陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

四月尽に思うこと

2020年04月30日 | tete a tete

今日は晦日(みそか)である。
四月尽。色々あった四月も今日で終わる。

こういう非常事態のご時世なので
会社も有給休暇の取得を推奨している。
しかしどこにも行けない長い休暇だ。
本来ならGWの合間に有休を入れて
海外など旅行に行く人も多いのだろうが
今年は皆巣ごもり休暇だ。しかも
こういう時に限っていい天気がつづく。
何とも皮肉である。

今回のこの新型コロナウィルス禍。
パートやアルバイトなど非正規労働の
人たちにとっては大変な事態となっている。
また医療現場もリスクに曝されながら
疲労困憊となっているという報道を見ると
心が痛む。医療従事者やトラックドライバーを
応援するという企画も立ち上っている。

俳句界でもインターネットやZoomという
Web会議システムを使った句会が
若い世代の句会ではトライされ始めた。
こういう時に新しいムーブメントが起こり
従来のやり方が大きく変わることが多い。
ポストコロナ、世の中はどう変革するのか?
そして取り残されるのか適応し生き残るのか?
痛みを伴うことも多々あるかもしれないが
生きている限り、生き残る道を選択したい。
いや、せざるを得ない。前に進もう。
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幸せ昼ごはん 鳥羽のデカ盛

2020年04月29日 | slow gourmet

ちょっと古い話になるが
外出自粛の折、ネタも尽きてきたので
今冬の鳥羽でのランチを紹介することに。

鳥羽駅から歩いてすぐ。ビルの二階にある
昔ながらの喫茶店のような店である。
デカ盛で有名なお店。興味津々で
ランチを頼んでみた。しばらく待って
出てきたのがこのランチである。
大きな海老フライにハンバーグ
付け合わせは半端ない量のスパゲティ。
これにヒジキと膾と珈琲ゼリーが付いていた。

健啖家を自称する私でさへも
這這の体でやっと完食。思わず
大喰選手権の選手になったようであった。
総カロリーは一体いくらなのだろうか?
このあと水族館に行ったりして色々と歩いたが
胃の未消化感はいつまでも消えず、さすがに
家に帰っても夕食はついぞ取れなかった。

家族経営のような店である。
昼時を過ぎての入店だったので空席があったが
ここは結構人気店のようだ。
店主と思しき親父さんが、やっと一息ついたのか
厨房から出てレジ辺りで煙草をふかしていた。
ちょっと頑固そうな感じ。経験的に
こういう店主は、きっと腹いっぱい客に
喰わせてあげたいと思うような人が多い。
採算なんて考えて作るタイプではないと思う。

さすがにこの歳でこのランチは無謀であったが
こういうハートのある店に出会えたことは
まさに幸せ昼ごはんであった。今となっては
鳥羽の旅の忘れ得ぬ思い出のひとつである。
いやこれが旅の一番の思い出だったかも。

一見の旅の行きずりに過ぎない私ではあるが
親父さん!これからも体が動く限り
沢山食べたい者たちのために作り続けて下さいな。

ごちそうさんでした。

■キッチン たかま (KITCHEN.TAKAMA)
三重県鳥羽市鳥羽1-2383-5
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躑躅の頃に思うこと

2020年04月28日 | nonoka

ゴールデンウィークが近づいてきました。
街のあちこちで躑躅(つつじ)が咲いてます。
躑躅は大気汚染に強いからでしょうか
道路の分離帯などにもよく植えられています。
神戸では相楽園の躑躅が名所として有名ですね。
その他にも躑躅の名所は沢山ありますが
私は、山の斜面(なぞえ)にそっと咲いている
紫の山つつじが好きです。

どこにも行けないGWをどう過ごすか?
仕上げねばならないものもいくつかあって
それをスケジューリングして、ちゃんと
しっかり、怠惰にならず過ごそうと思ってます。
はてさて、如何に?やっぱり終わってみれば
あれもこれも出来てないなあとなりそうな予感も。

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小さな森の開校碑

2020年04月27日 | slow value

今日も17時半に在宅勤務を終えると
すぐに着替えてウォーキングへ。
こう毎日歩いていると、不思議なことに
歩くことがだんだん習慣になってくる。
これもテレワークがもたらした効用である。
毎日歩いていると、いつも歩いていて
知っている場所でも色んな発見がある。

この日は私が卒業した小学校を覗いてみた。
校庭の東南の角に小さな森がある。昔は
この森は薄暗く二宮金次郎の像も立っていて
少し不気味な感じがして怖かったのだが
大人になってみると小さい一画である。

すでに二宮金次郎の像は撤去されていて
石の台座だけが遺っている。そして
この森にビオトープもできているのであるが、
(この時私もボランティアで造成に参加した)
あまり手入れされていないのかほとんど枯れていた。

新ためて気づいたのだが、石碑が数基立っていた。
ほとんどは卒業記念に植樹したときの碑であるが
そこにひと際少し背の高い石碑があった。
刻まれている文字を読む。

「皇紀二千五百九十二年、昭和七年四月一日開校」

普段何げなく歩いている町にも、こうして足を止め
少し注意深く眺めてみると、其処此処に
ひっそりと長い歴史が息づいていることに気づく。
そうしてそれらは私が気づいて足を止めたときに
寂しかったのか饒舌に語りかけてくるのである。
まるで話し相手が見つかったように。
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ポストコロナ考

