陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

新緑の奈良へ

2012年05月30日 | slow journey

阪神電車で奈良へ。
魚崎駅で奈良行の快速急行に乗り換える
後は終点奈良まで乗り換えなし。便利になったなあ。
奈良がものすごく近くなったような気がする。

この日は奈良で開催された俳句大会に出席。
奈良公園を散策しつつ興福寺へ。
阿修羅見て、袋角の鹿にも逢えました。
それにしても古都奈良は新緑が素晴らしい。
春日の杜や飛火野はまさに大万緑だ。
大会終了後にはちょっと足を伸ばして
子規の庭へ仲間の俳人たちと行った。
この庭もまた良かった。こじんまりし庭だが
いろんな草花が静かに咲いていた。
花水木に十薬(どくだみ)。小流れには河骨が。
姫女苑に野いちごも。梅は実に。
山椒の香気は馥郁と。山椒の若芽を少し失敬。

池にはカルガモの赤ちゃんが六匹。
これがまた超かわゆい。ずっと見ていても
まるでおもちゃみたいで飽きないなあ。
やはり子規の庭だけあって投句箱があった。
即吟で二句投句。はてさて結果はいかに。

帰りは熟年女性俳人二人を連れて
近鉄奈良は駅チカの立呑屋「蔵元豊祝」へ。
地元の酒造会社経営で安いしいい雰囲気。
女性たちは生まれて初めて入る立呑屋だそう。
なんかわくわくしているのが傍目でも判る(笑)
この歳で余計な経験をさせてしまったかなと思いつつ
三宮行き直通電車の時間まで日本酒を呑みました。
大会の俳句の成績はもうひとつだったけれど
楽しい新緑の奈良のひと日となりました。

トンネルを抜けて青葉の古都に出づ
万緑を浴びつつ奈良を吟行す
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うまいもの選 奥吉野深山そば

2012年05月17日 | slow gourmet

我が家御用達の蕎麦である。
奈良県吉野から毎回取り寄せる。

“奥吉野の清冽なまでの水と空気に育まれ
選りすぐった材料を用い、長い伝統に
培われた技術を駆使して調整した逸品”

手づくり三和素麺作りの伝統技法で
調整された蕎麦は細身だが、腰もあるし
つるっとした食感がなんともよい蕎麦です。

■吉村製麺所
奈良県吉野郡黒滝村長瀬
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快晴の葵祭

2012年05月16日 | slow culture

葵祭が開催された。本当は5月15日
なのだがあいにくその日は雨模様。
翌日に順延されたのだ。順延は
1997年以来15年ぶりなのだとか。
ちょうど仕事の帰路だったので
御所の堺町御門のところで見学した。
御所の玉砂利の道を、ゆったりと
馬や牛、当時の装束の都人が通る。
御所の新緑に映えて、なんとも美しい
悠久の古都の時間を巻き戻し、そして
しばしの時間を止めたような行列でした。

沿道に万の犇き賀茂祭
古都の刻止めたる葵祭かな

■葵祭(五月の季題)
正式には賀茂祭。
石清水八幡宮の南祭に対し
北祭とも言う。葵の花を飾った
平安後期の装束での行列。
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俳句大会の案内来る

2012年05月12日 | slow culture

俳句大会の投句募集案内状が続々届く。
だいたい5~7月に募集を締め切って
秋に大会が開催されるからだ。
俳誌や普段の句会に出句する分以外に
未発表の句を出さないといけないから
結構大変である。何千という句の中から
入賞を目指すのは針の穴に等しい。
特に私みたいな初心ならなおさらだ。
俳句はやはり経験がものを言う。
それだけ句材が頭の引き出しに沢山ある。
昨年は運よく二つの全国大会で、それぞれ
入選、佳作に入ることができた。
今年はどうだろうなあ。ひとつでも
佳作にでも入れば上出来なのだが。

青鷺のじつと動かぬ午後の池
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七年目のマイライフ・アンソロジー

2012年05月07日 | cocoro

“陽だまりの旅路イスキア”も
今月でまる7年を迎えました。

私のブログを訪れてくれる皆さま
いつもありがとうございます。

ここまでの掲載本数1031本。
日々の暮らしの日向香も
知らず知らずのうちにこのような数に。
千の大台を数えるまでになりました。
まさに塵も積もれば…感。
更新ペースは相変わらず緩やかですが
人生もとうに折り返し点を過ぎている
身にとっては、そんな劇的なことも
あろうはずがなく、まあ
こんなペースかなと思っています。

“マイライフ・アンソロジー”は
8年目へ向けてまた舵を切ってゆきます。
変わらずシンプルに、私の人生の物語の
アンソロジーとして綴ってゆきます。

“今だけ、ここだけ、あなただけ”

このブログを貫く主題はこれからも変わりなく
このブログの本流として流れ続けます。

“Slow life is beautiful”

