コスモスは和名では秋桜。
外来種だが人気のある花である。
きっと、外来種の割には、どこか
楚々とした風情が日本人にあうのだろう。
♬薄紅の秋桜(コスモス)が 秋の日の
何気ない 陽だまりに揺れている
この頃 涙脆ろくなった母が
庭先でひとつ咳をする
縁側でアルバムを開いては
私の幼い日の思い出を
何度も同じ話くりかえす
独り言みたいに小さな声で
こんな小春日和の穏やかな日は
あなたの優しさが浸みて来る♬
コスモスを有名にしたのは
何と言っても山口百恵のこの曲。
当時、文学性を感じる上質な歌詞だなと思ったら
作詞、そして作曲もさだまさしさんであった。
さりげない日常を感性豊かに切り取る才能はさすが。
彼が俳句を創ったならきっと一流俳人だろう。
この曲で、さらにコスモスは日本の花となった。
コスモスの風の中ゆく君の影
神戸・しあわせの村にて