陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

緑石と銀河鉄道の夜

2011年10月26日 | slow culture

“だが、33年7月(緑石は)不慮の事故に襲われる。
海で農学校の水泳訓練があり、沖でおぼれた同僚を
救助しようとして心臓まひで亡くなったのだ。
緑石の死去2ヵ月後、賢治は37歳で亡くなった。
枕元に残されていたのが「銀河鉄道の夜」だった。”
(日経10/24付文化面記事より)

これは鳥取・倉吉の俳人・詩人であった
河本緑石氏の研究を行っている波田野氏の
寄稿文からの抜粋である。

河本緑石と宮沢賢治は盛岡高等農林学校で出逢う。
寄宿舎で1級上が宮沢賢治だったらしい。
学校では同人誌を発行する仲でもあった。
波田野氏は確証は何もないが
「銀河鉄道の夜」のカンパネルラと緑石氏が
奇妙なほど一致していると指摘している。

きっとジョバンニとカンパネルラは
死を予感した賢治が互いを投影させたんだと思う。
銀河鉄道に乗って二人はあの世で邂逅したのだ。

種田山頭火は
緑石の死を悼み以下の追悼句を残している。

“波のうねりを影が泳ぐよ”
“夜蝉がぢいと暗い空”

(写真)呉線・瀬戸内マリンビュー車内の調度品




コメント

今年も野菜市

2011年10月12日 | slow life

母校の小学校で今年も地域ふれあいの
お祭りイベントがあった。例年のごとく
我らの卒業回生は野菜市を出店する。
年に一回の同窓生との邂逅だ。

今年は野菜が高騰している。
できるだけ安くと値付けも頑張ったが
やはり例年に比べて高くなってしまった。
何年か前にもそういう時があった。
その時は開店前から殺到して大変だったのだが
今年はその予想も見事に肩透かしをくらった。
結局少し売れ残ってしまったのだ。

地域のお祭りとはいえ、世の経済状況を
とてもよく反映しているのがよく解る。
こういうイベントで子どもたちが元気よく
お金を使える時代に戻るのだろうかなあ。
コメント

秋祭りの頃

2011年10月10日 | cocoro

秋祭りの季節だ。
子どもが小さい頃は、毎年
この時期になると近所の神社へ。
前夜にはこども相撲大会があった。
翌日は子ども神輿が各所を回る。
それに親たちもぞろぞろついて回った。
カメラやビデオカメラをぶら下げて。
思えば子どもとよく触れ合った昔。
子どもが大きく成長した今は
そんな親子のふれあいも必然少なくなる。
そう思えば、かつてのそんな時間は
かけがえのないものだったのだと
親たちも今更ながらに気づくのだ。
コメント

天空に十三夜

2011年10月09日 | slow life

今年は十五夜もとても美しい月だった。
そしてこの日十三夜の月もまた良し。

お団子を供えてお月見をいたしました。
十三夜は、枝豆を供えることから
豆名月と言われるらしいが
枝豆は食べてしまいました。

未だ少し至らぬことも後の月
コメント

街角のランタナ

2011年10月09日 | slow culture

最近、街の植え込みでよく見かける花。
中南米原産の洋花である。
いろんな色が咲いていると思ったら
どうやらこの花、紫陽花のように
色が変化するらしい。花は咲いてから
時間の経過とともに黄から橙、そして
赤へと色が変わってゆく。和名は
七変化とも紅黄花とも。
小さい花だが結構目立ってます。
コメント

秋色のハーモニー 秋蝶

2011年10月08日 | slow life

秋蝶は夏蝶と違ってどこかゆったりしている。
夏蝶は風の高さに舞い上がるが
秋蝶はまるで陽だまりを楽しむように舞う。
写真はモンキアゲハだが、どちらかと言うと
秋の蝶は蜆蝶なんかがよく似合う。

秋蝶のどこか遊んでをりにけり
コメント