陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

よいお年を

2010年12月31日 | slow life

今年もあと二時間あまりとなりました。
皆さま、今年一年を走馬灯の如く
思い巡らしているのではないでしょうか。

“送る人迎ふ人あり去年今年”

それではよいお年をお迎えください。

               店主敬白

伊根の舟屋(写真)

コメント

岬めぐり 経ヶ岬灯台

2010年12月31日 | slow journey

私は大の灯台好きである。
小さい頃船乗りに憧れた影響か
それとも神戸や父の故郷九州の海に
育ったからか?よくわからない。
灯台が好きな理由は
何より灯台は孤高だからだ。
厳しい自然環境に耐えながら
海の安全を守っているその使命感。
美しい白亜の石造りのその勇姿。
碧い海とのコントラストが
その孤高さをよりいっそう引きたたせている。

宮津からやっと足を伸ばして経ヶ岬灯台へ。
前回も試みたが、降雪が激しくなり断念。
今回は、幸い気温も氷点下にならず
何とか通行できたのである。年末の時期は
灯台に行き着くのもなかなかなのだ。
途中、切り立った崖沿いの道もある。

経ヶ岬灯台…近畿地方最北端に位置する。
明治31年12月25日誕生。
明治政府の富国強兵策に伴う
海運助成政策の一環で設置さる。
日本初の水銀槽式回転機械なのだそう。

あの水上勉の「五番町夕霧楼」や
木下恵介監督画「新・喜びも悲しみも幾歳月」
の舞台もあいまってか、この灯台に立つと
何故かじ~んとする私がいるのであった。

■経ヶ岬(きょうがみさき)灯台
 京都府京丹後市丹後町袖志
 日本三大灯台のひとつ(経ヶ岬、犬吠崎、室戸岬)
 日本の灯台50選
コメント

何をするでもないと謂ふこと

2010年12月30日 | slow life

今年も年末スキーを予定していたが
いつものスキー場は、積雪10cm也。
やはり滑走可とはならなかった。
ならば、いざ行き先変更して
これも恒例となった宮津へと一路。
高速道路も安いし二時間あれば十分だ。

マリントピアリゾート天橋立。温泉付。
ここはオーナー制のリゾートクラブだから
ゆったりと過ごせる。もちろん私は
オーナーではないが法人枠で利用した。
リゾートクラブと銘打っても、経営上
ビジターを沢山とっているクラブがあるが
そういう所は、子どもが小さい頃はよいが
やはりどうも落ち着かないのだ。

宮津湾を眺めながらゆっくり温泉浴。
ミストサウナでこの1年のお清めをして
それからレストランで上げ膳据え膳
たっぷりと海の幸を味わう。
ただそれだけで特に何をするでもない。

しかし、今年一年を振り返れば
その何をするでもないという事こそが
実は何よりかけがえのないことだと思う。
今年もいろいろあった。あり過ぎたのだ。
会社を取り巻く環境も変わった。
三十年あまり一緒に働いた同志も去った。
激動の一年だったような…。それでも
人は生きていかなくてはならない。
だからこそ余計に、何をするでもないことを
謝す時間を神さまはお与えになるのだろう。
コメント

はじめての水彩画 正月飾り

2010年12月29日 | slow culture

来年の干支 卯をモチーフに静物画。
独楽の配色をやや強めに描く。
手前左下は橙のようなみかん。
これは家人に柿に見えると言われてしまった。
確かに…。奥には花。花を描くときは
色を混ぜないほうがいいらしい。
色が濁ってしまうからだそうです。
しかし絵の具が18色しかないから
混ぜないと桃色が出せないのでした。
先生は太い筆で大胆に色を付けて行く。
なるほど。そして遠近法と陰影を
よく観察して描けば
奥行きのある絵が描けるようです。

俳句と違って絵を描いている時は
本当に頭が空っぽに無心になれる。
俳句は頭が常に働いているが、絵は指先が動く。
これが無心になれる理由なのかなと思う。
精神的には、この無心になれる時間は
なかなかかけがえの無い時間です。
コメント

