陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

南禅寺界隈 別荘庭園へ

2024年02月28日 | slow culture

南禅寺界隈の名勝のひとつである別荘庭園へ。

非公開の庭園ですが、友人のつてで見学することができました。ブログ、SNSでの公開はNGなのでどことは申し上げられません。表門だけは誰でも撮影できるのですが、内部は撮影許可の部分はOKなのですが公開はできないのです。

著名な世界の有名人やセレブたちもお忍びで見学に訪れるそうです。

パンフレットには以下のように紹介されています。“東山を借景とし、琵琶湖疎水より導かれる豊富な水を用いて、流れ・滝・池など多様な水景を演出し、茶室とともに露地を備え、円遊のための芝生広場も設けている”

近代庭園の名匠と言われた「植治」こと小川治兵衛の造園スタイルを確立した庭園だそうです。国の名勝に指定されています。

3月には一般公開も発表されるようです。眼福の一と日でございました。

古玻璃に歪む泉水梅の春

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自家用車の定期点検へ

2024年02月26日 | slow life

車の定期点検にカーディーラーへ。半年に1回の点検だ。

別に任意なのだがやはり安全のためには仕方ない。普段ほったらかしなのだから。そして何より今の車は細部まで電子化されているので町の小さな整備工場では無理のようだ。これはもう自動車メーカーに囲い込みされているのである。もう町の修理・整備工場で、おっちゃんに「ちょっと頼むわ」なんてことは遠い時代になってしまった。

予約したカーディーラーに行くと、厚いおもてなしが待っている。抹茶ティーを頼む。整備が終わるまで待つのも退屈なので、しばし買い物がてら三宮まで歩く。

愛車なんてことばがあるが、私は電車派なので車にはあまり思い入れはない。だから愛車という感覚はないが、それでも乗ってる以上は綺麗に使いたいとは思う。しかし遠出もあまりしないので走行距離は全然である。使っている時間や距離など勘案すると車は非常にコスパが悪い。まあ金喰虫である。

一年の内で車があって助かったなあなんて思った記憶はほとんどない。だから車はもう手放してもいいかなと思うのだが、家と同じでじゃあ賃貸でもいいかとはならないのが不思議だ。それが車の魅力かもしれない。まあ免許返上するときがその時なのかなと漠然とは思う。

私の若い頃は若者には車が必携だった。皆給料から高い金利の月賦を組んでかっこいい車を買ったものだ。車がないとデートも覚束なかったのである。それにその当時は117クーペやフェアレディZなど個性的は車も多かった。今はみんな同じ顔だ。だからぱっとみても車種をあてられない。あの当時、経済も右肩上がりだった。バブルが弾けるまでは…。

さて定期点検は特に問題なし。消耗品だけ替えてもらった。これで安心である。安全にコストは惜しめない。

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地上の天使 いぬふぐり

2024年02月25日 | nonoka

公園で“いぬふぐり”を探しながら歩いていたら、居ました!日当たりの良い下草のところにひと叢群生しておりました。なんか出会えた感じです。

「こんなに可愛いのに、どうしてこんな名前なんですか?」と尋ねられました。ちょっと答えるのに逡巡して、「ネットで調べてみて下さい。」と思わず言ってしまいました笑

いぬふぐりたちは日当たりの良い野を好むようです。それはそうでしょう。青いお空に自分たちの色を見せたいのです。そんなメルヘンの世界にしばし歩を留める仲間たちでございました。

プルシアンブルーの天使いぬふぐり

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甘いもの選 きんつば

2024年02月23日 | slow gourmet

夕食の食材をデパ地下で買って、ふときんつばが食べたいなと思う。できんつばを四つ買いました。

「きんつば」は色々老舗のものがあるけれど、やはり神戸っ子は「本高砂屋」のきんつばですね。これは「元祖四角 高砂きんつば」と称するそうです。100年以上手焼きしている定番です。

