陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

名残の桜たちⅡ 糸桜

2014年04月29日 | slow culture

糸桜とは枝垂れ桜のこと。
やはり一番人気はこの桜かな。
通り抜けでは多くの人が立ち止って
この枝垂れを背景に写真を撮ってました。
日本人も中国人もアメリカ人も
みんな桜の樹の下で微笑んでおりました。

糸桜空の蒼さを借景に
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名残の桜たちⅡ 鬱金桜

2014年04月28日 | slow culture

鬱金(うこん)桜である。
鬱金桜は、4月中旬に開花。少し舌を噛みそうだが
バラ科サクラ属オオシマザクラ系サトザクラの
園芸品種なのだとか。黄緑色の八重の桜です。
通り抜けでは何とも目立っていました。

咲きこぼる鬱金桜のアーチかな
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名残の桜たちⅠ

2014年04月27日 | slow culture

今年出逢った桜たちをもう一度記録に残しておこう。

さくら考で書いたように少し葉が見えている桜。
葉が付いた桜があると今の人は不思議に思うらしい。
でも、こういう桜が昔は自然だったのだとか。
そういう目で見ると葉付きの桜もなかなか美しい。

いっせいに我を見つめし桜かな
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わたしの酒呑録 思わぬ森伊蔵

2014年04月26日 | eau de vie

思わぬ所から森伊蔵が手に入る。
この焼酎、かつて飲んだことは数回。
最初は会社の役員の冷蔵庫にあったものを。
2度目は小料理屋で。その店はオーナーが
古くからの酒屋で、森伊蔵も入荷できたときは
ほぼ定価で飲ましてくれた。それでも
かなり前のことだ。その店も今はもうない。

一度、普通の居酒屋で森伊蔵が品書きにあった。
品書きに書ける程仕入れられるはずがないのだが…。
注文するととっくりに入れらて供された。
不思議な出し方だなと思う。不審な感じ。
案の定、生で飲んでみると不味い。
明らかに偽物だった。こんな店もあるのだ。
それほど森伊蔵は希少価値がある焼酎なのだ。
この店、広島の牡蠣が売りもので、大将は
広島出身の大のカープファンだった。
それでたまに利用していたのだが、以来
この店には二度と行かなくなった。

いっときは抽選に申し込んだりもしたが
あまりにも当たらないので、いつしか
忘れた銘柄となっていた。お酒の専門店で
三万円の値札で売られていたこともあった。

久々に飲んでみて、昔ほど感激することもないが
やはり上品でほのかな味わい。それでもこの酒
やはり庶民には高嶺の焼酎。たまに飲めれば
いいのかもしれない。庶民に届くように一杯造れば
またこんな味なんて出せるはずはない。
美味い酒とは如何せんトレードオフな関係なのだ。
しかし焼酎はもともとは庶民の酒なので少し悔しいが…。

■有限会社森伊蔵酒造
鹿児島県垂水市牛根境1337
1800ml 2,808円
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春の彩り 雪柳

2014年04月14日 | slow culture

今年も雪柳が咲きました。
写真は靭公園の雪柳。
まるで風を探すように
長い花尾を伸ばしています。
風が吹くと面白い動きをします。
別名小米花ともいいます。

繚乱の白とはなりぬ雪柳
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造幣局通り抜け始まる

2014年04月12日 | slow life

造幣局の桜の通り抜けが始まる。
初日は快晴。多くの人出で賑わう。
この通り抜け、会場には投句箱が
設置されている。毎年、桜の俳句や
川柳を募っているのである。
選者による入選作は、翌年
桜の木々に短冊として飾られる。
私も投句してみよう。

けふの君花のこころになり切つて
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伊丹 有岡城址

2014年04月09日 | slow life

自動車免許の更新に伊丹へ行った。
ゴールド免許だから、30分の講習で
新しい免許証を貰う。ちょっと時間があったので
JR伊丹駅前の有岡城址へ登ってみた。
1本の枝垂れが花をつけていた。
この時は3月下旬だったから梅だろう。
有岡城は、黒田官兵衛が幽閉された荒木村重の城。
史実によれば、有岡城の戦いの際、官兵衛は
村重を翻意させるため単身有岡城に乗り込むのだが
成功せず逆に幽閉されてしまう。1年後有岡城は落城。
官兵衛は家臣の栗山利安らによって救出されたとある。

