“陽だまりの旅路イスキア”も
今月今年で、十年を迎えることになりました。
このブログの始まりは、子供の下宿先を
訪ねた時に歩いた玉川上水からでした。
当時大学生だったその子も、今では社会人として
第一線を任されて頑張っています。
十年ひと昔といいますが、それだけ歳月が経った
ということなのでしょう。それでもその歳月に
正直十年という長さの実感はあまりありません。
きっとそれは、このブログを使命感からではなく
個人日記のように綴ってきたからだろうと思います。
ときどきはちょっと無理したこともありましたが。
おおむね自然体でやってまいりました。
私の好きな言葉に「継続は力なり」があります。
この格言を愚直に守ってきたのも良かったのでしょう。
このブログを見続けてくれている数少ない皆さま…
この場を借りて厚く御礼申し上げます。
私は自分はアナログ人間でいいと思っています。
人間の遺伝子が真にデジタルに対応できるには
まだ気の遠くなるような歳月が必要でしょう。
現代の肥満が、人類の飢餓時代の経験を
遺伝子がまだ残しているゆえの結果だと
本で読みました。それと同じだと思います。
アナログ人間である私は時間の経過の中で生きます。
そしてその存在をそこに見出しているような人間です。
だから些末なことですが時計は針がないとだめです。
約束の時間に遅れるから、メールや携帯一本で済ます
それで安心して放念するより、どうしようと焦りながら
相手のために対応を考える人間でありたい。
待ち合わせの場所に、時間に、できることならば
普通電車に乗って行き、早く着けばその辺を散歩して
その気づいたこと話してあげるような人でありたい。
美味しいものを食べにゆくのは、内装にお金をかけてる
店よりも、その分を食べ物にかけてくれる店の方がいい。
また、温かい心で、おいしいものをお客さんに
食べさせてあげよう。美味しいもので驚かしてやろう。
そう思ってくれるような主人のいる店がいい。
自然体を心掛けているので、その分じっくりと
書き込むことも少なくなりましたが、これからも
健康と時間が続く限り、サスティナブル(持続可能)
に続けて行くつもりです。そう 何事も人生
「継続は力なり」を実践してゆくためにも…です。
“マイライフ・アンソロジー”は
次の十年へと航海を続けてまいります。
そして変わらずシンプルに、人生の物語を
私たちが生かされている森羅万象である自然を
畏敬の念をもって、花鳥諷詠の心で綴ってまいります。
“今だけ、ここだけ、あなただけ”
このブログを貫く主題はこれからも変わりなく
このブログの本流であり続けます。
ひとすぢと決めて涼しき日となりぬ
感謝を込めて。店主敬白