2020年04月26日 | tete a tete

テレワーク体制になって三週間が過ぎた。
多くの経済活動が停止している現状で
ポストコロナのことが巷間話題に。
企業社会に於ける主なものを挙げると
・またリストラの嵐が吹き荒れる
・働き方改革が一気に進む

此の二つは大方一致する意見だ。
確かにそうだと思う。しかしそれらは
セットで現状の日本的賃金体系をも
一気に変革させるのではないだろうか。
経営者ならきっとそう考えるだろう。
良いときには中々メスを入れることは難しい。

そしてこの企業社会変革の余波は、遅れて
OFFの世界にも影響を及ぼしていくのは必至。
私の属する俳句界も然り。多くの句会の中で
リモート句会などテレ句会などを試した所は
リテラシーを高め、更に新しい可能性を
切り拓いてゆくだろう。またテレワークで
ワークライフバランスに気づいた人たちは
時間の使い方の中で、趣味の世界にも目を
向け始めるだろう。ジョギングする人が
明らかに増えていることがその好例だ。

世の中が変革するときは徐々にではない。
何か大きな出来事があって一気に変革する。
ルネッサンス、産業革命…歴史が物語る。
ピンチはチャンスでもある。

しかしポストコロナは痛みを伴う。
辛いことや悲しいことがいっぱいある。
これを潮時にと言って閉店を決めた人が
如何に多いことか。私にとっては
懐かしい昭和がどんどん消えてゆくのだ。
一方で行きつけの美容院のマスターは
半年閉店してもうちは平気だとうそぶいた。
確かに今はネットキャッシュの多寡が
明暗を分けるのは事実。適者生存。
真面目に働いてさえいれば、みんなが
そこそこのレベルで幸せになれる。
もうそんな時代は幻となってしまったのか?

余談だが、テレビを見ていると
「我々はきっとウイルスに打ち勝つ!」
という人がいた。しかしウイルスも自然である。
そして我々もその造化の一部分である。
ウイルスを退治する薬の開発もとても大切だが
それは勝つということではないと思う。
自然と共に生きる。
それが私たち俳人が心の拠り所とする
「花鳥諷詠」という精神でもある。
時に自然は怖ろしく厳しい試練を我々に与えるが
自然と共生する道を模索していくことが望まれる。

さてこの家籠りの時間。退屈かもしれぬが
ここはじっくりと前向きに考えてみよう。
ポストコロナでこれからどんな未来があるか?

摩耶山の夕空(写真)
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素敵なスーベニア

2020年04月25日 | slow value

尾道から素敵なスーベニアが届く。
賞状と記念の楯となんと化粧品のセット。
観光協会が資生堂とコラボした商品だ。

さすが女性に人気のある町、尾道ならではの
センスあるスーベニアであると感心してしまった。
お土産で食品以外欲しいものは正直あまりない。
でもこれなら記念に買って帰る人も多いと思う。
資生堂というブランドと組んだのもいい。
こういうケースだと案外、地元の会社を
優先して商品化するケースが多いのだが
これが大概今いちとなってしまうのである。

尾道は広島赴任時代に何度も仕事で訪れた町。
仕事を終えて文學の径をよく逍遥したものだ。
芙美子、直哉、そして宜彦。ここは文学や
アートを志すものにとっては聖地である。

そのゆかりをいつまでも繋げておきたくて
桜の頃に開催される俳句大会に応募している。
今年は新型コロナウィルス禍の影響で桜まつりの
イベントが中止になってしまったけれど
私にとって尾道は忘れ得ぬ町のひとつ。
いつか句友たちを連れて吟行に行ってみたい
と思ってる町である。

春日傘傾げ坂道ゆづり合ふ
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アパートのオランダカイウ

2020年04月24日 | nonoka

あちこちをウォーキングしていると
いろんな発見があって楽しい。
住宅街の細い坂道を上っていると
アパートがあった。アスファルトで
舗装されたエントランス前のスペースの
一画にオランダカイウだけが咲いていた。
他の花などは一切植えられていない。
それがとても不思議であった。
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住吉の水車

2020年04月23日 | slow life

この日は山の手、御影、住吉界隈を散歩。
昔住吉川流域には八十八基もの水車が
あったそうです。菜種油搾りや酒米の精米
などで活躍し、灘目油、灘目酒として
江戸ではもてはやされたとか。
ここには大小の水車が二基あり
灘目の山田太郎車、次郎車と
呼ばれています。復刻版のようですが。
この日は11,080歩を歩きました。

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季題 竹の秋

2020年04月22日 | slow life

午後五時三十分。定時に仕事を終えると
ウェアを着替えてウォーキングへ。
日永のこの季節はとても気持ちが良い。
この日は石屋川を北上し一王山へ。

竹林があった。筍の季節である。
四月の季題に竹の秋がある。
春なのに秋が付く季題に竹の秋と
もうひとつ麦の秋がある。
両方とも好きな季題だ。
竹は春に黄ばむので竹の秋と言う。
反対に竹の春は秋の季題である。
麦の秋は麦は春に稔るのでそう言う。
日本人ってなんて繊細なんだろう。

この竹林はまだ黄ばんではいなかったが
筍が終わるとやがて竹の秋となってゆく。
その頃にまた来てみよう。

野地蔵のやはらかき笑み竹の秋
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目だたぬことも花楓

2020年04月21日 | nonoka

楓の花はほとんど目立たない。
楓といえば初夏の若楓と秋の紅葉。
この双璧があまりにも圧倒的だから
花は添え物みたいになってしまった。
花も羽のような実になりそちらの方が
目立つのだから、楓の花は哀れだなあ。

花楓目立たぬことも運命かな
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