陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

秋の主役たち 赤蜻蛉

2015年09月30日 | nonoka

秋の主役のひとつは
まぎれもなく蜻蛉(とんぼ)
赤蜻蛉。秋茜とも云う。
蜻蛉っていつ見ても飽きない。
おにやんまの悠々とした飛翔も
街中の空の一処をを行ったり来たり
している蜻蛉も楽しい。
その飛翔技術はとても高い。
だから見惚れてしまうのだ。

近づけば逃げる蜻蛉の道案内
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花の自画像 芙蓉

2015年09月29日 | nonoka

芙蓉の花。
木槿のようであって木槿にあらず。
しかしアオイ科の同じ仲間である。

中学時代にものすごくピアノの上手な
女生徒がいた。普段は大人しい子だったが
ピアノは力強い弾き方だった。

ある日の国語の時間。短歌の授業。
皆で短歌を創った。私はその時法師蝉で詠んだが
そのピアノの上手な子は芙蓉を詠んだ。
初めて聞く名の花だった。それで私は
芙蓉という花の名を知ったのだった。

彼女とは偶然同じ高校に進んだが
クラスもずっと違ったこともあって
あまり話をすることもなく過ぎていった。
時折、バス停で会ったが、はにかみながら
挨拶をする程度だったように思う。

あれから長い歳月が流れた。
人づてに彼女は大学の講師をしている
と聞いたことがある。
それももうずいぶんと前のことだ。
それ以降の消息は聞かない。
芙蓉の花を見るたびに思うことである。

花芙蓉奏でることもなきピアノ
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2015いざよふ月

2015年09月28日 | slow life

2015年9月28日。この日は満月。
そしてスーパームーンであった。
前日の27日が十五夜だったから
この日は十六夜(いざよい)の月となる。

一日の仕事を終えて、本町から歩く。
淀屋橋に来ると、ご覧のとおり
多くの人たちが、橋上でスマホを
かざしながら、京橋の高層ビル群を
借景にいざよう月を撮っていた。
私も携帯電話のカメラで撮ってみたが
どうもうまく撮れない。仕方なく
持たされているスマホを取り出して
撮ってみた。スマホは全然慣れてない。
だからうまく操作できなかったが
なんとか撮れたようである。
やはり旧式の携帯のカメラとは
全然映りが違うようだった。
確か去年もここでこうして写真を
撮ったように思うのだが…。

重さうにいざよふ月の淀屋橋
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十五夜の月

2015年09月27日 | slow life

今年の十五夜も
綺麗なお月さんが見られました。
満月は翌日でしたが、見た目には
もう十分まんまるでした。
ひんがしに昇ったばかりの大きな月も
煌々と光を放ちながら天空の雲間を泳ぐ月も
それぞれ趣きがあってよろしゅうございました。

天空をあまねく照らす良夜かな
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花の自画像 芒

2015年09月26日 | nonoka

秋の七草のひとつ、芒。
芒が一番良く見かける七草だ。
芒だけがどんどん増えていく。
それだけ強いのだろう。
適者生存の草である。

日の色を返し金糸となる芒


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花の自画像 桔梗

2015年09月25日 | nonoka

秋の七草にひとつ、桔梗。
この花の姿は撫子とは対称的だ。
桔梗の輪郭はとても直線的である。
凛としてとかきりっとしてと云う
表現が似合う花だ。
その輪郭は孤高でさえある。
そこがまたたまらない魅力なのだ。

直線の孤高とは野の桔梗なる
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わたしの酒呑録  紀土 夏の疾風

2015年09月24日 | eau de vie

梅田は芝田町にちょっといい居酒屋がある。
旧き良き昭和を残す酒場である。
梅田の繁華街からちょっとずれている
そういうロケもまた興趣をそそっている。

そんな居酒屋での利き酒セット。
これはお得な品書きである。
この日は、ご覧のように“八海山”と“天狗舞”と
それに聞きなれない銘柄の“紀土”であった。
この店では好みの味を聞くとこれを勧めてくれた。

前二つの銘柄は知名度の高い酒。すでに私も
呑み慣れた銘柄である。しかし“紀土”は初めてだ。
紀州は和歌山の酒である。透明な瓶が印象的だった。
調べてみると、和歌山は海南の酒ではないか。
海南は何度か行ったことのある町である。

居酒屋に行ったのがちょうど夏であったので
その日出てきたのは紀土の夏季限定酒だった。
和歌山の酒は正直あまりなじみがなかった。
知っている銘柄と云えば雑賀ぐらいしか知らない。
はたしてこの紀土のお味は?と思って飲んでみたら
旨い。これは呑める。私好みの酒であった。
月並に言えば清冽だ。爽やかだ。
まるで紀の川の川風にいるようであった。

■紀土《KID》 純米吟醸 夏ノ疾風
 和酒造株式会社
 和歌山県海南市溝ノ口119番地










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花の自画像 撫子

2015年09月23日 | nonoka

撫子である。しかし最近は
女子サッカーのチーム愛称の
イメージの方が強くなって
従来の撫子のイメージが
かなり違ってきているように思う。

野の撫子には力強さは感じない。
どちらかというと楚々とした花だ。
そしてあの花姿は日本の花にあって
印象的である。同じ七草の桔梗とは
全く対照的な花姿である。しかし
撫子も桔梗も、日本の美人顔で
あることは間違いない。

撫子や今は女が強すぎて
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花の自画像 女郎花

2015年09月22日 | nonoka

女郎花は背が高い。
だから真っ先に風を報せる花だ。
花のてっぺんは平らである。

咲きそろふ高さも風の女郎花
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花の自画像 萩の花

2015年09月21日 | nonoka

秋の七草のひとつ。萩の花。
日本人は萩がとても好きである。
萩と月、萩と風。どれもよし。
やはり萩は風に揺れるさまが
何んとも似合っているようだ。

揺れ合うて風と遊んでをりし萩
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