バームクーヘンと言えばユーハイム、ゴーフルと言えば風月堂、そしてきんつばと言えば本高砂屋。神戸は本当にお菓子には恵まれています。バームクーヘンも昨今、いろんな店が有名になってますが、やはり本家本元を大事にしないとと神戸っ子の私はそう思っています。勿論このきんつばも。いろんなバリエーションがあるみたいだけれど、やはり定番のきんつばが一番ですね。

万古焼の急須にとっておきの茶葉を淹れていただきました。やはり甘いものはほっとしますね。

◇本高砂屋 神戸市東灘区向洋町西5-1

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二月の読書 一人称単数

2024年02月22日 | slow culture

二月は一年の中で最も好きな月だ。しかしその二月はあっという間に過ぎてしまう。それゆえ余計に惹かれるのである。二月は寒空を一月から借り、そして淡い空をときどき三月から借りてくると言う。借りを作る月なのである。そういうところもいい。

さて、そんな二月に村上春樹さんを読む。“春樹さん”とおこがましくも馴れなれしくもさん付けで呼ぶのは、私の最も好きな小説のベストスリーのひとつを書いた作家であるからであり、そしてもう一つ、母校の先輩ということもある。まあ、これは自慢だな。春樹さんとゆかりがあったということが自慢なのだ。実は私は自分の高校が高校時代嫌いだったのである。(ただしロケーションは好きだった。)今は全然そう思わないが、まあ若気の至りと言うやつかもしれない。

短編集である。タイトルの「一人称単数」はその短編の巻末の小説で、この短編だけは書きおろしである。その他はみな「文學界」に2018~2020年に掲載されたものの再録となっている。

1.石のまくらに 2.クリーム 3.チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ 4.ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles 5.「ヤクルト・スワローズ詩集」 6.謝肉祭 (Carnaval) 7.品川猿の告白 8.一人称単数

「ウィズ・ザ・ビートルズ」の中におそらく母校を記したと思われる一節があった。付箋を挟んだ。

“僕がその少女を目にしたのはそのときだけだった。そのあと高校を卒業するまで何年かのあいだ、彼女の姿を見かけることは二度となかった。それは考えてみれば不自然な話だ。僕の通っていたのは、神戸の山の上にあるかなり規模の大きな公立の高校で、一学年に六百五十人ほどの生徒がいた。…”

一学年、六百五十人もいたとは!いわゆる団塊の世代の頃だ。私のときは確か四百五十人だったがそれでも当時定員割れしてたと思う。ただ定員割れしていたからと言って、志願者全員が入れるという訳ではなかったが。少子化の今ならもっと少ないだろう。

「ウィズ・ザ・ビートルズ」の中に、教師が自死するというくだりが。ここにも付箋。

“僕とガールフレンドが、パーシー・フェイス楽団のロマンティックで流麗な音楽を背景に、夏の午後ソファの上で不器用に抱き合っていた最中にも、その社会科教師が致死的な思想の袋小路に向けて、言い換えれば沈黙する堅いロープの結び目に向けて、一歩一歩、歩を進めていたのかと思うと、なんだか不思議な気がする。…”

この付き合っていた少女は後年自殺していることが判明する。少女の死は春樹小説における重要なモチーフのようだ。

短編集の中で私が最も春樹小説らしいと思ったのは「謝肉祭」であった。ここにも付箋がある。

“二十歳の秋の終わりに僕は、一度だけその容姿の優れない女の子とデートし、二人で夕暮れの公園を散歩した。コーヒーを飲みながら、アート・ペッパーのアルトサックスの音が時折どんな風に素敵に軋むかについて、彼女にくわしく説明した。それはたまたま楽音の乱れではなく、彼にとっての心的状況の表現なのだと。そしてそのあと、彼女が別れ際にくれた電話番号のメモを、僕はどこかに永遠になくしてしまったのだ。言うまでもなく、永遠はとても長い時間だ。

それらは僕の些細な人生の中で起こった、一対のささやかな出来事に過ぎない。今となってみれば、ちょっとした寄り道のようなエピソードだ。略 しかしそれらの記憶はあるとき、おそらくは遠く長い通路を抜けて、僕のもとを訪れる。そして僕の心を不思議なほどの強さで揺さぶることになる。森の木の葉を巻き上げ、薄の野原を一様にひれ伏せさせ、家々の扉を激しく叩いてまわる。秋の終わりの夜の風のように。”

