三椏が蕾をつけていた。
三椏の花も愛らしい花だ。
川のせせらぎを聴いて開くような
そんなイメージがある。
上品な趣の花である。
三椏といえば四月の季題。
そして何といっても先生のあの御句。
三椏の花三三が九三三が九
一度聞いたら決して忘れない句。
それも名句の要素である。
高濱虚子がお生まれになったのは
1874年(明治7年)2月22日。
虚子が生きていれば145歳である。
生誕を祝す俳句祭に参加。この会は
本当に身内だけの会のような雰囲気。
募集句の表彰につづき講演会。
今年の講演会は本音の話でライブな感覚。
それが良かったと思う。
その後は恒例の懇親会。
立食でワインを飲みながらの談笑。
楽しい会でございました。
何より先生が復活したのがとても
嬉しゅうございました。
でめたし、でめたし。
好古園の春、いよいよ真打登場。
梅ひらく。
歳を重ねると梅の良さが解ってくるのか?
桜も好きだが、梅がいいなあと思う。
梅はやはりほつほつと一輪つづがいい。
風も冷たい中でそっとひらき
ふくよかな香をただよわせる。
その風情がいいではないか?
梅一輪また一輪といふ日和
こちらは椿。歳時記では
侘助は一月の季題であるが
椿は三月の季題である。
ホトトギス新歳時記で椿の欄を見ると
椿の傍題には色んな名がある。
玉椿、これは椿の美称。
つらつら椿とは花が咲き連なっている様。
山椿、藪椿、白椿、乙女椿に八重椿。
それだけ日本人に愛されている花なのだ。