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陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

おかげ横丁の招き猫

2025年02月08日 | slow journey

おはらい町からおかげ横丁へ。吉兆招福亭さんの招き猫です。「お伊勢詣でて福持ち帰る」ということで沢山の招き猫が鎮座しております。

世はずっと猫ブーム。テレビの動物番組は何番組かありますね。私も見る機会が多いです。おかげ横丁は休息場所もあるので、おはらい町から歩き続けてこの横丁で少し休憩なんて人も。ここに俳人の山口誓子俳句館があったのですが、その店もリニューアルされて俳句館のスペースは見当たりませんでした。残念!誓子は伊勢ゆかりの俳人であります。割と好きな作風の俳人のひとりです。

海に出て木枯帰るところなし

夏草に汽缶車の車輪来て止る

夏の河赤き鉄鎖のはし浸る

都会的でちょっと乾いたニヒリズムに痺れます。

射的がありました。的を射るというのはいつの世でも楽しい遊びです。コロッケ屋さんはいつも列を作ってます。

さて、このおかげ横丁で私の今年のお伊勢詣りも無事修し終えました。今年はどんな福があるかな?それともないかな?まあ福は無くても息災であればそれがすなわち福というものですね。

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二月礼者 おはらい町へ

2025年02月07日 | slow journey

無事、伊勢神宮参拝を終えた二月礼者はおはらい町へ。全国には色んな鳥居前町があるが、この伊勢のおはらい町はまるで太秦映画村に来たよう。まるで江戸時代にタイムスリップした気分を味わえます。まさにテーマパーク。やはり景観というのは大事ですね。ただ通りを歩くだけでも楽しゅうございます。特に看板を見て歩くのも一興と言えましょう。

「萬金丹」とありました。万病に効くと言う伊勢の霊薬でございます。「越中富山の反魂丹、鼻くそ丸めて萬金丹」という俗語があります。確かに聞いた記憶があります。主に胃腸の不調を改善する薬です。飲んだ記憶はないのですが正露丸みたいに苦いのでしょうか?

伊勢の名物といえば「伊勢うどん」太くて柔らかい麺が特徴です。すみません。私はどちらかというと讃岐うどん派なのであります。

そしてさらに歩を進めて行くと「めし」と大きく書かれた看板が目に留まりました。シンプルで力強いこの二文字。脳というか胃袋に突き刺さるようなインパクト。いいですね。正に看板の王道をゆくです。

伊勢うどんと並んで伊勢の名物料理と言えば手こね寿司。伊勢志摩の郷土料理です。

鰹漁が盛んだったこの地域の漁師が持って行ったご飯と、とれたての魚をその場でさばいて醤油に漬けて手で豪快に混ぜて食べたのが始まりらしいです。

このすし久さんで一度手こね寿司を頂いたことがあります。鰹は好きな魚のひとつなのでとても美味しく頂きました。お店も雰囲気があって良かったです。

銀行のATMがありした。三十三銀行とありました。百十四銀行は知っていましたが三十三銀行は知りませんでした。調べると四日市に本店がある地方銀行です。おみくじ付とありました。どう言う風におみくじが付いているのかな?入金したらおみくじが出てくるのかな?出金しても付いてくるのかな?

お肉はこちらではやはり松阪牛ですね。松阪牛もルーツは但馬牛です。つまり神戸牛と同じですね。松阪牛と言えば、松坂の和田金さんのすき焼きを一度は食べに行きたいと思っているのですが、まだ実現できていません。見果てぬ夢のひとつです。

そして最後の看板は言わずと知れたあの伊勢の名物「赤福餅」の赤福本店。いつも列ができています。今は赤福餅はどこででも買えるので、伊勢に来たら買って帰らねばいう妙味はないのですが、本店ならやはり少し違うのでしょうか?

