8月18日は旧暦では七月十五日、旧の盆です。空には満月が架かっています。月齢で行くとまだ満月ではありません。満月になるのは8月20日です。
古来、お盆というのは満月に行う先祖祭でした。それが仏教伝来後に仏教行事と合体したそうです。で、このお盆の時期ですが三通りあってちょっとややこしいです。
まず一つ目は旧暦の7月15日をそのまま新暦7月15日に当てはめてお盆とする地方。主に関東地方がそうしているとあります。二つ目は7月15日を旧暦に当てはめて行事を行う地方。つまり今年であれば今日の8月18日をお盆とする地方です。これは地方なんかで今でも行われる所があるそうです。最後の三つ目ですが、新暦の7月15日をひと月遅らせて8月15日をお盆とする地方。私たちが住む関西地方のお盆がこれに当たります。いわゆる月遅れのお盆と言われるものです。
七夕などは旧暦の7月7日を新暦の7月7日にして行うのが全国的にはもう一般化したのに比べて、お盆は地域によって時期が変わるのですね。
月遅れお盆にしたのはが利便性もあったのではないかと思います。新暦の7月15日ではまだ早すぎて農家では草取りに忙しい時期だし、旧暦に該当する新暦ですれば毎年お盆の日付が変わるので、お盆休みが毎年ずれて帰省とかが計画できないということもあります。よって月遅れお盆が一定性もあるし、季節感もあって一番合理的なのでしょう。それに偶然ですが終戦日が重なるということも定着した一因ではないでしょうか?
そんな蘊蓄は置いといて、盆の月を眺めながらひととき、先祖に今ここに生きていることを謝して過ごしましょう。