学生時代の友と飲む。
「もう俺たち、社会出てから
27年も経ったんやなあ。」
「あの学生時代の22歳時点よりも
その後の方が永くなったんや。」
「オカアサン、熱燗つけてえな。
もう生ビールはええわ。」
「あいつの嫁の○美やけどな…
学生の時からプライド高い女やったやろ
それがな。彼女、今スーパーのレジで
パートしてるんやて。
あいつが会社転職したからなあ?」
「へえ、厳しいんやなあ?
それにしても彼女がなあ?
でも夫婦仲良くやってんねんや。」
「広島には相談役のお付で年1回必ず行く。」
「ほんなら、そのときまた飲(や)ろか!
うまい牡蠣と酒置いてる店見つけとくわ。」
「楽しみにしとくで!」
造りとおでんの大根が
ことのほか美味かった今夜…。
最後は焼酎の湯割りで締めた。
たった二人の宴だったけれど
俺にはこれが一番合っている。