陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

宮沢賢治の世界

2012年03月27日 | slow culture

今また、宮沢賢治のブームなのだろう。
百貨店で開催していた宮沢賢治展は
多くの人で賑わっていた。やはり
東日本大震災以降また注目されているようです。
「銀河鉄道の夜」や「風の又三郎」は勿論ですが
私は「やななし」と「注文の多い料理店」そして
「よだかの星」も好きです。

賢治読むその心もて春の星
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春の探索Ⅲ菜の花

2012年03月26日 | slow life

春の訪れを告げる花。黄色は幸せを呼ぶ。
黄のシリーズのトリを飾るのは菜の花。
みんなそれぞれ、心の中に
菜の花の咲く風景を持っていると思う。
菜の花は日本の原風景のひとつなのだ。
私的には、予讃線の松山から宇和島に向かう
線路沿いに、海に向かうように咲き続く
菜の花が忘れられない風景である。

どこまでも線路は続く菜の花も
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春の探索Ⅱ石屋川の山茱萸

2012年03月25日 | slow life

ご近所春の探索、今回は石屋川公園。
神戸は灘区と東灘区の境を流れる石屋川。
JRの高架下には、有名な記念碑がある。
ここは、日本で始めての鉄道用トンネルが
出来た処。天井川となる石屋川隧道だ。今は
鉄道の高架下にひっそりと碑だけが建つのみ。
なんとなく哀愁を感じる場所だ。

好晴となった休日。少し早起きして
チョコ吟の散策をしながら春の探索を。
山茱萸(サンシュユ)と金雀枝(エニシダ)が
黄色い花をつけていた。辛夷(コブシ)の
毛で覆われた蕾が空に大きく膨らんでいた。
そろそろ開花だろう。一輪、二輪ほど
すでに開花している木もあった。梅は満開。
そろそろ散り初めか。桜の蕾はまだ固い。

しかし山茱萸という花、近くで見ると
見飽きないというか面白い。小さい花が
いっぱい群れて咲いているのだが
ちゃんと立派な蘂もある。黄の中に
黄が群がっているという感じの咲き方だ。
この石屋川公園、桜が咲けば
あちこちから花見の客で溢れるのだが
どうやら今年は桜も遅いのかな。

山茱萸の黄の中に黄の集まり来
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春の探索Ⅰ六甲のミモザ

2012年03月24日 | slow life

まだまだ三寒四温の天候が続きますが
春の探索を始めましょう。

いつも通る道のとある邸宅?
そこの植え込みにあるミモザが
そろそろ見ごろとなりました。
さみどりの葉と黄色い花房が
風と戯れるようにさわさわと揺れています。
ミモザの花を見ると仏蘭西が浮かびます。

ビストロのマダムの好きな花ミモザ
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学生街のオムライス

2012年03月23日 | slow gourmet

♪君とよくこの店に来たものだ
わけもなくお茶を飲み話したよ
学生でにぎやかなこの店の
片隅で聴いていたボブディラン♪

時は70年代。煉瓦造りのキャンパス。
通りを挟んだ向かいに“モナミ”という
喫茶店があった。ステンドグラスと名画が
飾ってあるレトロな喫茶店。
店内にはBGMは一切なく、一歩入ると
そこは街騒から全く遮断されたような
静かな異空間の喫茶店だった。

当時はサーファーブーム。界隈には
カラパナがかかる垢抜けた喫茶店が林立していた。
しかしこの喫茶店だけは、流行に頓着しない
一等地にありながら全く目立たない喫茶店だった。
ただこの店のオムライスが無茶苦茶でかい
というただその1点だけを除けば…。
都会の坊ちゃん学生たちにとっては
この店のオムライスなんて、目の片隅にさえ
留まる価値もなかったかもしれないが、下宿住まいの
貧乏学生たちにとってはありがたい存在だった。

所用でキャンパスを訪ねた帰り
昼時だったので35年振りにこの店を訪れた。
相変わらず音楽は無い。静かだ。
ステンドグラスが古都の春光をとらえていた。
何故か落ち着く。入った瞬間に、まるで
あの日から寸分たりとも時が動いていない
そういう錯覚と安堵を覚える。

くだんのオムライスは小盛、レギュラー
大盛と三種類に分かれていた。たしか昔は
注文して出てくるオムライスは、楕円ではなく
まあるく、ゆうに二人前以上の大きさだった
と記憶している。おそらく今の大盛が
その当時の大きさのものかもしれない。

レギュラーを頼んだ。それでも大きい。
ナフキンに包まれたスプーン。ナフキンを解き
そのスプーンで一口分を取り分けて食む。
昔の舌が記憶している味と同じようだった。
ここのオムライスは正直あまり味がない。
それが十九、二十の頃の私には物足らなかった。
しかし今、老いた身で食してみると、この薄味は
ケチャップ本来の味を生かした味だと思うのだ。
舌に優しい味なのだ。

当時は地味な喫茶店だった。もとい今も地味だ。
しかしあれから三十数年が経った。するとどうだ。
当時の流行った喫茶店はほとんど姿を消している。
コインパークになった場所なんかみると
一抹の寂寥感を覚えずにはいられない。
しかしこの店は今も変わらずそこに在る。
この事実こそ、京都の歴史の普遍性とは何かを
静かに教えてくれているように思う。この店は
きっと、さらに百年たっても、この煉瓦造りの
キャンパスと同様にそこに存在し続けるのだろう。
三十数年経ってこうして私はまた教えられているのだ。

煌けるステンドグラス春の昼

■モナミ
京都市上京区烏丸今出川上ル
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京都御苑の梅林

2012年03月22日 | slow life

京都御苑の梅が見ごろを迎えている。
梅の香に誘われた。大阪城の梅林と違い
御所の梅林は木の傍で眺めることができる。
青きを踏みながら、紅梅や白梅の間を
逍遥できるのがいい。
出水の小川も流れている。
千年の歴史を紐解きながら、まさに
都人らしい風情を楽しめます。

追伸 隣の桃林では
桃の花の蕾が膨らんで来ています。

千年の御所の歴史や梅開く
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須磨の海苔舟

2012年03月18日 | slow life

須磨浦公園へ海苔舟を見に行った。
海苔は冬の季題である。昔と違って
今の海苔舟は、海苔の筏に張られた
海苔網の下をくぐりながら海苔を採取する。
四角い面積を、まるでグラウンドの整地で
トンボをかけるように何往復も行ったり来たり
そうして海苔を採取する。ゆっくりとした速度で。
見ているとのどかな光景だが、まだ風は冷たい。
ちなみに明石の海苔は日本一の生産なのだとか。

海苔網を敷き詰め須磨の海光る
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大阪城の梅日和Ⅳ

2012年03月13日 | slow life

紅梅と白梅、そして水仙の競演です。
百花繚乱の趣。
これに鶯が加わればよかったのですが
まだ鶯の初音は聴けなかったです。
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大阪城の梅日和Ⅲ

2012年03月12日 | slow life

枝垂れです。桜ほどの艶やかさはないが
それでも華があります。
この大阪城には桃園もありますが、桃は
まだ全く開花しておりませんでした。
梅が咲き、そして桃、桃が終われば
真打の桜…春の競演が続きます。

城とビル借景として梅開く
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大阪城の梅日和Ⅱ

2012年03月11日 | slow life

ひときは赤い品種、真くれないの梅。
まだ眼白や鶯は見かけない。
キビタキのような色をした
動きの速い野鳥が一羽やって来た。
尾をしきりに振っている。
なんていう野鳥だろう?

紅梅に碧き瞳のカメラマン
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