陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

虹になったひと

2019年07月28日 | slow haiku

7月27日(土)台風6号が東海地方を通過。
岐阜県付近で温帯低気圧となった。

岐阜県と云えば後輩がその辺りで、今
夏行を行っているはず。
吟行は予定通りできているのだろうか?
俳人にとっては、あいにくの天気という
言葉はない。雨も台風もまた花鳥諷詠だ。
とは言えど、旅行でもあるのだから・・・
というのも本音。健闘を祈る。

七月の季題、虹。
虹が立つとみんな足を止めて見上げる。
老若男女すべての人がそう。
たまゆらの空のファンタジー、それが虹。

虹といえば、俳人の世界では森田愛子。
夭折の俳人だ。福井県三国の人。
虚子がこよなく目をかけた女流俳人である。
実は森田愛子は私の憧憬の俳人である。
私の句会で同じ名の俳人がいて、初めて
その娘の名を見たとき、「おおっ!
何という奇遇!」と思ってしまったほど。
年も同じ二十代後半であったから、余計に
面影を重ねてしまった。勿論その彼女は
期待の俳人であるが薄幸ではない。

豪商と芸妓の間に生まれた生い立ち。
美人聡明で名前の通りの愛らしさ。
そして肺を病み、二十九歳の短い生涯。
すべてがドラマチック。そしてペシミスティック。
不謹慎だが、私の理想の作家像なのである。
だから永遠にあこがれの存在なのだ。

虹消えてすでに無けれどある如く 愛子
美しき布団に病みて死ぬ気なく  愛子
虹消えて忽ち君の無き如し    虚子

逢ひにゆきたし九頭竜の虹の下

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土用の丑 鰻の日

2019年07月27日 | slow life

七月二十七日、今日は土用の丑。
鰻が高級食材になって久しい。

以前、よく行くスーパーでは、ときどき
四万十の鰻を売りに来る業者がいた。
安かった。国産で四万十の鰻なんて
こんなところまで出回らないだろうと
思っていたし、なんでこんなに安い値段で
売ることができるのだろうと不思議に
思っていたら(それでもそこそこの値段は
付いていたが)いつの間にかその業者は
消えた。当時はこうやって全国を行脚して
荒稼ぎするそんな業者が多かったのだろう。
さすがに今は大手系列のスーパーなら
そんなことは許されない。それでも
鰻の世界はまだまだ偽装が絶えない。
それほど人気があるという証左である。

京都四条先斗町いづもやの鰻
阪神大石、山信の鰻、竹葉亭の鰻
そして北浜は柴藤、阿み彦の鰻
吟行で行った浜松の浜名湖うなぎの丸浜
三方五湖の鰻、豊川稲荷の鰻

鰻はどこで食べても美味しかったなあ。
もうおいそれと、お気軽には
食べられなくなってしまった。

鰻の日昭和は遠くなりにけり
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線路はつづく

2019年07月26日 | slow life

わたしは鉄道派である。
どこに出かけるにしろ鉄道が好きだ。
車はあまり好きではない。
学生時代は彼女とのデートがあるから
車をよく乗っていたが、基本鉄道派だ。

山陽電車の線路。駅を降りたら何故か
撮りたくなってしまう。そんな大らかさが
山陽電車にはある。特に須磨からの景が
車内もどこかのんびりして、私の
お気に入りの山陽電車である。
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天神祭の日

2019年07月25日 | slow life

七月二十五日は天神祭。
この日はいつも蒸し暑い日となるが
今日も正にそんな蒸し暑さ。

今頃浪花は盛り上がっているのだろね。
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山梔子の花 白と錆

2019年07月24日 | nonoka

山梔子(くちなし)の花が
最後の盛りのように咲いていた。
もうほとんどが錆色になっていたが
ちょうど八重の山梔子が白と錆色の
コントラストを描くように並んで
咲いていた。錆びていても甘い香は
匂っていた。


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季題 梅雨茸

2019年07月23日 | slow haiku

梅雨時期には茸(きのこ)が其処此処に。
街中の公園の木々の根元なんか見ると
結構生えてます。如何にも食べられそうな感じ。
歳時記にはもちろん食用にはならないとある。
ほとんど毒茸なのかな?

梅雨茸の食べられさうな色をして
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季題 半夏生

2019年07月22日 | slow haiku

半夏生(はんげしょう)は七月の季題。
半夏生とは夏至から十一日目。
七十二候の一つで、この日から五日間を
半夏生と呼ぶ。田植の終った農家では
この日の天候で稲作の豊凶を占うという。
西日本では滋養強壮に蛸を食べる風習も。

そんな謂れの名の付いた草が半夏生。
形代草ともいう。
しかしどうして葉が白くなるのだろう。
何のために?不思議だなあ。

半夏生はどくだみと同じ科で
やはり少し臭気があるとか。

花よりも葉が目立ちをり半夏生
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天上の彩 蓮の花

2019年07月21日 | nonoka

久しぶりに吟行に参加。
神戸郊外のしあわせの村へ。
梅雨雲の重たそうな空であったが
晴れ間も見えて、もう梅雨明けも近い。
そんな感じの日和であった。

この日詠んだ季題は以下の通り。
蓮の花、山梔子の花、鬼百合、青葡萄、
半夏生、木槿、梅雨茸、あめんぼう
糸蜻蛉、目高。
詠まなかったけれど目に留まった季題
夏萩、女郎花、撫子、桔梗、溝萩
百日紅、梨の実、蟬、青芝。

これほどたくさんの句材がありました。
特に蓮の花が極楽の花らしく、美しくて
しばしにそこに佇み見入っていた。

句帖に記した句を数えると二十九句。
そのうちのほとんどは駄句であるが
まあ数はあったほうがいいとは思うものの
そこから五句を選ばなくてはいけない。
しかし自選に満足したことはほとんどない。

俳句はそれほど迷うもの。そして
思うようにならないもの。今日は
迷わず出すと決めた句はほとんど評価されず。
又、自分では出来たと思った句は互選NO評価。
これは駄目なのかと思ったら先生の特選に。
俳句はなかなか難しいものである。しかし
だから俳句は楽しいのかもしれない。
プロセスも又俳句の楽しさである。

天上の色を貰つて花はちす
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親父バンド のライブへ

2019年07月20日 | slow life

会社の後輩が六甲のライブハウスに
出演するというので聴きにゆく。
全員還暦越えの親父バンドである。
大学の音楽同好会の仲間たちという。
S・ワンダーにD・ブラザーズなど
みんな楽しそうに演奏していた。

サラリーマン人生、還暦を過ぎれば
みんな第一線を退いている。仕事以外に
何か仲間と共に打ち込めるものがあれば
人生はまた楽しいものである。

阪急六甲・神戸ALWAYSにて
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鴨の独り言

2019年07月19日 | cocoro

わたし、鴨です。
鴨は鴨でも通し鴨と言われています。
渡りをせず一年中居るからそう呼ばれます。

渡りをしないので楽なのですが
なんか、ときどき憂鬱になります。
こんな生活でいいのかななんて…。

やはり渡り鳥は渡り鳥らしく
渡りとしないと張りがなくなってしまうのかな?

人間もやはりそんなことってありますか?

鴨さんへ

さあ、どうでしょう?
仕事をしている身では、こんなしんどいこと
早く引退して楽になりたいと思います。
仕事を辞めた人は、仕事はした方がいいよ
と言います。仕事というよりは、何か
打ち込めるものということなんだと思います。

鴨さんも、通し鴨ならではの何か
ここで打ち込めるもの見つけたらどうでしょう?

「・・・」
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