余あまり買い物はしなかったけれど、歩くだけでも楽しいおはらい町でした。

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二月礼者 内宮へ

2025年02月05日 | slow journey

伊勢神宮外宮からバスに乗って内宮へ。

やはり伊勢神宮には気があります。私なんかはそこはかとなく感じる程度ですが、中にはびんびんと気を感じるという方もいらっしゃいます。正にパワースポットなのです。

正宮まで玉砂利を踏みつつ林立する杉の巨木に佇むと、自分の中の気がすーっと森の静寂へ昇華してゆくような感を覚えます。

「伊勢参」という季題があります。ホトトギス新歳時記では春三月に載っている季題です。昔は伊勢講をつくって皆でお金を積み立てて、時候の良い春に詣でたことから春の季題になっています。ご遷宮の直後や六十一年目に一回の「おかげまゐり」の年には、地方から大勢の人が参詣に訪れたとあります。若い男女が親に隠れて伊勢参に加わることを「脱参」(ぬけまいり)と言ったそうです。

三重県の蔵元がずらりと勢ぞろいした献上の樽は迫力がありますね。銘柄とロゴを見ているだけでも飽きません。「作」もありました。この酒蔵は高校の同級生の縁者の蔵元ということで、いつも同級生が集まる定例会には必ず飲ませてくれるようです。私も一回頂いたことがあります。

遅ればせながらの二月礼者となりましたが、今年もお伊勢さんにお詣りできたことは仕合せなことです。息災だからこそできること。当たり前なことですが、でもそんなことも仕合せなことだと感じる。そんな齢になったということですね。勿論、今年の息災もしっかり祈願して参りました。

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二月礼者の伊勢詣

2025年02月04日 | slow journey

大阪難波から近鉄特急「しまかぜ」に乗って宇治山田駅へ。少し遅くなりましたが二月礼者として伊勢詣へ。

今年は久しぶりに外宮からお詣りをいたしました。知り合いも毎年お伊勢参りを続けておられるのですが、その方はいつも外宮、内宮、猿田彦神社と三宮参りを欠かさぬそうです。

外宮は「豊受大神宮」が正式名称のようです。御祭神は「豊受大御神」で衣食住の恵みを与えれくれる産業の守護神とありました。正に日本の繁栄を支える神様なのです。

内宮に比べて参詣者も少ないですが、その分静かな杜の神社の雰囲気があります。

別宮多賀宮と土宮、風宮と三宮を二月礼者として慎み深くお詣りいたしました。

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おんなの駅

2025年02月01日 | slow journey

ん?「おんなの駅」とは如何に?

実はここは道の駅であります。レンタカーで沖縄を巡っているとき立ち寄りました。「おんな」とは恩納のこと。恩納村の産直市場でもあります。

ここで、生のもずくとアオサとそして好物の島らっきょうを買いました。全国どこでもそうですが、道の駅の野菜や生鮮食品は安くて味も良しです。生産者の名前がちゃんと記されているのも好感ですね。

もずくは天ぷらが旨いです。もちろん酢の物や味噌汁の具としてもOK。アオサは出汁巻に入れたり、ちくわと磯部揚げにしたり、勿論味噌汁にも。そして島ラッキョウ。これは天ぷらが絶品。酢漬もいけます。旅を終えてから料理してもらって美味しく頂きました。

この道の駅ではサーターアンダーギー(沖縄の揚げ菓子です。まあドーナツのようなものかな)が有名らしいですが、お腹も空いていなかったので、マンゴーのソフトクリームを頂きました。もちろん美味しゅうございました。

◇おんなの駅「なかゆくい市場」 恩納村農水産物販売所     沖縄県国頭郡恩納村字仲泊1656-9

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海亀と遊ぶ

2025年01月29日 | slow journey

沖縄美ら海水族館へ。ここは敷地面積も広く、正に海の生き物たちの一大テーマパークである。

大水槽の「黒潮の海」ではジンベイザメとマンタが悠悠と泳いでいた。みんな見とれていた。

ウミガメの館では間近に海亀たちと戯れることができた。もちろん水槽越しであるが。子どもたちも海亀が大好きなようである。

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初めてのソラシドエア

2025年01月27日 | slow journey

神戸空港から一路、沖縄へ。初孫との初旅である。普段私が利用するのはANAなのであるが、神戸空港から那覇まではソラシドエアとの共同運航らしい。そういう訳でソラシドエアの機体に乗ることになったのである。

しかし神戸から一路沖縄に飛べるなんてとても沖縄が近くなったように感じる。神戸空港建設の折は神戸でも反対運動が盛んだったが、やはりこうして出来上がると近くに空港があるというのはとても便利である。