今はもう、そんな歴史があったとは思えない
こじんまりした小さな城址でした。
案内版がなければきっと気付かったでしょう。
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1年生とチューリップ

2014年04月08日 | slow life

入学式たけなわのこの日。
入学式帰りの親子がチューリップの前で
記念写真を撮っておりました。
お姉ちゃんが一年生で妹が幼稚園かな?
下の子はまだママに甘えていますね。
小生にもこんなシーンがありました。
昭和は遠くなりにけりです。
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2014年の桜 さくら考

2014年04月07日 | slow culture

六日の日経文化面。“さくら考”
という題で作家の葉室麟氏の寄稿文が
掲載されている。興味深く読む。

(以下抜粋)

“しき嶋のやまとごゝろを人とはゞ
朝日にゝほふ山桜”  本居宣長

“花はさくら、桜は、山桜の、
葉のあかくてりて、ほそきが、
まばらにまじりて、花しげく
咲きたるは、又たぐふべき物もなく、
うき世のものとは思はれず”

“この国の先人たちが愛したのは
あでやかでひと目を引いて楽しませる
花だけの桜よりも、慎ましく葉をつけた
山桜であったことに思いをめぐらして
みるのも無駄ではないだろう。”

花だけが葉より先に咲いて、ぱっと散る
ソメイヨシノは、幕末に江戸、染井の
植木屋によって栽培された品種だそうだ。
種子では繁殖することがなく、接ぎ木など
人の手で育てなければならない。
生長は早いが寿命は短いという。

なるほど。我々が普段見ている桜は
実は栽培品種なのだ。
山桜の葉がまばらにある美しさ、それが
本来の桜だと…。だとすれば、一度
吉野にいかなくてはならないと思う。

“宣長だけでなく、昔から日本人にとって
生死と桜は切り離せない何かがある。しかし
その死生観は、花を先につけ、しかも
いっせいに散るソメイヨシノのイメージとは
少し違うのではないだろうか。”

葉室さんはそのように書いている。

みよし野の花をいつしか見にゆかん
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ターナーを観る

2014年04月06日 | slow culture

“その風景画には物語がある。
英国最高の巨匠ー待望の大回顧展”

と銘打って、神戸市立博物館に於て
ターナー展が開催されている。
来場者数も十万人を突破したらしい。

週末は午後7時まで開館しているので
日曜の遅い時間に向う。
この時間が狙い目。やはり比較的空いている。
ゆっくりと鑑賞することができた。

ターナーは
風景の画家といっても良いだろう。
光と大気を、鮮やかな色彩と技法で
描き出す画家である。
「ピクチャレスクな」という表現が
随所に解説されていた。
ピクチャレスクとは画趣に富んだ
という意味らしい。なるほど
そういう視点で観ると頷ける。
ターナーの風景画を観ていると何となく
俳句の吟行をしているような感覚を覚える。
風景の中に、風や光を感じるところは
画家の視点も俳人の視点も近い。
ただ、俳句はもっと小さきものの視点から
詠むことも。客観写生と主観叙情の視点で
ターナーの絵をじっくり鑑賞できた。

■鑑賞記 お気に入り作品

・南西より望むオックスフォード 水彩
・ナポリ湾越しにヴェスヴィオ山を望む 水彩

・月光 ミルバンクより眺めた習作 油彩
本日の一番。月光と夕星(ゆうづつ)か?
月明かりのハイライトが何とも言えぬ。

・ドラック川から見たグルノーブル 油彩
かつて訪ねた街グルノーブルを思い出す。

・ディドとアエネアス 油彩
精緻な絵だ。見入ってしまう。

・村、夕暮れ 水彩
・日の出 水彩
・ビギニング 水彩
・平和ー水葬 油彩

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