陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

独り酒場 新橋の串カツ

2019年09月30日 | slow gourmet

わたしは案外独り呑みが好きなタイプである。
独りで呑むのは淋しいし、なんか所在がなく
間が持たないという人もいるが、時間の隙間に
誰に気を使うこともなく、さくっと呑んだり
また行きつけの店で、じっくりカウンターで
本など読みながら呑むというときは、やはり
独りがいいと思う。

東京の逢魔が時。帰りの時間までの隙間。
ちょうど新橋界隈は灯ともし頃、ふらっと
駅近の立呑屋へ。ビールと串カツを。
ソースの容器には二度づけお断りとあった。
なんか大阪で呑んでいるような感じ。
思わず東京よお前もか?と苦笑する。

ゆきずりで入りゆきずりで帰る。
こんな東京もいいものだな。
ふらっと入ったので店の名前も解らず。


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幸せ昼ごはん クリーミィな担々麺

2019年09月29日 | slow gourmet

神戸駅にある海月食堂へ。
「くらげ」とはなんか怪しそうな
名の食堂だが、店名のイメージとは違って
こじんまりと小奇麗な店であった。
窓際のテーブルへ。
女性客に人気の店のようである。
しばらく時間がかかると言われたが
せっかくだから、ちょっと張りこんで
普通のランチの5割増の値段であった
スペシャルランチ1500円を。

15分位待っただろうか?
出てきたのは四川担々麺をメインに
前菜、点心、春巻によだれ鶏など三品
サラダ、そしてデザートが付いた
ボリュームのあるランチであった。

担々麺は胡麻ベースのクリーミィな仕上げ。
カルボナーラのような感じかな。
食べると結構ボリュームがあるので
美味しいけれど、ちょっと熟年には
やや重めかもしれない。それでも
点心なども手造りの優しい味わいで
いい中華でありました。

■海月食堂
神戸市中央区相生町4-8-12



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うまいもの選 白熊アイス

2019年09月28日 | slow gourmet

最近はまっているアイス、白熊アイス。
行きつけのスーパー「パントリー」に
置いてあるので、行った時には
このところ必ず買ってしまう。

シャーベットアイスなのだが
餡蜜のようなトッピングの相性が
何とも抜群で嵌ってしまった。
トッピングはみかん果肉、小豆甘納豆
チェリーソースそしてパイナップル果肉。

九州名物と書いてあった。
名物かいな?とも思わないでもないが
いけてます。しばらくは飽きないかな?

■九州名物 白熊(ラクトアイス)
丸永製菓
福岡県久留米市東櫛原町1821
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築地の鮪

2019年09月27日 | slow gourmet

ここも訪ねて見たかった店のひとつ。
築地と言えば魚。魚と言えば寿司。
そして寿司といえば、すしざんまい。
と言う訳で、築地すしざんまい本店へ。

三階建である。しばし並ぶが、すぐに
一階のカウンターへ座ることができた。
何とも活気のある店である。
いろんな人が寿司を摘んでいる。
外人さんも結構多い。

すしざんまいと言えばやはり鮪でしょう。
と言うわけで、まずは鮪の五種盛を。
やはり築地の鮪は違うなと実感。

この繁盛振りなら、毎年億単位の
鮪を糶り落としても十分ペイするなと
納得したのでありました。お勘定も
外食チェーンのように明朗会計であった。

■つきじ喜代村 すしざんまい本店
東京都中央区築地4-11-9
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江戸東京博物館へ

2019年09月26日 | slow journey

やっと江戸東京博物館へ行った。
いつも東京に来たときは、ここを
訪ねてみたいなと思っていたのだが
実現せず。今回は思い切って
ここに行くと決めて敢行、実現となった。

江戸城の構図や江戸の暮しなどが
とてもよく理解できる展示でした。
ミニチュアの模型展示はまるで
テーマパークに来たような感じ。
これなら子どもたちも十分楽しめる。

日本のここに行こうと決めて
なかなか実現できていない場所が
まだまだいくつかある。焦らずに
ひとつひとつ実現していきましょう。

■東京江戸博物館
東京都墨田区横網1丁目4-1

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廣田神社の親子句碑

2019年09月25日 | slow haiku

阪神西宮駅からバスに十数分乗って下車。
今回はとある仕事で廣田神社へ。

“官幣大社”という名称がある。
これは日本において官(朝廷、国)から
幣帛ないし幣帛料を支弁される神社とある。
よくわからんが、社格とは官幣大社→国幣大社
→官幣中社→国幣中社→官幣小社→国幣小社→
別格官幣社となっているとか。
兵庫県に官幣大社はたった二社しかない。
ここ廣田神社とそして淡路島の伊弉諾神宮である。

やはり社格のある神社だなと思うほど広い。
その境内の一劃に、稲畑汀子先生とご子息の
稲畑廣太郎先生の親子句碑がある。

大切なこと伝へたし秋の雨 汀子
霧一葉落ちて信号変りけり 廣太郎

いずれもなかなか含蓄のある御句である。
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秋の花 鶏頭花

2019年09月24日 | nonoka

朝、駅まで通う道の民家に鶏頭が咲き揃っていた。
うち一本は何とアスファルトを破って咲いていた!

