陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

紫陽花ひらく

2024年05月31日 | nonoka

紫陽花があちこちで開花してきました。紫陽花がひらくとこんなにも至る所に植えられているんだなと解ります。それほど人気のある花木なのでしょう。

紫陽花と言えばシーボルト。この花は確か日本から欧州に渡って、そこで改良されてまた日本へUターンしてきたと記憶しています。

写真は紫陽花でも毬となる西洋紫陽花ではなく額の花です。額の花はちょっと西洋紫陽花とはお趣きが異なりますね。街なかの定点観測では西洋紫陽花の方が多く植えられているとは思いますが、額の花も結構見かけます。

この額の花じっと見ているとなんか宇宙を覗いているような気になります。小宇宙の世界です。

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夕暮の侍者 待宵草

2024年05月30日 | nonoka

夕暮れになると公園の野のあちこちで黄色い花が咲いています。わっと群れるような感じではないですが、点々とあちこちで咲き満ちています。待宵草です。夕方に咲いて朝には萎みます。萎むと紅色に変ります。

月見草と言われてますが、真打の月見草は別種でよく見るのは「待宵草」。月見草というのは白い花の種を言うのですが、私はまだ野にそれを見たことはありません。ほとんどの人はこの「待宵草」を「月見草」と認識しています。待宵草も月見草も日本の固有種ではありません。北アメリカ原産の外来種です。

文学作品で月見草と言えば、やはり竹久夢二の詩に出て来る月見草と太宰治の「富嶽百景」に出て来る月見草が有名ですね。

「まてどくらせどこぬひとを 宵待草のやるせなき。こよひは月もでぬさうな。」夢二は「宵待草」と称していますが正しくは「待宵草」です。養命酒の月間元気通信によるとこうありました。

“大正6(1917)年発表の歌詞では、千葉での失恋の思いを故郷岡山の旭川河原のオオマツヨイグサを見て作ったと言われています。発表後「待宵草」を誤って「宵待草」にしたことに気づきますが、改めずにそのままにしたと伝わっています。”

同じく元気通信からの抜粋ですが、“太宰治は『富嶽百景』のなかで「三七七六米の富士の山と、立派に相対峙し、みじんもゆるがず、なんと言ふのか、金剛力草とでも言ひたいくらゐ、けなげにすくっと立つてゐたあの月見草は、よかつた。富士には月見草がよく似合う。」と書いています。ただ、ツキミソウを金剛力草と表現していますが、本来はそんなに強い植物ではありません。この小説の舞台、御坂峠はツキミソウの生育環境としては厳しく、登場した植物はオオマツヨイグサだったのではと考えられます。”

本来の白い月見草は寒さに弱く丈夫な体?ではないためほとんど野生化できず、よって野で見かけることはないようです。(でもこういう花の方が好きです)ということで待宵草は月見草ということで良いのでないでしょうか?白より黄色い方が月らしいですしね。

日の暮れて忽ち月見草の野に

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住吉川の花樗

2024年05月29日 | nonoka

魚崎駅から国道2号線までは私のウォーキングコースの一つです。句会が終わった後の帰路、お天気が良ければ魚崎駅で下車して歩きます。

その住吉川の河畔に一本の樗(おうち)の樹があります。栴檀(せんだん)の樹とも言います。初夏の或る日、ゆらゆらと薄紫の花が風に揺れていました。

楝(おうち)の花とも書きますが、万葉時代から古歌にもよく詠まれた花です。歳時記によると、端午の節句には菖蒲や蓬とともに、この楝の花が軒に葺かれることもあったそうです。

高い所で揺れている様はなんか優雅な感がありますね。万葉人が愛したのも頷けます。

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白詰草の花冠

2024年05月28日 | nonoka

公園をウォーキングしていたら、遊具のある樹下のベンチに何かがありました。分からずに近づいてみると白詰草の花冠です。きっとこの公園で遊んでいた母娘が摘んで編んだものでしょう。

白詰草は歳時記では春三月の候に載る季題です。クローバとも苜蓿(うまごやし)とも言います。音読みで「もくしゅく」とも言うみたいです。オランダげんげともありました。春の季題ですが、今も公園の野などに一面咲いてます。きっと生存力が強い草なのでしょう。

昔、タイガーズのトッポ(加橋かつみ)が歌っていた「花の首飾り」。作詞は菅原房子、補作詞:なかにし礼、作曲はあのすぎやまこういちです。歌詞では白詰草ではなく雛菊(ひなぎく)の首飾りです。

