公園をウォーキングしていたら、遊具のある樹下のベンチに何かがありました。分からずに近づいてみると白詰草の花冠です。きっとこの公園で遊んでいた母娘が摘んで編んだものでしょう。
白詰草は歳時記では春三月の候に載る季題です。クローバとも苜蓿(うまごやし)とも言います。音読みで「もくしゅく」とも言うみたいです。オランダげんげともありました。春の季題ですが、今も公園の野などに一面咲いてます。きっと生存力が強い草なのでしょう。
昔、タイガーズのトッポ(加橋かつみ)が歌っていた「花の首飾り」。作詞は菅原房子、補作詞:なかにし礼、作曲はあのすぎやまこういちです。歌詞では白詰草ではなく雛菊(ひなぎく)の首飾りです。
タイガースの中ではトッポが当時私は一番の推しでした。あの当時は推しなんて言葉はなかったけれど。勿論追っかけではありません。一人静かに曲を楽しんでいただけです。そんなタイガースの中でも、一番好きだったナンバーは「都会」。1970年の作ですから当時中学生。ずいぶんませた子どもでした笑
その他でも「僕のマリー」とか「モナリザの微笑」、後年は「銀河のロマンス」などちょっとデカダンスでアンニュイなテーストのナンバーが自分の感性にびんびんと響きました。大方は思春期の頃のことですが、今もそう感じるのはまだ思春期が続いているのでしょうか笑!? GS時代でもタイガースは他とは違うと感じていました。タイガースは今聞いても、音楽性を感じる詩的な曲が多かったように思います。
さて、このクローバの花冠。いろんな動画で作り方が紹介されてます。白詰草は都会でもそこら中に生えているので、摘んでも誰も文句は言われないでしょうし、少女たちにとってもちょっとした王女気分になれる遊びかも知れませんね。
さりげなくベンチに置いていった所に作者の感性を感じました。詩的な一景をありがとう。勿論そのままにして写真だけ撮らせてもらいました。どこかの少女が行きずりにそれを見つけて、ちょっと被ってみて少しはにかんでいるところを想像しながら…。
クローバの花冠に日の暮るる