陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

晦日の京都へ

2019年12月31日 | slow life

つごもりのこの日。
買いたいものもありふらっと京都へ。
京都駅に着いてから四条烏丸まで歩く。

せっかくだから錦市場を歩いてみよう。
と思って富小路から市場へ入ったが…。
これがもうえげつないほど無茶苦茶な人波。
一歩さえ遅々と進まない。まるで牛歩だ。
それにほとんど外人さんである。これでは
地元の人は全く買い物できんのではないか?

市場を抜けるのに相当かかると思い
途中で北の蛸薬師までに迂回して
寺町商店街まで向かった。あのままいたら
かなりの時間を要してしまっただろう。
目的の鳩居堂で買い物を済ませてから
久しぶりに三条通りを東へ進み先斗町を歩く。
懐かしいなあ。

しかしやはりここも外人さんだらけであった。
京都は今、外国の観光客対策が喫緊の課題と
報道でよく見かけたが、正に実感だ。

先斗町には学生時代から京都支社勤務時代まで
ずいぶんとお世話になった店が何軒がある。
もう無くなってしまった店もあれば、今も
看板を出している店もあった。追憶の歩だ。

先斗町から四条通りを渡り村上重本店へ。
ここで例年のごとく千枚漬と酢茎を買う。
やはり私はここの千枚漬が一番の好み。
大晦日はこの千枚漬とそして熱燗で
紅白でも見ることにいたしましょう。
そして〆は年越し蕎麦の鴨なんば。

さていよいよ令和二年が明ける。
またひとつ歳を取ってしまうが
こればかりは仕方ない。
来年はきっといいことありますように。

去年今年貫く棒の如きもの  虚子
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魚の棚市場で脳を鍛える

2019年12月30日 | slow haiku

明石の春を詠む俳句大会があった頃
句材を探して魚の棚を何度も往来していた。
そう、鮊子(いかなご)の頃だ。

市場を端から端まで歩く間に十句創る。
なんて自分で課して歩いたものだ。
十句できないと止まってじっと
鮊子の量り売りを見ていたり
動き回る飯蛸を眺めていたり。

もう明石の春を詠む俳句大会は
予算が取れなくなって中止となって
しまったが、懐かしい思い出である。

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うまいもの選 棒鱈

2019年12月29日 | slow gourmet

明石の魚の棚(うぉんたな)年の市に出掛ける。
ここは何といっても明石鯛。
みんなそれを第一の目当てに出掛けて来る。

この日の私のお目当ては鯛ではなく鱈。
そう棒だらである。水に戻して炊く。
それを逆算して今日買い出しに。

棒だらを売っているのは、市場を西から東へ
見た所、乾物屋の一軒だけであった。
半身の一番大きなものを、お兄ちゃんに
鋸で三つに切ってもらう。

棒だらは手間がかかるが、面倒なので一度
出来合いのものを買ったが辛くて口に合わず。
やはり家で炊いた味付けでないとと
以来毎年買い出しに行ってている。
今どき、こんなもの買う人はほとんど
いないだろうと思うが、年に一度のこと。
毎年楽しみにしているのである。

■明石魚の棚・林義治商店
明石市本町1丁目2-14


だから

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2019俳句雑感

2019年12月28日 | slow haiku

今年の俳句はどうだったろうか?
何か常に走り続けている感じだった。
だからあまり振り返ることはない。

それでも少し振り返ろう。雑感だが。
十年一日のごとくな俳句創作は
あまり自分の性に合わないので
いつも何かを探してきたような。
しかし新しい挑戦は最初は概ね失敗する
それでも諦めず何度も挑戦するうちに
できるようになってくる。そういう時が
カタルシスを感じひとときだ。

そう考えると
俳句もスポーツと同じような気がする。
漫然と練習するのではなく、どこまでの
レベルを想定してトレーニングを積むか?
そのためには自分よりうまい人と練習する。
また吟行や大会などロードに出て行って
そこで自分のレベルを確かめる。
レベルアップしていくにはコーチも必要だろう。

またリフレッシュも必要だ。
アウトプットばかりでは燃え尽きる。
旅や読書、映画やアートに触れたり
俳句以外のものに興味を持ちつづける。
そしてそれにインスパイアされる。