タイガースの中ではトッポが当時私は一番の推しでした。あの当時は推しなんて言葉はなかったけれど。勿論追っかけではありません。一人静かに曲を楽しんでいただけです。そんなタイガースの中でも、一番好きだったナンバーは「都会」。1970年の作ですから当時中学生。ずいぶんませた子どもでした笑 

その他でも「僕のマリー」とか「モナリザの微笑」、後年は「銀河のロマンス」などちょっとデカダンスでアンニュイなテーストのナンバーが自分の感性にびんびんと響きました。大方は思春期の頃のことですが、今もそう感じるのはまだ思春期が続いているのでしょうか笑!? GS時代でもタイガースは他とは違うと感じていました。タイガースは今聞いても、音楽性を感じる詩的な曲が多かったように思います。

さて、このクローバの花冠。いろんな動画で作り方が紹介されてます。白詰草は都会でもそこら中に生えているので、摘んでも誰も文句は言われないでしょうし、少女たちにとってもちょっとした王女気分になれる遊びかも知れませんね。

さりげなくベンチに置いていった所に作者の感性を感じました。詩的な一景をありがとう。勿論そのままにして写真だけ撮らせてもらいました。どこかの少女が行きずりにそれを見つけて、ちょっと被ってみて少しはにかんでいるところを想像しながら…。

クローバの花冠に日の暮るる

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Jazzy&Luxuryな日曜日

2024年05月27日 | slow culture

今月の句会もすべて終えて、5月最後の日曜日は大阪のライブハウスへ。

句友のジャズボーカルのライブを観に行ってきました。銘打って「Fantastic Jazz Live」。年に一回、先生に習っている生徒たち総勢6名の発表ライブです。ボーカルあり、ピアノの演奏などそれぞれのお気に入りを2曲発表していきます。

ジャズ界のことはそんなに詳しくはないのですが、バックのゲストプレイヤーがまた素晴らしい人たちとのこと。実際素晴らしい演奏を披露してくれたのが私にも解りました。ちなみに紹介すると、サックス 鈴木央紹、ドラム 原大力、ベース 時安吉宏といった方々。そしてピアノは主宰の沖田敦子先生です。

句友のSincere Leeさんは六番目に登場。素敵なステージ衣装がきらきらと輝いていました。歌ったナンバーは1曲目は「The Lady Is a Tramp」フランク・シナトラも歌っているナンバーですね。2曲目は「A  Song For You」カーペンターズも歌ってますね。想像以上に上手かったです笑

彼女に似合いそうな紅い薔薇の花束をステージの彼女にお渡ししました。とても喜んでくれました。

初夏の一と日。とてもジャジーでラグジャリーなサンデー・アフタヌーンを過ごすことができました。Sincere Leeさん、good job! そして発表会は楽しく盛り上がりました。ご成功、Congratulations!

友のジャズボーカルに酔ふ夏はじめ

◇Fantastic Jazz Live  at umeda ALWAYS      大阪市北区野崎町6-8 ノース梅田ビルB1

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街の面白看板 猫BAR

2024年05月16日 | slow culture

久々の面白看板シリーズ。私は町の色んなサインが好きである。“サインフェチ”なんて言葉があったらきっとそうだ。

サインを見ていいなと思ったらつい写メをしてしまう。そう写メなのである。写真は電話機能の終ったガラケーで撮っている。写メと言っても昔のJ‐phoneの写メではない。画素数はもっとある。

さて看板=サインというのはデザインの宝庫だ。そこが見ていて楽しい。サインは今風に言えばアイコン。発注者の思いが凝縮されている。それをデザインやイラストでぱっと表現している。パッと見て解らないとサインではない。そのビジュアルのシンプルさが好きなのである。

さて、曾根崎の陋巷のような路地で見つけたとあるBARのサイン。猫カフェのようなバーなのだろうか?猫がいるのか?いないのか?興味津々。

ちなみに我が家は猫派である。私は小さい頃は犬をずっと飼っていた。今のような高級な犬ではなく雑種だ。あの頃は雑種が多かったように思う。だから犬派だったが、今は家族に影響されて猫>犬派である。

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街の面白看板 路地の眠眠

2024年05月15日 | slow culture

私の書架には一冊の本がある。タイトルは「路地の記憶」著者は作詞家 阿久悠と写真家 佐藤秀明。帯には「路地、時の幻燈、夢の濾過装置。佐藤秀明ライフワーク255点の写真と阿久悠最後の詞20編で綴る路地物語」とある。時々、開いてみる一冊である。

曽根崎商店街界隈にはお初天神の路地を筆頭に何本かの路地がある。若い頃はこの路地にはときどき行く店があった。今はここを通れば、ただ歩いてみる程度になってしまったが。

