陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

わたしの酒呑録 “白 田酒”

2015年06月25日 | eau de vie

広島駅に途中下車して新幹線名店街へ。
菱正宗のにごり酒を買うつもりだったが
酒商山田の店があったので、そちらに
引き寄せられてしまう。この店
広島にいた頃は、宇品の本店まで、時々
買いに訪れていた。なかなか
品揃えのよい酒商なのだ。
この新幹線名店街の店にも、やはり
欲しかった酒が数銘柄あった。
何本かお目当ての酒を買ったのであるが
そのうちの一本がこれ。おひとり様一本
との但し書き。田酒の純米吟醸の夏酒だ。
自宅に届いたのを早速含んでみる。

これ“白 田酒”というのだそうな。
白麹仕込みの純米吟醸である。
なんとも爽やかな味わい。いい香り
青森の五月の風が私を吹き抜けていった。

■株式会社 西田酒造店
青森県青森市大字油川字大浜46番地

田酒 純米吟醸 白生 720ml
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短夜の千春コンサート

2015年06月20日 | slow culture

松山千春のコンサートに行った。
好きなアーティストだが生のステージは初めてだ。
4月22日に発売された最新のオリジナルアルバム
「伝えなけりゃ」のタイトルを題したコンサートだった。

聴衆はほぼ同世代が占めていた。
期待に胸を膨らませつつ幕が開く。
結論から言うと、期待に違わぬステージだった。
いやそれ以上かもしれない。松山千春と言えば
毒の聞いたトークの印象がある。もちろん
政治の話も出た。そして合間というより
トークショーなのかと思うぐらいトークが長くて
曲が少ない。初めてだから、千春のコンサートは
こんなもんなのかと思っていた。しかしそう思うのは
千春も先刻承知の助。コンサートが終わってみれば
しっかりと曲数もたっぷりであった。つまり
曲とトークの散りばめ方がとても上手なのだ。
トークもぞんざいな物言いのようでいて、しっかり
大人の常識に耐えうる礼儀も軽快さも持ち合わせている。
千春とは本人も自ら言ってたけれど、正真正銘
超一流のシンガーソングライターであり、
エンターテイナーであった。若かりし頃の
往年の名曲もちゃんと聞かせてくれた。
これはもうおじさんおばさん泣かせである。
聴衆も行儀のよい連中ばかりで、まさしく
短夜の心に響くコンサートだった。

本日の曲目

夜を飛び越えて
旅立ち
銀の雨
かざぐるま
季節の中で
燃える日々
夢の中でも
空へ
LOOK ME
終結
道端
帰り道
伝えなけりゃ
MIDNIGHT
長い夜
天使

タイニーメモリー
メロディ
自壊
egoistエゴイスト【自己中心主義者】
大空と大地の中で
流浪

■2015年6月18日 於:グランキューブ大阪
松山千春コンサートツアー2015
「伝えなけりゃ」
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比良比叡を望む

2015年06月19日 | slow journey

薄暑の日。
膳所城址公園まで琵琶湖の汀を歩いた。

対岸に遥か比叡山、比良山を望む。
比叡平から淡い稜線が続く。夏霞である。
雄大な景…近江の人はこんな景を毎日見て
育ってゆくのだ。この日は薄暑と言えぬほど
暑くなり気温はぐんぐん上がった。

こんな大きな景を眼前にして、あまりにその
美しさや雄大さに感動すると、かえって
俳句がなかなか作れない。あの芭蕉でさえ
奥の細道の松島では句を創っていない。
つまり、人間、感動し過ぎると無力になって
アウトプットが出来なくなってしまうのだ。

比良比叡包み残して夏霞
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十薬はびこる

2015年06月18日 | slow life

とある民家。よく見ると
建物は少し朽ちているかのよう。
おそらく空き家だろう。

主がいなくなった民家の庭。
生い茂っていたのは十薬だった。
まさに庭中にはびこるという相。
一面十薬の海のようだった。
これほどの様は今まで見たことがなかった。
少し翳になった処に白い花をつけるのが
十薬のイメージだったのだが。
いやはやなんとも。この光景は…

これでは、いったい何人分の
どくだみ茶が採れるというのだ?