感謝をこめて…店主敬白

人生は終わりなき旅卯浪越ゆ
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神戸の画家 金山平三展

2012年05月06日 | slow culture

兵庫県立美術館で開催されている
神戸が生んだ洋画家金山平三回顧展へ。
金山平三画伯は黒田清輝らに師事し
東京美術学校(現東京藝術大学)西洋画科を
首席で卒業した画家だ。父の再婚相手が
神戸は花隈で料理屋(置屋も)をしていたとあった。
神戸の花街の画家というのが何ともいいなあと思う。

回顧展のパンフレットには
移りゆく時間の中で描く日本の風景…。
日本の印象派 金山平三とある。

どこか懐かしいような日本の風景が
なんともいえずジーンと来る。そんな絵だ。
小磯良平画伯といい、この金山画伯も
神戸出身の画家の絵は気品があって素晴らしい。

金山画伯の絵の空の色と雪の色が好きだ。
ターコイズブルーの空、そしてまるで
パールを溶いたような雪の白。また
花の絵もいい。花の絵が人気があって
すぐ売れたというのもうなずける。
造船所を描いた絵もいい。川崎重工が
多くコレクションをしていたようだ。

本日の私のお気に入りの絵

ベスト3

・洞爺湖 1939年
・夏の内海 1916年
・妙高山 1917-1934年
・一番桜 1954年

その他

菊、風の翌日、雪の風景、夕映え、船川、晴れ、港
四月の大石田、凧揚げ、無題(セーヌ下流)
無題(雪の教会)、ガントリークレーン造船所
昼のプラスピガル、下諏訪のスケートリンク
習作(氷すべり)

■金山平三展
兵庫県立美術館 2012年4/7~5/20
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明石公園 探鳥会

2012年05月04日 | slow life

今年も明石公園の恒例の探鳥会に参加。
ずっと天候が不安定で心配されたが
曇りがちながらも雨は降らず、晴れたりもして
佳き探鳥日和となった。総勢50名位の参加者。
日本野鳥の会の方の案内で明石公園の森一帯を
一隊散策しながらバードウォッチングを楽しむ。

ところが今年は全体に鳥が少ないのだそう。
例年なら黄鶲(キビタキ)の囀りが楽しめるのだが
この日はほとんど鳴かない。ただし例年
逢うのを楽しみにしている青葉木菟(アオバズク)は
今年は番(つがい)でやってきた。
青葉木菟はとても愛らしい。皆が興奮して騒いだので
二羽とも驚いてどこかへ翔ってしまった。

探鳥の最後、緑陰の下で皆で鳥合わせをする。
今年は少ないとはいえ、数々の鳥が観察できた。
お弁当を池畔で食べてから午後からは恒例の句会へ。
48名の参加で青葉木菟の吟行句も沢山披露されました。
私も2句主宰の選に入りました。句会終了後
仲間と魚の棚で明石焼を食べて帰りました。

■本日の明石公園の鳥たち 22種

蒼鷺(アオサギ)、鳶(トビ)、河鵜(カワウ)
夏留鴨(カルガモ)、燕(ツバメ)、
青葉木菟(アオバズク)、雉鳩(キジバト)
小啄木鳥(コゲラ)、鵯(ヒヨドリ)、鶯(ウグイス)
白鶺鴒(ハクセキレイ)、黄鶲(キビタキ)
目白(メジロ)、柄長(エナガ)、四十雀(シジュウカラ)
河原鶸(カワラヒワ)、椋鳥(ムクドリ)、雀(スズメ)
嘴細烏(ハシボソガラス)、嘴太烏(ハシブトガラス)
河原鳩(ドバト)、小椋鳥(コムクドリ)

探鳥の佳き日となりしみどりの日

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嵐峡 舟あそび

2012年05月03日 | slow life

新緑の嵐山でひと日舟あそびを楽しむ。
大堰川(おおいがわ)上流まで
船頭さんがが竿一本で舟を操る。
約30分の遊覧だ。新緑が美しい。
特に若楓の新緑はひときわ映える。
前方にはあの百人一首で有名な小倉山。
川の水面も山の緑に染まっている。
パソコンも携帯もなかった昔の人は
こんな優雅な遊びをしていたのだなあ。

さみどりの風となりたる若楓

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新緑の季節 若楓

2012年05月01日 | slow life

新緑の季節。その若葉の中でも
若楓はひときわ明るい。
この季節、風は薫り空は蒼い。

今度の兼題は「若楓」。
わかかえでとは新緑のもみじのことだ。
紅葉(もみじ)と言えば
紅葉(こうよう)した木を総称して言う。
だから紅葉の新緑を若楓と呼ぶ。
若楓は新緑の中でも特に美しい。

さみどりの風を拡げて若楓
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