駅の風景 尼崎駅の朝

2010年12月28日 | slow culture

或る冬の日、朝のJR尼崎駅の風景である。

私はJRで京都まで通勤している。
最寄り駅から快速に乗り、この尼崎駅で
新快速に乗り換えて京都駅まで向かう。
尼崎駅の東端から撮ったのがこの写真だ。

朝日が燦燦と降る中で電車が交錯する風景。
これが朝の冬日の逆光に照らされて
えもいわれぬ美しい風景を醸し出す。

人間が造り出した美しい営みを見ている。
数分の遅れも許さず行き交う鉄道のダイヤ。
これこそ日本が最も誇るロジスティックスだ。
まるで芸術品だと思う。しかし数分遅れでも
乗客は許さない。厳しい世界でもある。
これははたして美徳なのか、それとも日本人の
不可思議なのか。それは私にも実はわからない。

それでも。この朝の尼崎駅で見る
鉄道の風景はとても美しい。
いつもそう思う私がいる朝である。
コメント

うまいもの選 京の千枚漬

2010年12月26日 | slow gourmet

久しぶりに千枚漬を買いに
四条河原町にある村上重本店へ。
相変わらず人気のお店のようだった。
ここの千枚漬は私好みである。
昆布のよく出汁の効いたぬめっとした食感と
聖護院かぶらのさくさく感がなんとも。
かみさんは酸っぱいのが好みらしいが
私はこの出汁の味わい深い千枚漬がいい。

お世話になった方へも
少しだけだがお贈りすることにした。
漬物は人によっては好き嫌いがあるから
贈るのはちょっと躊躇するのだが…。
まあいいか。

冬の京都の好きな味わいである。

■千枚漬 村上重本店
京都市下京区西木屋町四条下る船頭町190
コメント

今年も顔見世

2010年12月19日 | slow culture

“京の年中行事 當る卯歳
吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎”

京都南座・顔見世を観に行く。
私の好きな観劇のひとつである。
歳末の雰囲気漂う四条大橋東詰
南座前には観劇を待つ人で溢れていた。
お弁当もお寿司を買ったし
飲み物も、ふふ。たんと仕込んだ。
これも幕間の楽しみのひとつ。
やはり京都だなあ。
美しい着物美人の姿もちらほら。
ハレの雰囲気が溢れていた。

歌舞伎なんて、若い頃は
全然興味も関心もなかったのだが
年齢を重ねるとはこういうことなのか?
年々歌舞伎が好きになっていった。
何より歌舞伎には様式美があり
日本古来の色彩や意匠が何とも美しい。
それに物語が日本人の心にきゅっとくる
その筋立てがたまらないのだ。
この顔見世、いつもチケットは完売。
本当は四等席が欲しかったのだが
この四等席だけはいつも即完だ。で
今回も三等席。それでもプラチナだ。
今回は三階の一番上の段。ここから
夜の部を上から眺める形で鑑賞する。

第一幕は歌舞伎十八番の内“外郎売“
件の成田屋が例の騒動で降板のため
松嶋屋の片岡愛之助が代役を勤める。
急な話でしかも重責。大変だったろうなあ。
早口言葉の台詞回しには感心しきりでした。
第二幕、“仮名手本忠臣蔵” 七段目
祇園一力茶屋の場。中村吉右衛門だ。
小生、歌舞伎通ではないが、以前
菅原伝授手習鑑の寺子屋を観て以来
吉右衛門贔屓になったのである。
心の中で何度も「播磨屋!!」とかけ声。
実際に声をかける勇気はまだない。

第三幕心中天網島“河庄”そして第四幕
“鳥辺山心中” と男女の世話物が続き
最後の第五幕は越後獅子。
とうとう最後まで観通してしまった。
時間にして何と6時間半の長丁場だ。
4時15分の開演から終了は午後10時40分。
7500円でこれだけ観れたら安いものだ。
しかし如何せん、これを三等席という
飛行機のエコノミー席よりも狭い席で
長時間観続けたのだから、正直
これはちょっとした根性ものである。
三等席以下で楽しむ歌舞伎鑑賞には
狭い座席を耐え切れる体力と腰の
健常さも要求されることをお忘れなく。
つまりそこまでしてもそれだけ価値のある
それが、京は歳末の顔見世なのである。

