永遠の0を観る。久しぶりに涙の鑑賞。
存分に泣くとカタルシスを味わう。
映画館を出たら、心が十分浄化されて
すっかり空っぽになっていた。
もはやここではあらすじは言うまい。
現代と過去をフィードバックさせながら
若者の視点に立ってあの戦争を
語り継ぐという設定は良かったと思う。
あの戦争も、あの震災も、私たちは
永遠に語り継いで行かねばならないのだ。
エンディングに流れる残照に輝く雲の峰を見て
私は、元海軍の句友K.Hさんの句を思い出していた。
特攻機を見送りて見し雲の峰
真青な空に真っ白な雲の峰。
まるで命を滾らせているような雲に
二度と帰らない友の特攻機が消えてゆく。
Kさんは機影が見えなくなるまで見送る。
機影が消えた後に残る雲の峰…。
雲の白さのなんと皮肉なことよ。
なんと悲しいことよ…。
■鑑賞記
永遠の0
2014年1月25日鑑賞
於:HAT神戸シネマ
監督:山崎貴
主演: 岡田准一