陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

八月尽 独白

2017年08月31日 | cocoro

今日で八月も終わり。皆さんの
今年の夏は如何でしたでしょうか。
今年も猛暑でした。局地的な豪雨も
ありました。三ノ宮が雨で六甲は晴
なんて景色もしばしば体験しました。

暑いだけで体力が落ちるということを
実感しました。若い時は海辺で
あんなに肌を焼いたのに。なんてね。
恥も外聞もなく日傘を多用しました。
アトピー体質のためか日焼のダメージが
年々ひどくなってくるので。
だんだん太陽から遠ざかる歳になった。
それが案外悲しかったです。

夏休みは初盆でもあり、どこにも遠出を
しませんでした。映画は二本観ました。
“君の膵臓をたべたい。”と“打ち上げ花火
下から見るか?、横から見るか?”
どちらも若者が主人公の物語だったけれど
けっこうインスパイアされました。

親しい句友が恙になって、辛い治療をしている
ことに心が痛みました。でもきっと良くなって
くれると信じています。

親戚の訃報が1件。暑さが鎮まってくると
また訃報がどこからか入るのではと
少し心配しています。

楽しいことはあったかな?
ちょっと思い出しません。
まあ病気もせずとりあえずこの夏を
乗り切れそうなことは幸せなことですね。

八月尽…夏の個人的決算でした。

(写真)さぬき市・大串公園にて
コメント

晩夏一景 白砂青松の浜

2017年08月30日 | slow life

さぬき・津田の松原の海水浴場。
もう泳ぐ人も疎らであった。

お盆を過ぎたら泳いではいけない。
小さい頃、親によく言われたものだ。
海の中に引っ張られると、ね。
ニュースでは海で溺れた人の事が
連日放送されている。あながち
親の言ったことはその通りなのだ。

ここは白砂青松の景勝地である。
空はどこまでも碧く、雲は白く。
そして砂はさらされと零れていった。

(写真)津田の松原海水浴場にて
コメント

晩夏一景 油蟬

2017年08月29日 | slow life

気づくとクマゼミが消えていた。
あの脳の奥に届く鳴き声はもう来ない。
そうこうしていると油蟬の声が夕空に響く。
法師蟬の声も聞こえて来る。
もう夏も終りだなあと思う瞬間である。

秋の蟬鳴いて夕空引き寄せる
コメント

幸せ昼ごはん さぬきうどん

2017年08月28日 | slow gourmet

さぬき志度に定刻、バスは着いた。
高速のバス停後ろの扉を開けて
下の一般道に降りる。ライド&パークの
駐車場でトイレを借りて、しばらく
待っていると迎えの友がやって来た。

そしてまず連れていかれたのは
さぬきうどんの店であった。ここは
朝の十時から開いているらしい。
田舎風の讃岐うどん屋さんである。

おすすめの“スタミナぶっかけ”小を。
炭火焼のうなぎにとろろ、そして卵。
これに備え付けのネギと天かすをたっぷり
かけて生姜も添える。やはり腰のある
さぬきうどんは旨い。飯蛸の天ぷらを
一品添える。うどんは小でも十分な量。
お腹いっぱいになった。しかもここは
友のおごりでごっつぉさんでした。

■さぬきうどん 溜
香川県さぬき市造田宮西849-1
コメント (1)

晩夏一景 糶のあと

2017年08月27日 | slow life

夏の果…なんて淋しい響きなんだろう。
とある漁港の昼下がり。糶を終えた糶場は
祭のあとのような雰囲気を漂わせていた。
水は出しっ放しであった。ふと下を見た。
積上げられたプラスティック製のとろ箱。
その下に捨てられたカワハギが一匹。
まあるい目を虚空に向けていた。
誰に看取られることもなく、彼は
静かに死に絶えていた。

静もれる糶場の影や夏の果
コメント

晩夏一景 静かなバス車内

2017年08月26日 | slow life

高速バス車内は静かであった。
もう夏休みの喧噪はない。
この時期の平日のバスは
このようにほとんど空席なのか。
バスのエンジンと排気音、そして
対向車線のすれ違う車の音。海峡は
きらきらと日射を撥ね返していたが
どことなく淋しそうな感じがした。
コメント

晩夏一景 明石海峡大橋

2017年08月25日 | slow life

出張でさぬき市へ。
高速バスが明石海峡を渡る。
淡路島が近づいてきた。
これから島を縦断して、また
鳴門大橋を渡る。志度まで
約2時間半のバス旅である。

大橋を渡れば島の秋めける
コメント

晩夏一景 垂水漁港より

2017年08月24日 | slow life

8月の或る日。垂水漁港を吟行した。
残暑だ。太陽がじりじりと岸壁を
照りつけていた。しかし見上げる空は
すでに秋めいている。すじ雲が流れ
飛行機雲が宙を横切っていった。
確かに空気が澄んできているような。

空高くすぢ雲流れ秋立ちぬ
コメント

処暑に思ったこと

2017年08月23日 | tete a tete

八月二十三日…処暑。

日本大百科全書によると
“処暑とは二十四節気の一つ。立秋ののち15日で
8月22、23日ごろにあたる。暑気止息する意である。
この頃は日本は台風来襲の一つの特異日にあたる。
暴風や大雨にみまわれることが少なくない。”

今年の夏、世間では政治家や芸能人のゴシップが
連日テレビや誌面を賑わわせていた。この世の中
男と女がいる限り恋は芽生える。そしてその恋も
遠花火のような恋もあれば、真下で興じるものもある。
なさぬ仲の恋、その背景は、おおかた逃避であったり
倦怠であったりはするのだが、その辛い現状認識からも
逃避したいのでそのことに気付かない。いやたとえ
気付いていてもコンシャスな状態は苦痛だから
アンコンシャスに置く。かくして恋はなお燃える。

非日常への遊離。そのひとつの昇華が恋である。
話は飛ぶがある面、文学も非日常からの遊離だ。
俳句や詩が極楽の文学といわれる所以である。

処暑雑感。

※写真は本文の内容とは関係ありません。あしからず。
コメント

季題 合歓の花

2017年08月22日 | nonoka

夏休み。家にじっとしていても体が鈍るので
毎日ウォーキングに出かける。今日は少し
違うコースを取ってみたら合歓の花に遇う。
合歓の花は七月の季題である。もうほとんど
花の盛りは過ぎているが、うまく出逢った。
というのもこの辺りでは咲いている処を
あまり見かけなかったので嬉しかった。
夕方なのでもう葉はほどんど閉じていた。
どことなく夢見るような合歓の花である。

合歓の花空のさきへとひらく夢
コメント