蕗の薹

蕗の薹（ふきのとう）です。
句座の机の上に飾られています。
美しいさみどり色をしています。
俳句では二月の季題。二月は
歳時記では季題の少ない月です。

さみどりを巻いてほどいて蕗の薹

わたしの酒呑録 KRUG

とある舘での懇親会。みんな和気藹々と談笑。
そろそろお開きの時間。皆三々五々舘を後にする。
しかしまだ数人が残る。
打ち上げと称してまた飲もうとなった。

そこにシャンパンが運ばれてきた。
館の在庫から何気に出してきたもの。が
これが何ととっておきのシャンパンだった。
残り福だなあ。僥倖だなあ。
KRUG　クリュッグ。ランスの超高級シャンパン！
初めて飲む味。なんと清冽、なんと優雅。
まるで水のように喉を滑り落ちてゆくではないか。
何本でも飲めそう…。
発砲ワインはあのきつい炭酸が苦手だったが
こんな上品なものもあるのだ。
感激の一夜であった。

■KRUG GRANDE CUVEE BRUT
クリュッグ グランド・キュヴェ・ブリュット

浅春の水仙花

今年は淡路島・黒岩の水仙郷の開花が
例年に比べて早かったようだ。
海峡から吹いてくる潮風に
震えつつ咲く水仙の群落。

風に遅れて薫り来るあの上品な香は
まさに春の訪れを告げる香だ。

海へなだれる斜面に、美しく、そして
逞しく咲く水仙なのに、どうして
香りはあのように仄かで上品なのだろう。
不思議だなあ。まさに妖精である。

海峡の風になだるる水仙花