一本の路地、眠眠の看板が目に入った。「眠眠」は懐かしい。若い頃はここのぐちゃっとくっついた餃子でよくビールを飲んだものだ。それも大概飲んだ後に行く場合が多かったように思う。餃子をつつきながらビールをあおり、仕事の話を会社の仲間や後輩としたものだ。

王将なんかは時代と共に店の雰囲気もファミレスのように変わっていったようにも感じるが、眠眠は今も昔も、あの庶民的な店のイメージは全然変わってないように見える。

変わらないということは結構衰退することが多いが、ここは変わらないということが成功しているのではないか。勿論、味などは時代に合わせて改良、変革していっているのだろうが。

見た目は変わらないように見えても日々進化し続けている。それは私も日日心掛けていたいことである。ただ私の場合は見た目も変わってしまったが笑

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十九年目のマイライフ・アンソロジー

2024年05月13日 | slow life

2005年5月の玉川上水の景から始まったmy blog“陽だまりの旅路イスキア”もまる十九年を迎えました。

ここまでの掲載本数は3946本となりました。その1本1本が“日向香を感じる私の日々の暮らし”そのものです。

この一年も新しい人との出会い、新しいチャレンジもありました。そのようなことに感謝しつつも、また悲しい別離もありました。別離について言えば、これは歳と共に増えて来ることはあっても減ることはないでしょう。でもそれも必然です。

心掛けていることは、“今・ここに・生きていること”を実感しながら、自分の気持ちに逆らわずに生きていくこと。自分に出来ること、やらねばならないことは真面目に真摯に取り組むこと。それ以外は決して無理をしないこと。でも多少の義理は忘れずに。こんなものでしょうか?

決して今以上の環境を望んでいる訳ではありませし、上昇志向的野望も持ちあわせてはおりません。それでは進歩がないという人がいるかもしれませんが、もう人生の第四コーナーは廻り終えました。あとは最後の直線のみ。この直線も坂があってなかなかしんどいですが、骨折して競争中止にならぬよう、斜行して他馬と接触しないよう気を付けながらゴールを駈け抜けることを目指していきます。

今年も私のコンセプトは「ふれあって・こころ・ゆたかに」今・ここに・生きていること…確かに生きているその証としてこのブログを綴って参ります。この世界のどこかで、リアルに呼吸しているあなたとの新たな邂逅を楽しみに…。

心より感謝を込めて…店主敬白

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食いしん忘備録 タイガース・タルト

2024年05月12日 | slow gourmet

家族がやや熱心ばタイガースファンということもあって、我が家にはタイガースグッズが結構あります。勿論私もタイガースファンですが、家族ほど勝ったら有頂天になり、負けたら不機嫌になるというほどのことはままないです笑

買ったまま仕舞って置いて賞味期限が少し過ぎていた、タイガースグッズていうか食品が出てきたので慌てて賞味いたしました。フルーツタルトです。

しかし、5月11日の対横浜戦のデイゲームは、近本選手の満塁ホームランもあって大量リードだったのに、終わってみればまさかの逆転負け。横浜の筒香選手の逆転の一発(ホームラン)による大どんでん返し。さらに牧選手のおまけの一発。そらまあ、タイガースファンの機嫌の悪いこと、悪いこと。横浜での開催で本当に良かった。あれが甲子園だったらと思うと、阪神電車の乗るのが怖い…我が家も触らぬ神に祟りなしでございました笑

それでも敵とはいえ、失意の大リーグ帰りの筒香選手が見せ場を作ったのは良かったなと思いました。巨人に首位を明け渡してしまったのは忸怩たる思いがしますが、交流戦を含めてこれからの奮起を期待したいと思います。この試合が後々に振り返った時に、あれがターニングポイントだったなあとならないことを切に願っています。

◇FRUITERIER KANON(フリュテリー カノン)

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初夏の彩り 昼咲月見草

2024年05月11日 | nonoka

道路の中央分離帯の植込みなどに沢山咲いてます。昼咲き月見草です。今年は特に蔓延っているというほどどこでも見かけます。

数年前まではそんなに群生しているというほどではなかった気がするのですが。

この花も北米原産の帰化植物です。これだけ占領しているのに「特定外来生物」としては指定されてないようです。でもこのまま群生してそこら中を占拠するようになれば、いずれは指定されるのではないかなと思うほどです。

それにしても昼咲月見草なんて名前はちょっと安易な感じがします。あまりセンスを感じませんね。月見草という名は素敵な名前ですが…。いやはや。

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