陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

夏の彩り 半夏生

2014年06月29日 | slow culture

小流れを覗くように半夏生の群生。
ハンゲショウの名の通り、葉が半白。
この草も日陰を好むようだ。

半夏生と言えば、七十二候のひとつで
二十四節気夏至の末候にあたる。
夏至から数えて11日目頃。
7月2日頃を言うとあった。
ちなみに今年はずばり7月2日である。
この花の名前の由来は
この半夏生の頃に咲くからだとか
「半化粧」からきているという説も。

以前、私が赴任していた広島では、
半夏生の日にはスーパーに
瀬戸内の蛸が並んで売られていた。
この時期は雨が多いので、農作物が
タコの吸盤のようにしっかり根付くように
という願いと、夏に向けて
精力をつけるという意味で、
蛸を食べる習慣があるのだとか。

小流れの昏きを灯す半夏生
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夏の彩り 大賀蓮

2014年06月28日 | slow culture

姫路城下好古園に咲いていた大賀蓮(おおがはす)
大賀蓮は千葉の落合遺跡から発掘された
約2千年前の種から発芽し現代に蘇った蓮だ。
植物学者の大賀氏の名を取って命名されたので
大賀蓮とい言う。そういう目で見ると
なるほど、どことなく古代っぽい姿である。

大輪はいにしへの色大賀蓮
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夏の彩り 紫陽花

2014年06月27日 | slow culture

今年は男梅雨だろうか。
激しく降ったかと思うとからりと晴れる。
先日は関東では大きな雹が降った。
冠水するほどの出水も。

梅雨を待つかのように
そこかしこ紫陽花の大毬が。
先日の北斎の花鳥の絵で紫陽花があった。
描かれていた紫陽花は日本固有の紫陽花だ。
今の西洋帰りの紫陽花とは
花のつけ方が少し違うように見えた。

雨意きざす空を待つかに濃紫陽花
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神戸 北斎展

2014年06月26日 | slow culture

会期の最終日の日曜日、ぱらつく雨の中
神戸市立博物館のボストン美術館
浮世絵名品展と銘打った北斎展へ行く。

9時半の開館時間に行ったが、すでに並んでいた。
それでも待ち時間なしで入場できた。
北斎はやはり人気である。
牛歩のような列に辛抱強く並んで鑑賞した。

やはり楽しみは為一時代の風景版画「富嶽三十六景」
以下はお気に入り。

・神奈川沖浪裏
 いつみてもこの構図と迫力には関心
・凱風快晴
 凱風とは南風のこと。うろこ雲に富士。
・江戸日本橋
・五百らかん寺さゞゐどう
 さみどりが何とも美しい彩
・深川万年橋下 橋の曲線
・駿州江尻
 突風の妙、木の葉と風の軌跡がなんとも
・東海道品川御殿山ノ不二  品川の花見

帰りがけには長蛇の列。聞けば90分待ちとか。
朝一番に来てよかった。
北斎はこんなにも日本人に愛されている絵師なのだ。
北斎の自然を切り取った構図や筆致は、わが俳句の
花鳥諷詠、客観写生に通ずるものがありました。



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初夏の彩り 十薬

2014年06月23日 | slow culture

注意深く観察すると
街中の植え込みなどに、十薬が盛りである。
十薬とはどくだみのこと。まさに
はびこるという表現がぴったりの花。
葉をちぎってつぶすと、あの臭気が襲ってくる。
どうにも生臭いあの匂い。
良薬口に苦しというが、どうやら鼻にも良薬は臭い。

十薬の咲いて無住となりし寺
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新茶着く

2014年06月17日 | slow life

知人より新茶が届く。
さっそく封を切り香りを嗅いでみる。
新茶の香りだ。では淹れてみる。
新茶らしい色合いだなあ。
かすかな甘味が舌に残る。
ほのかな甘さだ。
科学調味料入りのお茶に慣れたら
なんとなく頼りなく感じる風味だが
自然の味というものはこのように
仄かなものなのである。

ふる里の消息添へて新茶着く
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駅の風景 加茂郷駅

2014年06月16日 | slow life

和歌山へ行った。朝9時に和歌山は
海南にある会社にアポイント。
神戸から海南に9時に行くには
早朝5時過ぎのJR神戸線普通に乗らねば。
冬場なら真っ暗闇の時間だ。
神戸線から大阪地下鉄なんばへ。
そこから南海に乗り継ぎ和歌山市駅まで。
またそこでJRに乗り換え海南に向かう。
8時20分に着いた。社長と1時間面会。
それから次の会社へ。
海南駅から加茂郷駅へ。途中に
“冷水浦”という駅が。れいすいうら?
同行の部下が“しみずうら”と教えてくれた。
なるほど!?加茂郷駅へ降りた。
生涯あと何回この駅に降りるかな?
もちろん自動改札なんてない。
なんか癒されるなあ。
切符を回収箱に入れる駅は…。
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初夏の彩り 薔薇園より Ⅳ

2014年06月14日 | slow culture

薔薇園はたくさんの品種の花の彩りも
すばらしいが、また辺りは薔薇の香に
満ち溢れているのかなと思うのだが
実際は香りに包まれるということはない。
私の鼻が効かないのだろうか?
顔を近づけてみるとようやく薫る程度だ。
それでも、何故か薔薇の香に包まれているような
錯覚を覚えてしまう。不思議な苑である。

何故かうも君の心を奪ふ薔薇
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うまいもの選 新玉ねぎ

2014年06月13日 | slow gourmet

成井さんからDMが来た。それを見て
また甘い玉ねぎが食べたくなった。
誘われるように新玉ねぎを注文する。
玉ねぎと言えば淡路島。淡路島を走っていれば
収穫した玉ねぎを吊るす玉ねぎ小屋が
あちこちで散見される。

買った新玉ねぎは“成井さんちの完熟玉ねぎ”
これは商標登録である。新玉ねぎは
水分が多くあまり日持ちしないので
今回は十個ばかりを。大きな玉ねぎだ。
さっそくオニオンスライスに。
これはあまり水で晒さない。
残りはコンソメベースで煮てみた。
うんうん、なるほど甘い。
配送や代引きの手数料を入れて、一個200円見当。
スーパーの玉ねぎに比べたら、決して安くはないけれど
たまにはこういう贅沢もいいかな。

■淡路島オニオンクラブ
 成井さんちの完熟たまねぎ
 兵庫県洲本市鮎屋594
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初夏の彩り 薔薇園より Ⅲ

2014年06月12日 | slow culture

黄色い薔薇はひときわ目立つ。
青い薔薇というのがあったが
やはり自然な交配でできたものが
私はいいように思うのだが。
自然界で青い薔薇が何故なかったのか
その理由の方が興味あるなあ。

一番花二番花と継ぐ薔薇の苑

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