歳時記によると、花の色や形が鶏冠に似ているので
この名があるという。これは誰でも納得。
農家の庭などを彩っているのはいかにも秋らしい
とあったが、民家の軒先でも秋らしい。
インド原産で霜の降りる頃まで咲いているという。

鶏頭と言えば何といっても正岡子規のあの句。

鶏頭の十四五本もありぬべし 子規

病臥の床から庭を見て詠んだ句と言われている。
明治三十三年(1900年)9月9日に開催された
子規庵での句会に出句された句とある。
虚子も参加した十九人の句会で、この句は
二点句(二人が採った)であったという。
二人しか採らなかったのか、二人も採った
というべきなのか、私はよく解らないが
この句については後年、鶏頭論争なるものが
起こった。評価は別として、それほどの句で
あったということ。ほとんどが記憶にも残らず
消えていくのが常にあって、話題になるのは
何と素晴らしい。もうその事実だけで
十分名句と言えるのではないだろうか?

でも、私はこのような句は、たとえ
写生して出来たとしても、いざ出句するとなると
とてもそんな勇気まではないだろうなと思う。
そこがまだまだ未熟なところである。
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美しい雨後の菌

2019年09月23日 | nonoka

夜更けには結構風雨になった。
颱風のような雨風であったが、やはり
中国地方を通過した颱風の所為なのか。

散歩していたら公園に、にょきっと一本。
美しい白い菌(きのこ)が生えていた。
しがしげと思わず見入ってしまう。
色白ですくっとした佇まい。

「美しい…。」

摘んで持って帰ろうか?
まるで私を食べてくださらない?
と誘っているようである。

いやいや。「くわばら、くわばら」

あまりにも不釣り合いなほど
美しいものにはきっと毒がある。
引っかかっては、いけんいけん。

しかし、しかし・・・
それにしても美しい。そそられる。
ちょっとだけ騙されてみるか?
いやいや。。
きっとえらい目に合わされるぞ。
命まで取られるかもしれないぞ。

概ね菌は食べられる菌に瓜二つだが
これはそれらとは違う。まるで
美魔女のようなたたずまい。
色白は七毒隠す(違った?)
とはよく言ったものだ。

わたくしを食べてみないと言ふ菌
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秋の空蟬

2019年09月22日 | slow life

七坂のひとつ清水坂から下りてきて
ふと民家の軒下を見ると空蟬(うつせみ)が。
秋の蟬の抜け殻だろうか?
そんなに古びてなかったので、きっと
羽化したばかりの蟬の抜け殻だろうと思う。

今夏の蟬は例年とは様子が違っていた。
梅雨最中の晴天続きで早や鳴き出したことも。
蟬たちも受難の年だったのだろう。
なんかこの空蟬を見て哀れを感じてしまった。

秋の蟬ひとりぼつちの羽化となり
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口縄坂の秋 矢野名曲堂

2019年09月21日 | slow life

口縄坂を登り詰めると
織田作の木の都の一節を記した碑がある。
芙蓉の花がその碑に添うように咲いていた。

“登り詰めたところは路地である。
路地を突き抜けて、南へ折れると四天王寺
北へ折れると生国魂神社…北へ折れて
ガタロ横町の方へ行く片影の途上
寺も家も木も昔のままにそこにあり
町の容子がすこしも昔と変つてゐないのを
私は喜んだが、しかし家の軒が一斉に
低くなつてゐるやうに思はれて
ふと架空の町を歩いてゐるやうな気もした。”
(織田作之助 木の都より抜粋)

木の都にある矢野名曲堂がどこにあったのか
私は気になっていた。小説によると、京都の
吉田にあった矢野精養軒の主人がここに
矢野名曲堂という中古レコード店を開店している。

“店の中は薄暗かつた。白昼の往来の明るさから
いきなり変つたその暗さに私はまごついて
覚束ない視線を泳がせたが
壁に掛つたベートーベンのデスマスクと
船の浮袋だけはどちらも白いだけにすぐそれと判つた。
古い名曲レコードの売買や交換を専門に
やつてゐるらしい店の壁に船の浮袋は
をかしいと思つたが、それよりも私は
やがて出て来た主人の顔に注意した。”

矢野名曲堂の主人との邂逅に始まる
このくだりが私はとりわけ好きである。
そこには旧き良き昭和が息づいている。

名曲堂在りしはここら露の秋
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