陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

秋の彩り 秋の潮

2014年08月29日 | slow culture

秋の潮。まさに満ち来る潮。
歳時記を繰れば、潮の色も夏の明るさから
紺碧の深い色に変わってゆくとある。
春潮とともに干満の差が大きい潮。
秋9月の季題だ。

石狩に寄する秋潮濃く深く

(写真)石狩川河口にて
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わたしの酒呑録 雨後の月

2014年08月28日 | eau de vie

日本酒の一升瓶が並んでいます。
飲み屋のカウンターではありません。
わが家のキッチンに並ぶ日本酒です。
向かって左から、燗酒が旨い菊姫の淳
冷酒が旨い雨後の月、そしてすっきり辛口
香住鶴。出身はそれぞれ金沢、広島、兵庫。

雨後の月は広島の酒でも特に好きな銘柄。
広島に行った折にわざわざ買う。ついでに
川中醤油ときじ醤油も買い(わが家の銘柄)
そして酒の肴に音戸ちりめんの天日干と
湯来の子持ちこんにゃくも買った。

さて本題に戻り、この雨後の月ですが
どちらかというとワインに近い日本酒かな。
獺祭系のテイストです。

この雨後の月というネーミング
徳富蘆花の「自然と人生」の短編題から
命名されたとのことですが、その短編「雨後の月」
の内容は、その澄んだ酒のイメージとはずいぶんと
違うような筋だった記憶があり、少し驚いたのを
覚えています。ちなみにこの「自然と人生」
文語体で読みづらいのですが、日本の古き良き
自然の四季がとても美しい言葉で描かれていて
今でも俳句に行き詰ったら時々開きます。

■雨後の月 吟醸純米酒
相原酒造株式会社
呉市仁方本町1-25-15

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秋の彩り 枝豆

2014年08月27日 | slow culture

枝豆は俳句では秋9月の季題。
スーパーや百貨店に行けば
いろんな産地の枝豆を買っての食べ比べ。
以前は枝豆といえば岐阜産が売れ筋だったが
最近は東北からも入荷も多くなった。
今のお気に入りは鶴丘のだだちゃ豆。
枝豆は冷やして食すのが一般的だが
最近は小生も、関東式の温かい
茹でたての枝豆が気に入っている。

タイガース負けし枝豆食べ過ぎし
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真夏の夜の焼き鳥

2014年08月26日 | slow gourmet

焼き鳥が食べたいと云う。
それも美味しい焼き鳥が食べたいと云う。
煙がもうもうの屋台風の店でもなく
小奇麗すぎる焼き鳥屋でもなく。
何より国産の鶏を扱っている店。

思案の末に、ここはやはり
小生のお気に入りのグルメゾーン
天神橋筋商店街界隈へ行くことに。

お盆の期間だったからだろうか?
残念ながらの日比内地鶏の入荷はなし。
それでも新鮮な朝挽き地鶏とあるだけに
焼き鳥は美味。ねぎまに始まり
ぼんじり、こころ、皮、ヤゲンなんこつ
ひざなんこつにつくね。上肝は
何ともやわらか。ところで焼き鳥にはキャベツ。
だがこの店キャベツは有料。
酢キャベツ100円とあった。しかし
これがさわやかなレモン風味で
なかなか美味。口直しには何とも。

良心的な会計しかも店員の態度やよ良し。
店員の接客はシニアにとっては必須事項だ。
お連れ様も大層満足していただけたようである。

■鶏屋たちばな
大阪市北区天神橋3-11-5
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はまぼうの花

2014年08月25日 | slow culture

これはハマボウ(浜朴)という花です。
淡路島は由良の砂嘴のような島
成ヶ島に咲いていました。
この島は淡路橋立ともよばれます。
ハマボウはマングローブの仲間らしく
塩生植物で珍しい海浜植物だとか。
絶滅危惧種または所によっては
絶滅種に指定されています。
芙蓉の花や木槿にも似た花です。

はまぼうの島に咲き継ぐ日の盛り


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逝く夏2014 処暑

2014年08月23日 | slow life

八月二十三日 処暑。

今年の夏8月は日照時間が少なく
雨が異常なほど降った。
広島では土砂災害で多くの方が亡くなり
また行方不明になっている。あの地区は
よく知っているだけにとても心が痛む。

亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に
行方不明の方々の一刻も早い救出を願うばかりだ。
そしてなお避難生活を余儀なくされている方々に
心よりお見舞い申し上げます。

この暑さだけで体力を消耗し体が不調をきたす。
また年齢と共に、冷房と外気の差に
体がついていけなくなり調整が難しかった。

それでも行合いの空には秋の気配がただよう。
虫が鳴き、落蝉を風が攫ってゆく。
耳を澄ませば秋の声が其処此処に。
皆さまご自愛のほど、切に…。

秋風を捉ふマストの高さかな

(写真)西宮ヨットハーバー吟行にて
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手紙を待つ心

2014年08月12日 | tete a tete

手紙がことりとポストに入る。
何の手紙がだろう。誰からだろう。
ひょっとして入選の報せかな?
あれ、彼は転勤になったのか。
おや、引越したのかあ。
手紙や葉書には人生があるよね。

新涼やポストにことりエアメール
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2014夏 遠花火

2014年08月11日 | cocoro

この時期、各地で花火大会が催されるが
昨日は台風11号の影響で、中止になった処も
かなりあったようだ。

自宅の窓辺から湾岸沿いの花火が見える。
遠花火だ。テーブルでビールを飲みながら
窓越しに眺める遠花火(とおはなび)…。
暮れてから浴衣を着た若者達が次々と
花火を観に駅へ向かっていた。私も若い頃は
会場へおもむき、間近で花火を見て
その後、繁華街へ繰り出したものだった。

今はこうして玻璃越しに眺める花火がいい。
あの頃の思い出ももはや遠花火のごとく…。

遠花火あの日あの時あの笑顔
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幸せ昼ごはん 京の満腹ランチ

2014年08月09日 | slow gourmet

京都は暑い!
覚悟して上洛したが、思ったほどではなかった。
風が吹いて大阪より涼しい位だった。しかし
やはり甘かった。昼下がりから猛烈に暑くなった。
これが京都の夏なのだ。

商談の前に、同行の部下とランチへ。
何でも食べられると言う。食も細くなさそうなので
久しぶりに仏光寺の店へ。
看板も何もない町家。部下も怪訝な表情。
カウンターに座ってただ待つのみ。
注文などしないので部下は???。
待つことしばし。供された弁当を見てまたびっくり。
このランチを部下はたいそう気に入ったよう。

しかし、久しぶりだった此処の昼ご飯。
以前と違って私は食べ切るのに正直筒一杯。
京都赴任時代より、小生も歳を取った分
これを食べ切るのは骨が折れた。これが最後かも!
しかし、初めての人間を連れていくには
サプライズに溢れた店だ。特に若い人には。

いやあ、京都という街は
狭い割には何かにつけて奥が深いのだ。

■ビストロ希味
京都市下京区烏丸仏光寺東入ル上柳町315-20
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手紙考

2014年08月08日 | tete a tete

最近、手紙や葉書を書くことが多くなった。
年配の方からの便りが多くなり
自ずと返信の機会が増えたからだ。

仕事でもプライベートでも
大方は電子メールをよく使う。やはり
この方が手軽であり速い。反面、手紙や
葉書は手間暇がかかるし、スローである。
しかしその分味わいがある。筆跡に
その人となり、状況がひしひしと伝わってくる。
アナログの極みである手紙は、今後もきっと
すたれることはないだろうと思う。

私はスマホも持っていないし
フェイスブックなどのSNSもしない。
どちらかと言うとアナログ大好き人間だ。
私の鞄には万年筆と筆ペンがいつも入っている。
昔もんと言われても仕方ない。
でもそれでいいと思う。

伝へたき思ひは今も落し文

*落し文(おとしぶみ)とは…
森などで葉が筒状に巻かれ落ちていることがある。
これは「おとしぶみ」という昆虫が葉に卵を
産み付けたものである。昔の人はそれを
落し文と名付けたのだ。

(写真) 2008年尾道にて
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