陽が高くなるとどんどん気温が上がってきた。
スーツを着ていると暑い。
「まだ5月やのにな!」と一緒に歩く新人にぼやく。
と、道沿いに「氷」の文字が飛び込んできた。
レモン、いちご、みぞれにカルピスetc…100円!
「ちょっと休んでいこか?」
思わず入って今年一番の「かき氷」を食べた。
さくさく、さくさく、さくさく…。
プラスチックのスプーンで氷をつぶす音。
この音、その食感。懐かしいなぁ…かき氷。
食べ終わると体が冷えて涼しくなるのがわかった。
午後3時半。ぼーっとしていると
付近の高校生が次々と入ってきた。
店主の眼差しが温かい。
この店はきっと彼らの憩いの場所なのだろう。
ここは大阪・昭和町。
下町の初夏の風景に触れた気がした。