それから歴史に学ぶことも大切だ。

そう考えれば優れた俳人というものは
トップアスリートと同じかもしれないと思う。
トップアスリートはその果実を得るために
その他の多くのことは犠牲にしていると言う。
遊びも恋愛も封印してというように。
う~ん。これはちょっと難しいかな?
まあそれは置いといてとにかく練習あるのみ。
そして好きこそものの上手なれだ。
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年の瀬

2019年12月27日 | slow life

今年の年の瀬は例年に比べるととても温かい。
スキー場は雪不足に泣いていると言う。
こう寒くないと何か年の瀬という感じがしない。

今年は年の市はどこにしようかまだ思案中。
明石の魚の棚にしようか、それともちょっと
足を延ばして京都の錦市場にしようか?
鳩居堂にも行きたいので京都に傾いている。
そういえば寺町商店街にあるキムラの
すき焼きも長いこと食べてないな。

なんて思案しながらの年の瀬である。

年の瀬といへど慌てることもなく
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降誕祭

2019年12月25日 | slow life

キリスト誕生の祝日、降誕祭。
クリスマスと言えばサンタクロース。
今の世、サンタを信じている子供たちは
いったいどのくらいいるのだろう。

小さい頃は朝目が覚めたら
枕元にプレゼントが置いてあった。
幼稚園はプロテスタント系だったので
教会にもよく行っていた。
カードを貰うのが楽しみだった。

三つ子の魂、百までというが
その幼少の体験が記憶の底にあるからか
教会に行くと何か懐かしく落ち着く。

さて、私にもサンタさんから何か
素敵なプレゼントが来ないかな?
神のご加護を。メリークリスマス!

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聖夜の夕暮れ

2019年12月24日 | cocoro

夕暮れの町で僕は見る
自分の場所からはみ出てしまった
多くのひとびとを

夕暮れのビヤホールで彼はひとり
一杯のジョッキをまえに斜めに坐る

彼の目が
この世の誰とも交らないところに
彼は自分の場所をえらぶ
そうやってたかだか三十分か一時間

夕暮れのパチンコ屋で彼はひとり
流行歌と騒音のなかで半身になって立つ

彼の目が
鉄のタマだけ見ておればよい
ひとつの場所を彼はえらぶ
そうやってたかだか三十分か一時間

人生の夕暮れがその日の夕暮れと
かさなるほんのひととき

自分の場所からはみ出てしまった
ひとびとがそこでようやく
彼の場所を見つけだす

            黒田三郎
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街角のクリスマス その二

2019年12月23日 | slow life

会社が入っているビルのエントランスに
今年もクリスマスツリーが登場。
このオーナメントの飾りつけは
なかなかセンスがあると思います。
いよいよ明日はクリスマスイブ。
イルミネーションでライトアップされた
御堂筋にも雪が降ればいいのにね。

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銀杏散る

2019年12月20日 | nonoka

御堂筋の銀杏並木もほぼ散り仕舞。
銀杏が散ることを黄落という。
散った銀杏はアスファルトに吹き寄せられ
御堂筋の車道では南へ走る車が、黄落を
巻き上げてゆく。散った銀杏は彷徨う。
ビルの中まで入り込み時にはエレベータにまで
乗って来る。それぞれのビルでは清掃の人が
毎朝銀杏落葉を掃いている。ところが
閉鎖されたビルの前には散った銀杏が
降り積ったままである。

大阪本町の北御堂の掲示板が今、人気である。
曰く、人生には三つの坂がある。
上り坂、下り坂、そして真逆(まさか)。
これが結構会社や忘年会で話題になった。
確かに納得。
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幸せ昼ごはん 駅そば

2019年12月19日 | slow gourmet

あっという間に師走も後半に突入。
正しく師走の名の通り過ぎてゆく。
今が年始の原稿送稿のピーク。
慌ただしい毎日。こういう時は焦りは禁物。
間違いのないように仕事をこなしてゆかねば。

飾磨へ行く。山陽電車の飾磨駅。
ここで網干線に乗り換えるのだが
昼ごはんはホーム東端にある駅そばへ。
おばちゃんがふたりで仕切っておられる。
ここは入口が二つあって、駅の中からだけでなく
駅の外からも外来の人が出入りできる。
姫路の駅そばといえばJR姫路駅が有名だが
ここの駅そばは、都心と違って
ちょっと鄙びた感じがまたいいのである。
ローカル線ならではの孤独のグルメ。
どことなくペーソスがあって好きである。
ごちそうさまでした。

■山陽そば 飾磨店
姫路市飾磨区清水43
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