題で
料理もビュッフェ形式で食べ放題だ。

この会、年配が多いから食べ放題はそんなに
魅力ではないが、なんといっても夜景がいい。
そして解放感あるゆったりとした空間。
ビアホールやビアガーデンにある
喧噪といったものがない。
うるさいところはどうも苦手である。
ここなら静かにゆったりと、眼前に広がる
浪速の夜景を見ながらプレミアムモルツや
角のハイボール、まっこりなんてのを楽しめる。
お酒はサントリー製品が中心かな?

何よりゆっくり会話が楽しめる。
カップルで来てもいいかもしれない。
難点は、ある店員の接辞が、無愛想で
やや上から目線の物言いなこと。これはいだだけない。
まあロケーションに免じて許容範囲としよう。

■Cross Terrace クロステラス
大阪市西区西本町1-4-1 オリックス本町ビル28F

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中之島のパノラマ

2014年07月15日 | slow life

朝日新聞ビルの12階からの眺め。
ビルの合間を阪神高速が走るおなじみの
大阪はキタの景色である。
なにわ鳥瞰シリーズです。
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神戸・懐かしの北野坂

2014年07月11日 | slow life

とあるワインの会。
久しぶりに神戸・北野坂を登る。
学生だった70年代、私は当時、北野にあった
神戸のサーファーたちが集うパブで
給仕のアルバイトをしていた。
午前1時頃店閉めてから、私たちは
居残るお客やスタッフたちとパイレーツや
キーウェストクラブに時々行ったものだ。
北野は私の青春の街であった。

その北野坂も、朝ドラ風見鶏以来すっかり変貌した。
今も当時の面影を残すのは、もうソネ位だろうか。
ダニーボーイもサテンドールもなくなった。
建物でいえばあの三星堂のレトロな本社も
角のアパレルのキャラバンも。
みんな思い出の中だ。北野坂はあの頃みんな
ヒルトン通りと呼んでいた。坂のどんつきに
その名を冠した○○ホテルがあったからだ。

そのどんつきの手前に件の北野ガーデンがある。
今回の会場だ。最初北野ガーデンと言われて
ピンとこなかったが、地図をみてなんだあそこかと納得。
木々の緑に囲まれた別邸みたいなところ。当時は確か
神戸の子供服メーカーが所有していたと思う。
かつては神戸の汽船会社が所有する別邸で
外国人客を接待するのに使われたと
お隣の人が教えてくれた。

ワインを堪能してから、庭に出てみた。
初夏の庭はライトアップされ夜風が気持ちいい。
みんな思い思いに今日のワインの余韻を
この庭にほどいているようだった。
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夏の彩り 野蒜と蜻蛉

2014年07月06日 | slow culture

姫路城大手門近くの濠に
野蒜(ノビル)が長い茎を出していた。
その先に蜻蛉(トンボ)が止まっている。
野蒜と蜻蛉の組み合わせが
なんとも絶妙でしばし見とれていた。

その光景を句に詠みたいなと思って
じっと見つめていたのだが
蜻蛉が私の気配を察したのか
逃げて行ってしまった。後には
野蒜の長い茎が薫風に揺れていた。

ちなみに、私、野蒜は大好物。
ただし野蒜は三月の季題である。

近づけば逃げて蜻蛉の残す風
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