女の子のくれた電話メモをなくす、なんて今のLINEの時代には滑稽千万な話である。けれどどこかノスタルジックだ。確か織田作の「木の都」の最後の下りもこんな表現があったような気がする。

◇一人称単数 村上春樹 2023年2月初版 文春文庫

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わたしの酒呑録 スパークリングロゼ

2024年02月20日 | eau de vie

大阪で所用を済ませて久しぶりに阪神百貨店のワインコーナーへ。ここには沢山のワインがあります。あまりにも多すぎるワインと人混みに圧倒されるので、長居は苦手な所でもあります。探すだけで眩暈がしそうになります笑。

しかし今回はロゼのスパークリングワインを買うという明確な目的があったこともあり、素早く済ませるためにコーナーの店員さんにリクエストを伝えて選んでもらうことに。そして予算と通でなくても飲めるものというリクエストに叶う一本を選んでもらいました。

今回選んでもらったのはフランスのA.O.Cである「ソミュール ブリュット」。飲みやすいスパークリングワインでした。この日は我が家にとって大事な記念日だったのですが、それをささやかながら飾ってくれたスパークリング・ロゼでありました。赤でもなく白でもないこのロゼカラーが、記念日にふさわしいかなと思って毎年ロゼのスパークリングにしています。ごちそうさまでした。

早春の記念日を祝ぐロゼの泡

◇デルマーレ ソミュール ブリュット ロゼ

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地球俳句を考える

2024年02月17日 | slow haiku

虚子記念文学館にて国際俳句シンポジウムが開催されました。

俳句人口はもう日本より海外の方が多くなっているとの報告がありました。伝統俳句界だけでないパネラーでのシンポジウムには色んな気づきがありました。

地球俳句の時代。その核心となるのはやはり「存問」。俳句とはいのちの存問であると。「存問」こそがグローバル(グローカルという概念も)なコンセプトなのだと痛感しました。

こういうシンポを開催して、体系的に俳句を俯瞰することは大事なことだと気づかせてくれました。いい機会となりました。

そしてこういうシンポジウムに接する機会を得たのも、今は亡き師が我々に与えてくれた遺産のひとつなのだと痛感しました。

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東灘区役所の紅梅

2024年02月16日 | nonoka

厳密に言うと本日の午前0時前後、風が吹き荒れました。

すわっ!春一番かと皆さんお思いになったことと存じます。でも、今朝のニュースを見ても、関東、北陸、四国では春一番が吹いたという気象庁の発表はニュースでありましたが、近畿地方はありませんでした。あれ!あれは春一番ではなかったのかな?

ニュースにならなかったと言うことは春一番の基準を満たしていなかったのかな?まあそれは置いておくとして、関東地方では二週間も早い春一番だったようです。

この数日穏やかな天気だったので、奈良からの帰り魚崎駅で降りて住吉川を歩きました。猫柳があるかなと注意しながら川辺の散策道を歩いたのですが猫柳は見当たりませんでした。でも堰音に早春の水音を感じました。

住吉川から国道二号線へ出ました。消防局を通過して東灘区役所前に来ると、ここに一本ある紅梅が満開でした。今年は梅も早いようです。やはりこれも地球温暖化の影響かもしれませんね。

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幸せ昼ごはん 蒸しちらし

2024年02月14日 | slow gourmet

暖かい日であった。昼前には室内の温度計は21℃を超えていた。窓から見える湾岸沿いの空は霞がかかっている。六甲アイランドの摩天楼はさながら薄い影絵である。今日の空はまるで三月から借りて来たみたいである。否、4月から借りて来ているのかもしれない。そう思えるほどの日和であった。

ちょっと駅前までランチに外出。かねてより気になっていた店へ行ってみよう。お目当てのこのお店、外観は和風の白木の設え。しかし中は全く見えない。ここがお寿司屋さんと聞けば、誰だって絶対に尻込みをするだろうと思うほどの店構え。まるで一見客お断りっていう感じだ。