■観劇記
南座 吉例顔見世 夜の部
三等席8列にて観劇
コメント

うまいもの選 小籠包

2010年12月18日 | slow gourmet

おなじみの天神橋5丁目界隈。
この辺りには入ってみたい店が沢山ある。
JR天満駅から路地伝いに北上していたら
禁煙の立ち呑み屋があった。
結構いっぱいだ。私も嫌煙派だから
こういう立ち呑み屋さんはありがたい。
今度のぞいてみよう。

さて、上海食苑での忘年会。
お土産に小籠包を頼んでいた。
本来は通販専用らしいのだが、
特別に蒸したものを用意してくれていた。
この間の日経プラス1のランキングで
第4位にランキング入り小籠包なのだ。
どれどれという好奇心である。

家人の感想は美味しいとのこと。
この小籠包、とてもジューシーで
かじると肉汁がプチュッと飛び出てくる。
だから食べ方が難しい。一挙にパクッと
ほおばるのがどうやらよさそうである。

今宵のコースは飲み放題付きで4000円。
なかなか使い勝手がよさげな店だ。

■上海食苑 
 大阪市北区池田町12-4
 小籠包 12個入り980円
コメント

しあわせ昼ごはん 湖国にて

2010年12月17日 | slow gourmet

湖国・滋賀。大津はその玄関口だ。
京都に着任して以来、滋賀県の
企業群を戦略ターゲットにした営業行脚。
滋賀県には進取の精神に富んだ
企業群が結構ある。特に環境先進企業だ。
独創的な技術やユニークなモデルを
持った企業を探す。宝の企業はないか。

昼どきになった。さて
地元の料理を食べる楽しみ。
しあわせ昼ごはんの時間だ。
ささやかな楽しみはしあわせの源泉。
それがまた仕事への潤滑油になる。
駅前界隈を少し歩き回って
駅前に近い商店街から路地を
少し入った処に、よさげな地元の
割烹料理屋を見つけた。どうやら
昼どきもやっているみたいだ。
ここはよさそうだね。部下も頷く。
表の案内には千円の昼の品書きが。
カウンターへ。割烹の気に溢れた店内だ。
数種類の品書きから私は天ぷら定食を。
う~ん、やはり割烹の味だ。
天ぷらもさながら、付け合せの大根の
炊いたんが何とも滋味溢れて美味い。
手間をかけた品々がじわっと舌になじむ。

他の品書きをつらつら眺めていると
冬の華と称して、もろこの炭焼きがあった。
琵琶湖のもろこは一度食したい味。
特性鮒寿しも、合鴨ロースのステーキも。
たまらんなあ。
湖国の名物を今度機会があれば
夜にじっくりと味わってみたい。

■有識旬菜料理 割烹いと井
 滋賀県大津市末広町3番20号
コメント

しあわせ昼ごはん 寿司定食

2010年12月15日 | slow gourmet

四条烏丸から四条通りを東へ。
富小路まで来れば北へ。
目当ての寿し居酒屋に到着。
最近、部下が安いとよく利用しているので
偵察をかねて昼ごはんをしに行った。
どうやら、ここはチェーン店らしい。
本店は名古屋のようだ。5人位座れる
カウンターにテーブル席が二つほど。
座敷は掘りごたつ仕様になっていた。
明るい店内。品書きを見るとなるほど安い。
5時~7時まではビールなど半額だ。
ふむふむ。これは使い勝手がよさそうだ。

ランチタイムは寿しと海鮮丼の二種類。
御代は700円也哉。
大盛りは100円増で寿司が3貫増える。
寿司ネタはやや薄め。
職人寿しと回転寿しの中間?
関西にある権何とか寿司に近い味。
でも寿司居酒屋だから、焼き物や
サラダなどいろいろ楽しめそうだ。

今度は夜に是非来てみよう。

■すし旬 京都店
 京都市中京区富小路錦小路下る
 西大文字町615
コメント