今年も大阪郊外の公民館で行われる
秋の講座に招かれた。毎年この時期に
招かれるようになってもう四年目だ。
不思議な縁で結ばれたこの講座を
毎秋とても楽しみにしている。
今回のテーマは
「脳力を鍛える楽しいシニアライフ」
いつもは10名前後の参加者なのだが
今年は30数名の応募があったとか?
「はてな?どうしてだろうか。
初回の脳神経の先生が評判なのかな?」
と思っていたが
担当の副館長さんがその先生の手前もあり
ここは流儀を敢えて曲げて、従来には無く
熱心に集客活動を行ったのだとおっしゃった。
ただし、いかんせん
老人会の皆様をオルグ?したので
若干年齢層は高いとのこと。
今回は企画テーマを受けて
「脳と対話、幸せ生活の処方箋」
と題して講座を行った。
かつて週末に訪問していた老人ホームでの
認知症高齢者との数百名に及ぶ対話経験から
対話の効用についてお話をした。
80代の方やご夫婦で聴講しておられる方もいた。
みんな熱心に聴いていただき恐縮であった。
なかには涙する方もおられた。きっと
ご自身の経験とだぶったのかもしれない。
久しぶりの講演だったので、やはり
気付かぬうちにかなり緊張していたのだろう。
終わってからしばし胃の痛みを覚えた。
この大阪郊外の街は文化の香りのする
私のお気に入りの都市のひとつである。
ここで一年に一度…変わらぬ交友を確認し
そしてこの世に生まれた者として
ただ集うのではなく何かを創造し発信し続ける…
そういう出会いをずっと大切にしていきたいと思う。
(写真)毎年眺める公民館近くの銀杏の木