しかし、今はネットを探れば情報が簡単に手に入る時代である。どうやら外観のイメージとは違うらしい。ひと昔前であれば、連れて行って貰うか、この店を知っている人に巡り合わなければ決して訪れることはない店である。

表に掲出された品書きを確認して白木の重い扉を開ける。カウンターにちょっと恰幅のいい板前がいる。この人が大将なのか?白木のカウンダーに坐り、品書きを再度確認する。握りの定食とちらしの定食がある。握りは貫数によって値段が分かれていた。蒸しちらし定食を所望。

先に先付の小鉢が出された。これには手を付けず蒸しちらしを待つ。それが来てから、写真の許可を伺うと「これを待ってたんですね。」この一言ですこし和む。

ランチは小鉢と蒸しちらし、赤だしだけではなかった。後付けで揚げたての天ぷらがついてきた。そして手延べうどんも。まるでコースのような寿しランチだ。

「開店して入りにくい店だなと思っていたら、しばらくして閉店していたので、やっぱりなと思っていました。」と言ったら、「あれは三ノ宮にも店を開くのでしばらくそちらへ手伝いに行ってました。」と。この店の入りにくい仕様は社長の志向なのだそうだ。なかなかの社長さんだ。開店寿司全盛の時代、敢えて時代に逆らう。かどうか解らないが、そのコンセプトもいいではないか。今度は夜にでもお邪魔してみよう。夜もお手軽なコースがあるようだ。使い勝手のいいお寿司屋さんだ。

六甲道は六甲山の麓に神戸大学や有名女子大を抱えた学生の街であり、また海側にはかつて神戸製鋼の溶鉱炉があった。よって夜勤の人が行き交う工員の街でもある。そういう庶民の街である六甲道にはこういう店がないといけん。だからちょっと嬉しい。ごちそうさまでした。

◇寿司 ぼたん 神戸市灘区森後町2-1-9

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タイガース アレンパへ始動

2024年02月13日 | slow value

阪神タイガースの沖縄・宜野座キャンプのニュースが飛び込んできました。紅白戦で佐藤輝明選手が、今季実戦1号の先頭打者本塁打を放ち、4打数4安打1本塁打だったのとのこと。アレンパに向けて主力選手の一人が順調な滑り出しをしたようです。まあ、これだけでは解らんけど…笑

我が家は両家の祖父時代からまあ熱心なタイガースファンです。シーズンに入り野球中継が始まると必ずタイガース戦のナイター中継をかけているほどです。特に母子が熱心で、子の方は休みの日には鳴尾の二軍の試合を観に行くほどです。家にはメガホンはじめ応援グッズが沢山あります。勿論優勝記念グッズも沢山あります。

私もタイガースファンですが彼らほど熱烈なファンという訳ではありません。ナイター中継のときは、勿論テレビ観戦で勝てば嬉しく、負ければ「あれはあかんわ」などと論評したりして、それもまた楽しい。しかしたまには他の番組も観たいと思うのですが、ナイターがある時はほぼ私にチャンネル権はありません笑。

しかしプロ野球の選手も育成にはある程度の眼で見守ることが大事だなと気づかされます。昨シーズン、四番を全うした大山選手などがよい例です。俳句も然り。いつブレイクするか解りません。長い目で見守ること。それはその人の可能性を信じることにほかなりません。

さて、今シーズンの開幕ももう来月末。阪神タイガースの開幕は甲子園は選抜の高校野球で使えず、京セラドームもオリックスで使えないのでビジター球場での開幕戦となります。開幕戦は3/29(金)、東京ドームでの巨人戦。阿部新監督率いる巨人戦が開幕戦とはこれ以上ない舞台と言えます。ここは3タテでスタートダッシュを決めて欲しいですね。ここ数年、監督未経験の新監督チームは苦戦している傾向があるのでチャンスは十分。ギャフンと言わせて欲しいですね。

今年こそ佐藤選手はブレイクして欲しいです。その他の選手もまだ若くて有望な選手も多いので楽しみ。アレンパへ期待です。夢中になれることがあるというのは幸せなことですね。

始動する近本選手日脚伸ぶ

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