十薬を咲かせ無住となりし家
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街の面白看板 酒場

2015年06月17日 | slow culture

街の看板やサインは面白い。

ひと目で人を惹きつけるもの。
はてなと思わせるもの。
思わず笑ってしまうもの。
見ていて飽きないのが看板だ。

この看板は立呑み屋だろうか?
黄昏どきに見るとまた格別だろうなあ。
まだ午前中だったから、あれだけど
夕暮れどきなら誘われているだろうなあ。

立呑のビール恋しきサインかな
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古りし魚板

2015年06月16日 | slow life

魚板が吊られている。この魚板
腹のところが何度も叩かれて
少し凹んでいる。

魚版とは、寺院などでこれを打って
時間や行事を報せるのに使われたもの。
試しに叩いてみたら、少しこもったような
音がした。昔はもっといい音だったのかな。

魚版打つ音に籠りし薄暑かな
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撮り鉄の集まる駅

2015年06月11日 | slow life

膳所駅からの帰り。
撮り鉄たちが駅の一か所に集まっていた。
皆、おのおのカメラを構えている。

どんな列車が通過するのかなと思ってたら
ご覧の列車が通過いたしました。
「サロンカーなにわ」ですね。
団体専用列車だったかなと思う。
臨時運行だからダイヤにもないらしい。
それにしてもこの撮り鉄っちゃんたち。
熱心だなあ。そういう私も
実は乗り鉄好き。
どちらかと言うと青春切符派だね。

薫風や青春切符手に旅へ
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梅雨晴れ間のゴルフ

2015年06月07日 | slow life

久しぶりの日曜ゴルフへ。
この時期に晴れとは何ともついている
この二三日とても過ごしやすい気温だった。

この日も涼しくはないが、蒸し暑さも無く
快適なゴルフを楽しめた。木立では
夏鶯や葭切がしきりに鳴いていた。
ホトトギスも鳴いているかなと思ったが
この日は全然鳴かずじまいだった。
このゴルフ場で聞くホトトギスが
楽しみだったので残念だった。

梟もがいた。といってもこれは置物。
ティーグランドで遠くを見つめてる。
どうしてここにいるのかわからない。
ゴルファー達のティーショットを
見守ってくれているのか。それは不明。

薫風を乗せて彼方へティーショット
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小判草は小金持ち

2015年06月05日 | slow culture

小判草を見つけた。この草、最初見たときは
なんかの虫のさなぎのように見えた。
調べてみたら「小判草」という。
イネ科の雑草のひとつとある。
名前から想像しにくいがヨーロッパ原産とか。
少しの風でも敏感に揺れるところが面白い。

重さうに頭を垂れて小判草
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義仲寺に眠る人

2015年06月04日 | slow journey

俳句の大会が膳所で行われるのに際し
義仲寺を訪れた。JR膳所駅から歩くこと数分。
想像していたより遥かに小さいお寺だった。
このお寺には名前の由来となった木曽義仲の墓
そしてその愛妾であった巴御前の墓と伝えられる
巴塚、そして俳聖 松尾芭蕉の墓がある。

芭蕉は大坂で病のため51歳で亡くなる。
「骸(から)は木曽塚に送るべし」
との遺言により、この義仲寺に葬られた。
それにしてもこの芭蕉の墓も思ったより簡素だ。
義仲寺もかつては荒廃していたらしいが
篤志家によって再興され現在に至るという。

旅に病で夢は枯野をかけ廻る
行春をあふミの人とおしみける
古池や蛙飛こむ水の音

境内にある芭蕉の句碑である。
最初の句は辞世の句として知られている。

境内への入口あたりには芭蕉が大きな葉を
広げていた。そして小さな池には亀が数匹。
ゆったりと泳いだり休んでいた。

義仲寺に芭蕉を訪へば亀の鳴く
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