ソラシドエアは宮崎を本社とする九州のLCCだ。機内は大手キャリアに比べてシンプルではあるが、安全に目的地まで連れて行ってくれればそれでいい。さすがに十数時間もかかる国際線では機内の快適さは重要な要素になってくるが。

沖縄・那覇空港まで約2時間20分のソラ旅。着いた日の沖縄は雨模様であった。しかし温かい。まるで時間の旅をして春に到着したようである。シャツ一枚でも十分。中にはTシャツ姿の若者も。やはり温かいというのはいいものである。つづく。

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小春日の寧楽

2024年11月10日 | slow journey

小春日和の一と日。奈良に行って参りました。神戸方面からは阪神電車に乗れば近鉄奈良まで一直線です。阪神電車の難波線が出来て奈良方面は楽に、そして身近になりました。

近鉄奈良駅からならまちを抜けて猿沢の池、浮見堂、飛火野、そして春日大社の参道と歩きました。猿沢の池は緑いろに濁っておりました。藻が発生しているのでしょうか?最近は外来種の藻が発生することがあるので少々気になりました。

それにしても古都で行き交うのは外人さんと鹿ばかりという感じです。コロナ禍のときは鹿たちも鹿せんべいにありつけず、食べ物に苦労してみたいですが今は大丈夫のようです。古都を彩る紅葉もまだこれからという風情でしたが、今年はこのままであまり綺麗に色づかずに終るような気がします。

東大寺から少し足を延ばして、以前行ったことのある“子規の庭”にも行って参りました。しかし柿の木には実はもうなく、そして庭は手入れされていないのか?見るものもなくちょっとがっかり。庭からの帰路は東大寺へ抜ける近道を通りました。この道は竹林もあり、何より人通りが少なくとても静かでした。今回の奈良では一番ロケーションが良かったです。

この日のスマホの万歩計を帰宅してから確認したら、何と17888歩。八で終わるのは気分が良かったけれど、さすがにこれはオーバーワーク。かなり体力を消耗しましたが、それでも充実した古都の小春日を楽しめました。

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有馬の鳥地獄・虫地獄

2024年06月13日 | slow journey

世に地獄と称するところは数々あれど、有馬温泉には鳥地獄・虫地獄なるものがあります。

有馬温泉ドットコムによると、“愛宕山のふもとではかつて3つの穴から温泉が湧き炭酸ガスが発生していました。これに近づいた鳥や虫が死んだため、いつしか土地の人々は鳥地獄、虫地獄、炭酸地獄と呼んでいました、今は石の標識だけが残っています。”と紹介されています。

しかし今は地獄ではありません。石碑のある辺りの森からは、老鶯(夏鶯)や大瑠璃(瑠璃鳥)の美しい鳴き声が聴こえていました。

地獄と言えば、落語では“地獄八景亡者戯”という演目が有名ですね。米朝師匠が得意とされていたネタです。その米朝一門の桂ざこばさんがお亡くなりになられました。私も好きな落語家さんだっただけにとても残念です。心よりご冥福をお祈りいたします。ざこばさんはきっと天国行だと思います。天国からときどき地獄を覗いて一席設けてください。

五月闇覗きに行くとざこば逝く

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湯の町 滝涼し

2024年06月11日 | slow journey

新緑の有馬温泉に行きました。

有馬温泉は神戸、芦屋から車なら小一時間で行けます。秘境の温泉も格別ですが、やはり都会からさっと行けて、しかも自然を満喫できるという処はそうそうありません。そういう意味では有馬温泉は他の追従を許さない魅力がありますね。

やはりここまでくると自然は都会よりひと月、暦は遅れているようです。花楓や卯の花が盛りでした。

温泉ホテルに一泊して、翌朝は朝5時に起きて金泉の朝風呂に浸かり、それから鼓ヶ滝まで散歩しました。朝の山気は清々しいです。思い切り深呼吸して滝まで20分ほど歩きます。

早朝の滝にはオゾンとフィトンチッドがあふれていました。α波のゆらぎももたくさん。浴びるほどです。このまましばし水の流れに浸っていたいのですが、俳句も作らないといけません。リラックスしながらも頭はフル回転です笑

心も体も滝音に洗われていくようでした。時にはこういう時間も大切ですね。

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